アテネでは早起きが苦手な私も、シミ島で過している間はスッキリ爽やかに目覚めることができます。みんながまだ寝てる時間に起きることができたら、こっそり家を抜け出してイァロスまで散歩に行くのも楽しみです。
ところでギリシャの島と言えばロバですね(?)シミ島ではそれほどロバが多いというわけでもないけど、たまにカリ・ストラータを闊歩するロバ達を見かけます。ロバは坂道や石段をジグザグに上り下りするけど、確かにこの方法は楽ですね。私もロバと一緒にジグザグ...。
港では時々魚介類を売ってる人がいます。でも今回は残念なことに一度も出会いませんでした。数年前には巨大な貝とかナマコを売ってる人も見掛けたんですけどね。彼が売っていたもので一番興味深かったのは、スピニアロという名前の保存食。シミ島の名物の一つです。これは貝やホヤなどを海水と一緒に瓶詰めにしたもの。ウゾやチクディア(グラッパのような蒸留酒)のおつまみに最高だとか。ワインボトルに詰められたスピニアロを一人で全部食べれる自信がなかったので、その時は買わなかったんですが、ちょっと後悔。今度見つけたら味見してみたいです。
散歩のついでに、ニコレットスのベーカリーで朝ご飯も調達。普段はこれと言って決まった朝食パターンのない私達も、ここに居る間は毎朝同じものを食べます。必ず食べるのはシンプルなクルラキァ。輪っかの形をしたイーストビスケットですが、甘味もほとんどないプレーンなものがお気に入りです。これは大きな袋のを買い置きしてあるのだけど、朝食前に散歩に行った時はシミ島のティロピタキァ(小振りのチーズパイ)も買います。SPYのおばあちゃんも、こういうチーズパイをよく作ってくれたそう。ミントが入ってるのがポイントだとかで、おばあちゃんのは食べたことないけど、ニコレットスのはキプロス島でイースターに食べられるチーズパイに似てるなと思いました。
私一人で出かける時は、バスに乗らずにカリ・ストラータを歩いて帰ることが多いです。普段から運動不足なので、体力がないからしんどいですが、景色を楽しみながらのんびりと登っていきます。途中にはこういう廃虚もいくつかあります。前はもっとあったんだけど、買い取られて綺麗に直されてる家も見かけます。これは私が狙ってる物件(買えないけど)。戦争中に爆撃を受けてこんな姿になってしまったけど、元は広くてすごく素敵なおうちだったんだろうなぁ...。
家に着いたらコーヒー(子供用には紅茶)をいれて、みんなを起こします。コーヒーはホットのネスカフェ。私は普段エスプレッソ派で、ネスカフェはフラッペ以外だと島に居る時しか飲みません。でもこれが、何だかやけに美味しいんですよね。ホットの飲み物には水道水(ロードス島から供給される)を使ってるんですが、その水のせいでもあるのかな?シミの情報が盛り沢山のフリーペーパー、Symi Visitorでも読みながら、ゆったりしたこの時間を楽しみます。
子供用の朝食には、これプラス茹で卵とかヨーグルトが加わります。卵や牛乳はロードス島のものがよく売られてるけど、これがなかなか新鮮で美味しいんですよ。
※上で紹介したSymi Visitorは、島のカフェなんかでも手に入ります。サイトもあるので、もっとシミの写真を見たい方、情報が知りたい方はここをクリックして下さい。