ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: おすすめ食品・食材

apricots & pear初夏から市場に出回るアンズと、一年中見かける梨。どちらにも、美味しいとされる品種があります。

アンズは「ディアマンドプルゥ」という、黄色っぽい色で小粒のもの。甘くて風味が良いと言われ、他のアンズよりも格上です。でも私は、もう少し大粒でオレンジ色の濃いものの方が、酸味も甘味も強いように感じられて好みです。

梨は「コンドゥーラ」と呼ばれるもの。形が独特です。この写真のは横幅が広いですが、普通はもっと縦に長いものが多いです。他の時期にもずっと見かけるものがなめらかな果肉なのに対し、こちらは果肉の中の粒々(日本の梨に見られるような)がはっきりしてて、ラフな感じです。お値段も普通のと比べかなり高いんですが、それほど美味しいのか、私にはよくわかりません。

pastourma東地中海諸国でポピュラーな干し肉です。イタリアのブレサオラにも似てますが、周りをスパイスペーストで厚くコーティングしてあるので独特な風味があります。

アルメニア〜トルコ辺りが発祥の地でしょうか?現在は牛肉で作られることがほとんどのようですが、昔はラクダ肉や鹿の一種でよく作られていたそうです。ちなみに、同じような名前の干し肉がギリシャ各地にあって、こちらは羊や山羊の肉の塩漬けを干したものです。スパイスは控え目で種類も違うので、ここでお話するパストゥルマとは全く別のものです。

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dried figsギリシャの強烈な太陽を浴びて育った果物はどれも味が濃くて美味しいですが、それを干して作ったドライフルーツはさらに甘味が凝縮されています。中でもおすすめなのが干しイチジク。日本では小粒の硬いタイプも見かけましたが、ギリシャのはどれも大粒で柔らかいです。その中でも産地によって、いろいろな種類があります。

写真はアテネの中心地にある市場(アスィナス通り)で撮ったものです。少し前に日本へ里帰りした時、お土産にイチジクも買いました。まず市場について少し説明すると、アスィナス通りを隔てシンダグマ側には肉・魚市場、プシリ側には野菜の市場があります。その周辺には肉加工品の店、チーズ屋、園芸店、ハーブ・スパイスなどを売る店、乾物屋などが並んでいます。ドライフルーツ・ナッツの店はアスィナス通りに面し、肉・魚市場のある方に並んでいます。

写真の干しイチジクは、一番手前がよく見るスタンダードなタイプです。真ん中が高級品とされるエヴィア島キミ産のもの。ここのイチジクは柔らかくて味が良いと言われます。一番奥の茶色いのはヒオス島のもので、オーブンで焼いたものを香り付けに月桂樹の葉と共に保存してあります。値段はスタンダードなものが5.95ユーロなのに対し、キミ産とヒオス産は7.95ユーロと少し高級です。

fig from kymiその時買ったキミの干しイチジク。変わった形ですが、これは開いたのを2つ重ねた状態で保存されています。そのまま食べてもよし、またマヴロダフニという甘いワインで煮たのをアイスクリームやヨーグルトにかけても、他のお菓子や料理に使っても美味しいです。

※食べ物についての記事が多いので、今回から食材については別カテゴリーにしました。前のもちゃんとカテゴリー分けする予定ですが、当分はゴチャゴチャしてわかりにくいかもしれません。

0d79b965.JPGテッサリア地方のペリオン山(ピリオ)でよく作られる、野生ピスタチオの芽のピクルスです。種をナッツとして食べるピスタチオとはまた違って、アジアにも自生するカイノキやランシンボクの仲間でもあるウルシ科の木です。去年この山の上にあるマクリニッツァという村を訪れた時も、道路脇の露店で売られているのを見かけました。そこではチチラヴラの他にもワラビなどのピクルス、チャイ・トゥ・ブヌー(山茶という意味のハーブティー)、その他ハーブ類が山積みになって売られていました。

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