ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: ギリシャワイン・酒・飲み物

今週は、よく晴れてとても気持ちのいいお天気。

2017.02.17 mastiha lemon cocktail

こんな時はカクテル気分になるんですよね〜。
自家製レモネードに去年作ったマスティハリキュールを合わせ、お手軽なカクテルを楽しんでいます。

毎年、今ぐらいの時期はレモンをいっぱいもらうので、うれしいながらも加工作業に追われます。いろいろ作っているのですが、皮はレモンこしょう、汁はレモネードにするのが一番手っ取り早く大量消費できますね。
レモンスライスを蜂蜜に漬けるだけの蜂蜜レモンもいいのですが、今の時期はまだあまり食べる気分じゃないので、もうちょっと暖かくなってから……。うちでよく作るレモネードは、レモンの汁を絞って香り付けに皮も少々。そこに蜂蜜や砂糖を混ぜて漉しただけのシンプルなものです。

普通に水や炭酸水で割るのもいいですが、私は「大人のレモネード」にする方が多いです(笑)
マスティハリキュールを加えるだけで、かなり印象が変わるんですよ。リキュールの代わりにマスティハウォーターを使えば、ノンアルコールカクテルにも。あればお好みのフレッシュハーブをガーニッシュにすると、香りがアクセントになりさらにおいしいです。


レモンのカクテルと言えば、過去記事から、こちらもおすすめです♪(時代の先を行きすぎていたかも…)
塩レモンサワー


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ここ何日かは風が涼しく、とても過ごしやすいです。
今週後半は36度ぐらいの予報で、また暑くなるかもしれないのですが、すでになんとなく秋の気配も……。

2016.08.14 tsai1

夏が終わらないうちに、暑い時期にぴったりな飲み物も載せておきます。
ギリシャのハーブティーといえば、代表的なのは何と言っても山のお茶(チャイ・トゥ・ヴヌー、グリークマウンテンティー)。バルカン半島やギリシャに自生するシデリティスという植物を乾燥させたもので、産地によって「オリンポスのお茶」「タイゲトスのお茶」「パルナソスのお茶」などという風に呼ばれることも。
ギリシャには17の品種が自生するそうで、見た目も少しずつ違ったりします。

味はあまり癖がなく飲みやすいハーブティーのひとつで、また、さまざまな薬効や健康効果も期待されます。ギリシャでは万能ハーブティーのような位置づけで、免疫力を高めたり、胃腸の調子をととのえたり、また特に風邪にはよく効くと言われています。ちょっと調子が悪いかも?という時に私もまずこのお茶を飲むのですが、なんとなく効いてるような気がします。


2016.08.14 tsai2

この手のハーブティーはホットで飲むのが好きなのですが、夏はアイスティーもおすすめです。子供たちがアイスティー大好きなので、少しでもヘルシーなものを飲んでもらいたいという気持ちもあり、よく作るのがこれ。

普通の紅茶などを淹れるのと同じ要領で、沸騰したお湯にハーブを入れ(1人分=1本ぐらい目安で、短く折ったのを軽く洗ってから)3〜5分ぐらい蒸らします。
レモンバーベナ、ミント、セージなどといった他のハーブをブレンドしても。うちはお料理にも使うスペアミントを入れることが多いです。好みで蜂蜜を加え、甘味をつけます。

ジャグに氷をたっぷり、レモンのスライスも適量入れ、ハーブティーを漉し入れてできあがり。やさしい味のハーブティー、機会があればぜひお試しください。


※山のお茶は、日本では主に通販で買えるようです。「シデリティス」「マウンテンティー」「ムルサルスキー(これはブルガリア産のもの)」などの名前で販売されています。


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前回の続き。
もうおわかりかと思いますが、マスティハリキュールを作っているところでした。

2016.07.18 mastiha
Λίκερ Μαστίχα

日本にいる妹が、「マスティハと青紫蘇のカクテル」を見て、飲んでみたい!と言ってたんですよ。リキュールを送るのは規制もありちょっと難しそうだけど、マスティハそのものなら封筒でも送れますし、こんなもんかな……と書いてみたレシピを添えてプレゼントしました。

レシピを書くからにはもちろん自分でも仕込んだのですが、その完成品が上の写真です。
ただの液体って、写真難しいですね〜。撮影用の小物など持ってないなりに、一応ギリシャなイメージでスタイリングしてみました(笑)

マスティハについては以前に何度か書いているので、この辺を参照してもらうとして。その風味をつけたリキュールは、ギリシャでポピュラーな食後酒のひとつです。マスティハには消化を助けたり胃腸の働きをととのえる効果があるとされているので、心なしかおなかがすっきりするような気がします。

市販のマスティハリキュールは醸造アルコールとマスティハを原料に、マスティハを蒸留することにより風味をつけ、砂糖のシロップで甘みとアルコール度数を調整して作られます。
家庭バージョンだと蒸留の手間は省き、醸造アルコールもしくはラキやチプロ(ぶどう滓の蒸留酒)でマスティハを漬けて、シロップとブレンドするのが一般的なよう。少し入手が難しい醸造アルコールをわざわざ使うならこの方法でやる価値はあるのですが、アルコール度数の低い(と言っても40度はありますが)ラキやチプロで作るなら、普通の果実酒の作り方でいいのでは……と思ってやってみたのが後述のレシピです。

妹には氷砂糖とホワイトリカーで実験してもらうとして、私が使ったのは知人にもらったクレタ島の自家製ラキとグラニュー糖。ギリシャでは普通のお店に氷砂糖は売ってないので、一般的なグラニュー糖をあえて使いました。


2016.06.30 mastiha

仕込んですぐは、こんな感じ。
日が経つにつれ小さな粒状に溶けていくのは見られましたが、うちのは沈んだまま。砂糖を溶かすためにかき混ぜたら、全部くっついてひとつになりました。1ヶ月弱経った今でも全て溶けず、瓶の底にナメクジみたいになってへばりついてますが、風味は十分に出たのでこれで完成とします。

早速試飲し、アイスクリームにかけたりカクテルにも使ってみました。ラキを使っているので市販のマスティハリキュールのようなクリアな味わいではないものの、低コストで作れる家庭版としては悪くない出来です。

マスティハの風味は日本人にはかなり好き嫌いが分かれるところですが、マスティハは日本でも入手できるようですし、興味のある方はぜひ作ってみてください!
レシピの分量では普通のマスティハリキュールぐらいかややあっさり目の甘さになりますが、砂糖控えめで作れば料理にもいろいろ使えますよ〜。

簡単な使い方としては、アイスコーヒーに入れるのもおすすめなんですが、もちろんギリシャの国民的飲料「フラッペ」でお試しください♪
ちなみに、かなり前に書いたフラッペの記事をSUKIMANOさんで紹介して頂いてます。

ちょっとしたひと手間でいつもと違うコーヒーブレイク☆アレンジコーヒーまとめ

インスタントコーヒーを泡立てるだけでおいしさアップ、しかもギリシャ風!なフラッペは、暑い時期にぴったりです。
マスティハリキュールの他の使い方も、また機会があれば載せていきます。


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暑い日が続いています。

2016.06.23 cocktail
ROOTS MASTIHA + AO-SHISO SYRUP + SODA

一時期の40度超えからは少し下がったものの、全く変わった気がしない……あまり冷たいものを摂ってはよくないとわかりつつも、西日の射し込む夕方に飲むカクテルは最高♪
夏になったらやってみようと思っていた組み合わせ、マスティハリキュールと青紫蘇シロップのソーダ割りを作ってみました。

マスティハの風味をつけたリキュールは、ギリシャでは食後酒やちょっとしたおもてなしの時によく飲まれるもの。ギリシャのお酒を使ったカクテルの人気が高まっている昨今、バーカウンターで映えるオシャレなボトルに入ったのもよく見かけるようになりました。

今回は、以前取材をさせて頂いたROOTSのマスティハリキュールを使用。
おうちカクテルなので、凝ったことはしませんよ〜。青紫蘇のシロップと混ぜ合わせ、たっぷりの氷とソーダで満たすだけ。レモンの皮(レモンスライスでも)と紫蘇の葉を飾ってできあがりです。

マスティハと紫蘇それぞれのさわやかな風味が合わさって、一瞬、これは何だろう?と思わせる味。期待した通り、夏にぴったりのカクテルになりました。
好き嫌いが分かれるマスティハですが、こういう使い方なら大丈夫な人も多いかな〜と思います。マスティハ好きな私の感想なので、あてになるかは怪しいですが。
カクテル大好きな長女が欲しがったので、今度は紫蘇シロップとマスティハソーダ(ギリシャではマスティハ風味の炭酸水も売られてるのです)のノンアルコールカクテルを作ってあげようかな?


2016.06.11 shiso

ちなみに、飾りに使った紫蘇はすでに穂紫蘇になっていますが……6月はじめの時点で、すでにこんなことに
こぼれ種にまかせていたら、暖冬のため真冬に芽が出てしまったんです。その後、一瞬雪が降るほどの寒さにもなったんですがしぶとく生き残り、今年は夏を前に終了……。こうなる前に、シロップを作ったり保存してはあるものの、夏にフレッシュな葉がないのは寂しい(涙)
今年は種の収穫もちゃんとしておきたいと思います。


【追記】
自家製マスティハリキュールのレシピを書きました。


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お酒・カクテルについてのポータルサイトDRINK PLANETWorld Topicsというコーナーで、ギリシャの「ROOTS」(ルーツ)というブランドについての記事を書かせていただきました。

【世界のクラフトシリーズΑ曠リシャ「ファイネスト・ルーツ」

記事は有料コンテンツとなっていますが、登録してなくても記事冒頭のみ見ることができます。主にバー関係者をターゲットとしているだけあり、かなり内容が充実したサイトですので、お酒好きな方にもおすすめです。

2015.12.03 roots1

経営者のひとりであるマノスさんには、イベントでお忙しい中、お時間をとっていただき感謝です。いろんなお話が聞け、とても楽しい取材になりました。

取材中にテイスティングもしたのですが、さらにミニボトルセットのお土産まで。最近のギリシャブランドは、飾っておきたくなるような、お洒落なパッケージのが増えたな〜と思います。ほら、箱からして素敵♪


2015.12.03 roots2

ルーツの4つの製品は、それぞれラベルにプリントされたロゴが違いますが、これにも意味があるのです。


2015.12.03 roots3

ギリシャの飲み物にちょっと詳しい方ならご存知の伝統的なリキュール3種と、そして一番右がオリジナルの「ハーブ・スピリット」。ギリシャ独特の、あるハーブを使っています。


2015.11.12 roots

ルーツのサイトでは自社製品を使ったカクテルも多く紹介していますが、ハーブ・スピリットをベースに、かんきつ類のジュースや蜂蜜、ギリシャヨーグルトといったシンプルな材料で作れるものを試してみました。
これは、すごくおいしい〜!いろんな材料が合わさることにより、不思議と桜を思わせるような香りも感じられます。

ギリシャのリキュールではマスティハなどが現地のバーでもよくカクテルに使われていますが、旅のお土産で買っては持て余していたリキュールも、もっと工夫して使えば素敵なカクテルに生まれ変わったかも?
……と、ちょっと話がそれてしまいましたが、ギリシャにはおいしいものや素敵なものがいっぱい。最近は若い世代が頑張っているので、世界にもっと広まることを期待しています。


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