ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: おすすめ食品・食材

もう1週間経ってしまいましたが、先週土曜日に開かれたクレタ産養殖エスカルゴの新製品発表会にお招きいただきました。

2014.12.06a

今回4度目の開催を迎えたギリシャ食品のイベントEllada-Giorti-Gefseis会場のプレゼンテーションルームにて。
Χοχλιοί Κρήτης - Escargot de Crete(ホフリィ・クリティス、クレタ島のエスカルゴ)は、私が注目しているギリシャ食品メーカーのひとつなのですが、品質と安全さへのこだわりがあり、そして新しい製品や新しい食べ方を提案していく意欲が強く感じられます。

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カタツムリ養殖の苦労話や、自社製品のコンセプトなど、創業者であるハラランボスさんの興味深いお話もいろいろ聞けました。

彼の生まれ故郷であるクレタ島は、地中海式ダイエットの基ともなった「長寿の島」。クレタ島で好まれいろんな調理法で食べられるカタツムリは、健康の鍵となる食品のひとつであると考えられています。しかし、それもカタツムリが綺麗な環境で育ったということが前提。排気ガスなどで汚染された道端でカタツムリを集めている人々を見てショックを受けたことも、養殖を始めるに至った大きなきっかけだそうです。
クレタ島の、そしてギリシャの人々は、自分達の国や文化に誇りを持っています。
しかし、素晴らしい国の素晴らしい伝統食品だからいいのではなく、本当に高品質のものを作りたい、ギリシャらしいユニークなものを作りたいというハラランボスさんの姿勢に感銘を受けました。

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お話のあと、いよいよ新製品のお披露目!
蜂蜜入りセージティーに漬かったエスカルゴです。

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既存製品である4種類のオイル漬けに加え、新製品はハーブティー漬け。う〜ん、なるほど。最近はハーブがきてますね〜。

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セージティー漬けエスカルゴ(左)と水煮缶詰(右)との比較。ホフリィ・クリティスで養殖しているエスカルゴは小振りで肉の色が薄めのものです。

エスカルゴの剥き身と言うと、一般的に出回っているのは水煮ですが、塩水ではなくギリシャの伝統的なハーブのお茶を使うというのはなかなか面白い。
さまざまな薬効があり不死のハーブとも呼ばれるセージは、ギリシャではお茶として飲むのが特に好まれます。セージそのものに防腐・殺菌・抗酸化効果もあるので、人工的な保存料などを使わない製品を実現させることができたそう。原材料はエスカルゴ剥き身、セージティー、タイム蜂蜜、レモン、塩です。

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会場では、試食品の準備も進行し……

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トラハナにトッピングされて出てきました。
お味の方は、ハーブティーの味は強調されることはなく、エスカルゴ本来のハーバルな風味を引き立てるデリケートな味わいでした。

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プレゼンテーション用にお洒落盛りも。
製品のプロモーションとしてモダンギリシャ風のいろんな料理も提案されていますが、既存製品はどれもオイル漬けだったので、結局そのまま食べるのが一番という感想だったのです。新製品はオイルを使っていないので、食べ方の幅もかなり広がりそう。料理ブロガーとしては、遊んでみたい製品ですね(予算が許せば、ですが^^;)。

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こちらは、一般的に小売されている瓶詰めです。剥き身50g(15〜20匹分)で、価格は種類や店によって違いますが6ユーロぐらい。
プレーン、ローズマリー&ビネガー(この伝統料理をもとにした味)、タイム&レモン、ガーリック&パセリ(おなじみブルゴーニュ風のギリシャ版)があり、いずれもクレタ産EXヴァージンオリーブオイル使用です。


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先月、妹がギリシャの我が家へ遊びに来ていました。
その時に作った料理や食べたものなども載せるつもりなのですが、まずはお土産に持ってきてくれた「すぐき」で作ったものなど……。

2014.03.03 barazushi

自家製の梅干しやらっきょう漬けと共に、市販のしば漬け(これは京都大原のものでないと味が違うのです)、その他漬け物類……こちらではなかなか食べられないものなので、とても嬉しいです。


2014.02.24 suguki

すぐき漬けは、上賀茂名産の京漬物。
実は私は子供の頃からお漬物がちょっと苦手で食べられるものが限られるのですが、しば漬けとすぐきは昔から大好き。食べられるお漬物が増えた今でも、やっぱりこの2つは特にお気に入りです。

このすぐきは知り合いルートから入手したものらしく、「今回はあまり出来がよくなかったみたい」とのこと。それはともかく常温での長旅に耐えられるものではないので、早めに食べた方がよさそう。


2014.03.02 suguki2

とりあえず、洗って刻み醤油と鰹節で味付けしました。
食べてみたら、やっぱり少し苦味が出てしまっていたので、もっと加工してみることに。


2014.03.02 suguki3

さらに細かく刻んで酒や醤油を足して炒ったものです。
そのままごはんにかけて食べてもいいですが、こうやって加工しておくと料理にいろいろ使えて便利。もちろん、味の変わってないお漬物ならそのまま食べるのが一番ですが。


2014.03.02 pasta

味付すぐきとじゃこのペペロンチーノ。
他には同じ組み合わせでチャーハンにしたり、肉と一緒に炒め物、クリームチーズと混ぜてパンに塗っても美味しかったし、一番上の写真のばら寿司にも。お寿司はひな祭りにいきなり思い立って作ったのですが、材料が少なくて質素ながらも一応形にはなってくれたかな?


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基本ひきこもりな私ですが、フード系のイベントには結構出かけています。
先週木〜日曜にアテネ中心地のクラスモノス広場で開催されたペロポネソス半島のイベントは徒歩圏内なので散歩がてら見に行ってみました。

Mythical Peloponnese 1

ミスィキ・ペロポニソス。神話のペロポネソスとか伝説のペロポネソスという意味ですが、このイベントが開催されたのは昨年に続き2回目。夜には生演奏や民俗舞踊もやってたようですが、主に伝統食品を紹介・販売する物産展です。


Mythical Peloponnese 2

こんな風に、広場にブースが建ち並んでいました。


Mythical Peloponnese 3

高品質なオリーブオイルは最近流行のお洒落ボトル入りのも多数みかけましたが、こんなフレーバーオイルもいろいろ。
左から:ライム、バジル、レモン、ローズマリー、チョコレート。


Mythical Peloponnese 4

全種類は撮ってませんが、左から:ガーリック、バニラ、ピッツァ、わさび。
日本人としては、わさび味に反応してしまいますよね。オリーブオイルはやはりそのままが一番で、自分で買いたいと思うのはせいぜいレモンやオレンジと一緒にプレスされたものぐらいですが、わさび味なかなか面白かったです。

右に並んでいるボトルはバルサミコ酢で、これもプレーンのほか、イチジク、イチゴ、ラズベリーなど数種類のフレーバーがありました。


Mythical Peloponnese 5

蜂蜜いろいろ。
写真撮ってませんが、別のブースでは蜜蝋軟膏やコスメ類などもありました。


Mythical Peloponnese 5.5

肉加工品は、ソーセージやスモークした豚肉など。

ところでこのブースに置いてある缶は「チャイ・トゥ・ヴヌー(山のお茶)」に蜂蜜やレモンをブレンドしたドリンク。取り扱っている店はまだそれほど多くないのですが、私が注目している商品のひとつです。
北米に輸出されているそうですが、見かけた方はいらっしゃいませんか?


Mythical Peloponnese 6

手前の瓶は、ブログでも以前ご紹介したルピナス(ルピナ、ルピーニ)。苦味を抜いて塩茹でにしてあり、このままおつまみとして食べます。

奥のは確かヴァルサモラド(セントジョーンズワートの浸出オイル)。


Mythical Peloponnese 7

チャイ・トゥ・ヴヌー(山のお茶)、オレガノなど。


Mythical Peloponnese 8

ハルパレヴロ(キャロブパウダー)と、塩の花。
キャロブの木はギリシャでよく生えてますが、それほど食べないかも?最近は健康食品や伝統食品の人気が高まっているせいか、キャロブパウダー入りのクルラキャ(ビスケット)やパンも昔よりよく見かけるようになりました。

キャロブについては昔の記事でいろいろ書いてますので、興味のある方はブログ内検索してみて下さいね。


Mythical Peloponnese 9

イベントの定番、ルクマデスの屋台も出ていました。
おじさんが勢いよくハンドルを回して生地を落とすのが面白くて、しばらく眺めてしまいました^^


Mythical Peloponnese 10

伝統的なパスタのほか、野菜で色をつけたものも。


Mythical Peloponnese 11

これもパスタの仲間?トラハナもいろんな種類が売ってました。


Mythical Peloponnese 12

有名なカラマタオリーブ。
このメーカーのは美味しくてお気に入りのひとつです。
オリーブオイルに浸かったカラマタオリーブは、ガーリック入りやハーブ入りなど数種類のバリエーションがあります。


Mythical Peloponnese 13

グラヴィエラチーズやフェタチーズ。


Mythical Peloponnese 14

お料理のデモンストレーション。実は、これが気になってたのです。
味はともかく……って感じですが、そこそこ興味深いものもありました。


Mythical Peloponnese 15

カヤナスまたはストラパッツァーダと呼ばれる、ギリシャ風のトマト卵。
ただのトマト入りスクランブルエッグみたいですが、ちゃんとポイントを押さえて作るととても美味しいんですよ。
私の著書の表紙にあるお料理で、文中でも作り方など書いてあるのでご覧下さいね〜(ちょっと宣伝^^;)。

ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)


Mythical Peloponnese 16

蜂蜜を瓶からどばーっとかけてるのは……


Mythical Peloponnese 17

ギリシャではアヴゴフェテス(エッグスライス)と呼ばれるフレンチトースト。


Mythical Peloponnese 18

ホルタ(野草)とソーセージのオムレツ。
何でもパンにのせて出されるので結構お腹がふくれます(笑)


Mythical Peloponnese 19

トマトジャム。
甘いけど、あとでトマトの香りがブワーッとくる感じ。


Mythical Peloponnese 20

これはスープを作っているところ。
カボチャのスープなのですが、オレンジや前出のチョコレート風味オリーブオイルが入ってて面白い味でした。これは自分でも作ってみようかと思ってるので、そのうち載せるかもしれません。


Mythical Peloponnese 21

寒かったのでいいかげん帰りたかったのですが、長女がどうしても食べたいと言ってたのがこちら。フライパンにナス、ソーセージ、トマトが入っています。
が、しかし……なかなか出来上がらない。
途中でワイン入れたりハーブ入れたりしてましたが、まだ出来上がらない^^;
量もなんか少ないし、試食が行き渡るかも気になってきます(笑)


Mythical Peloponnese 22

で、出来上がったのがこちら。
スペチョファイと言ってましたが、これはナスだけでピーマン入ってないのですね〜(普通はたっぷり入ってます)。
気になっていた量は、卵で嵩増しされていました^^


Mythical Peloponnese 23

私としてはこちらの方が気になっていたのですが、まあ自分で作れるし……と見送ったホルトケフテデス。野草や青菜の類で作ったミートボール風の一品です。

ちなみに、お料理のデモンストレーションをしてたのは調理師学校の方々でした。イベントの趣旨的にも、その辺のおばちゃん連れてきて伝統料理を作ってもらった方がよかったのではないでしょうかね?


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バカンス前のことです。これから始まる苦行を前に、頂き物のアヴゴタラホを解禁してウゾや日本酒と一緒に楽しんでいました。

2013.08.04 avgotaraho

アヴゴタラホはギリシャのからすみ。高価なのであまり気軽に買えるものではないですが、今まで食べてみた限り、日本のものより塩気が少なく柔らかいようです。保存のために蜜蝋でコーティングされているので、使う分だけ蜜蝋を剥きます。
アヴゴタラホは薄くスライスしそのまま食べるのが一番。カナッペにしたり料理に使うのもいいですが、とりあえずパスタは一度は作りたいものです。それでもまだ食べきってない場合、豆との組み合わせも好きなのでファヴァやギガンデスのピュレ、ひよこ豆スープのトッピングにしたりして楽しみます。


2013.08.04 pasta with avgotaraho

パスタは飽きのこないよう野菜も加えて食感に変化をつけるのが好きですが、今回は超シンプルにアヴゴタラホとオイルだけにしてみました。


2013.08.04 lemon olive oil

オイルはレモンオリーブオイルを使用。レモンそのものを加えるよりデリケートな風味。細かく刻んだアヴゴタラホにこのオイルをたっぷり加えて潰しておいただけのものが今回のソースです。


2013.08.04 pasta

なんとなく全部ギリシャ製品にしてみたくなり、パスタはこれ。ソースの塩気によってパスタを茹でるときの塩加減も変えてますが、このアヴゴタラホは甘塩なので、しっかりめの塩加減で丁度いいです。
アルデンテよりすこし硬めに茹であがったら(冷製ならアルデンテで丁度いいはず)、鍋からすくいあげてソースを絡めできあがり。


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去年、農業ニュースサイトで紹介されていたのを見て気になっていたワインベースのドリンク“Fizz”。

2013.05.22 fizz

こちらで見かける既製のカクテル類はハードリカーベースのものばかりだったので、結構期待してたんですよ。その時はまだ発売前で、いつ出るのかな〜?スーパーでも売られるかな〜?と楽しみにしてたんですが、やっと近所で見つけました♪

メーカーは、クレタ島イラクリオンのペザ農業協同組合。テトラパックのお手頃なワインやオリーブオイルで有名です。
近所のスーパーで見つけたのはロゼワインに炭酸と天然スイカフレーバーを加えたものですが、他のワインとフレーバーの組み合わせで数種類出ているはずなので、また探してみようと思います。

飲んでみた感想は、思ったより甘くない!というのが第一印象。
最近飲んだ「大人の清涼飲料水」ではアムステルのRadler(ビール&レモンジュースの)が、甘っ!アルコール弱っ!って感じだったので、これももっと甘いのを想像してたんですが、意外とすっきりしていて好印象。アルコール9%で、ちゃんとお酒です。

ワイン飲みからしたら邪道は邪道なのかもしれませんが、こういうカジュアルに飲めるワインドリンクもありだと思います。
夏はカクテル系を飲みたくなるので、これはレギュラーになりそう。頑張って買い支えるつもりです^^


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