ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

カテゴリ: 献立

ギリシャのカーニバルシーズン、アポクリエスの二週目。昨日はチクノペンプティでした。

2026.02.12a
移動祝日である復活祭に連動してアポクリエスの時期も毎年ずれるのですが、今年は2月のはじめからとなっています。盛り上がってくるのは、肉料理を食べて楽しく過ごすのがならわしのチクノペンプティ辺りから。いつも書いているけれど、チクノペンプティは「肉を焼く煙の匂いの木曜日」というような意味で、焼き肉料理が定番となっています。外でバーベキューをやっているおうちやお店も多いので、文字通り、煙の匂いがあちこちに漂う日です。

この週が終わるとギリシャ正教の決まりでは肉食を断つことになっているので、食べ物的にアポクリエスのハイライトとなるのはやはりチクノペンプティでしょうか。平日ですが、肉料理専門店をはじめ飲食店も賑わいます。

「今年は別になにもやらなくていいかな……」と、火曜にテンション低く近所へ買い物に出かけた私。どういうわけか2往復するほど食材を買い込んでしまったので、結局それっぽいメニューになりました。


2026.02.12b
メインはコンドスブリ風豚肉のオーブン焼き。拙著「おうちでギリシャ居酒屋」に短時間で焼きあがるチキンヴァージョンをご紹介していますが、うちは全員が食べられる肉というと豚肉になるので、げんこつ大に切ってマリネした肩肉をオーブンでじっくり焼いています。ちなみにコンドスブリは大きな串に刺して炭火焼きにするのが本来の作り方。

今週はお持たせ用にキマドピタ(ひき肉パイ)を頼まれてたので、ひき肉を買ったついでにケバピア(フロリナ風ミニケバブ)も久しぶりに作りました。こちらも「おうちでギリシャ居酒屋」に掲載している一品です。


2026.02.12c
ギリシャ風スブラキ用ピタパンは、ちょっと小振りのを10枚。
居酒屋本にイースト不使用のレシピも載せてますが、おすすめはやはり普通にイーストで発酵させたものです。少し時間がかかるというだけで難しくはないので、ぜひお試しを。「ギリシャのごはん」本ではこのピタパンのレシピほか、スブラキ(串焼き肉)数種+一緒に食べるディップ類などご紹介しています。


2026.02.12d
ピタパンを焼いたのは、コンドスブリ・ピタも食べたかったからでした。
ジャジキが隠れて見えないけど、今回はレッドソースとジャジキ両方入ってるタイプ。アテネのスブラキ屋さんにはトマトや唐辛子の入ったレッドソースを出してるところもあり、店によって普通のトマトソースのようだったり、コーンスターチでとろみをつけた唐辛子やパプリカベースのものだったりいろいろです。レッドソースのスブラキがすごく好きというわけでもないのだけど、居酒屋本を書くにあたって注目してみようと思って積極的に食べ比べていたら、なんとなくそのまま自分の中で課題のようになっているもののひとつです。


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ギリシャのクリスマス料理の定番というと、やはりローストでしょうか。

2025.12.25 christmas menu
大きな塊肉や丸鶏をポテトと焼いたのは普段からよく食べるけど、クリスマス感を出すならターキーなどにしたり、フルーツや栗、芽キャベツなど「それっぽい食材」を組み合わせるのがポピュラーです。

また、地方によって伝統料理はいろいろあるものの、豚肉とセロリのアヴゴレモノソースやロールキャベツといった煮込み料理も、ギリシャのクリスマス料理の定番とされます。

我が家ではその年によって気分でいろんな料理を作ってきましたが、ここ何年かはお気に入りが定まってきたかなという感じです(と言いつつ、また違うものが食べたくなるかも)。


2025.12.24 christmas eve
クリスマスイブは引き続きザキントス島のを採用し、ブロッコリーとクルラでした。
ブロッコリーを食べる風習があるというのが面白いなとただ単に思ったのと、何よりも楽なので。ちなみになぜクリスマスイブにブロッコリーを食べるのかは深い意味はないそうなのですが、ザキントスでは紫色のブロッコリーの栽培が盛んだとか。


2025.12.24 kouloura
クルラは赤ワインで捏ねてフルーツやナッツをふんだんに加えた、リング型の甘いパンです。クリスマスに食べるパンというとフリストプソモ(キリストのパン)もそうですが、スパイスなどが香ります。うちは普通に食べるだけですが、暖炉の炎の上でクルラの穴からワインとオリーブオイルを注ぎ、祈りを捧げるのが伝統。


2025.12.25 avgolemono soup
クリスマス当日のメニューも、ザキントス島のアヴゴレモノスープが気に入って今年も作りました。体調がいまいちなのと、時間がなくて数種類の肉を使ったりする本来の作り方より簡略化しましたが。


2025.12.25 sarmades
あとは、カストリア風のサルマデス(ラハノドルマデス、ロールキャベツ)と、生ハム柿ルッコラ。発酵キャベツで作る北ギリシャ風のロールキャベツは気に入っていて、キャベツを漬けるのを忘れなければ大体いつもクリスマスかお正月辺りに作っています。


【関連リンク】

有料記事ですが、今回のロールキャベツとクルラのレシピ付きで少し長い記事をnoteに掲載しています(最初の部分は無料で読めます)。


普通のキャベツで作るアヴゴレモノ(卵レモン)ソース仕立てのロールキャベツは「ギリシャのごはん」レシピ本に掲載しています。郷土料理や行事食もいくつか載せていますので、お手に取っていただけると嬉しいです。

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2025年の更新はこれで最後になりそうなので……

いつもブログを見にきてくださっている皆さま、どうもありがとうございます。
また料理教室やイベントをやりたいなとか、ニッチなテーマの本を作ってみたいなとか(編集能力がなく進んでないけど)いろいろ考えてるのですが、こちらも地味に続けていきますので引き続きよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。カリ・フロニャ!

夏休みが終わり、世間はすっかり通常モードに。

2025.09.10a
7月8月は娘たちが遊びに出かけてたりで、食事のことはあまり考えず楽だったんですが、今月に入ってからはまた料理に追われています。
うちは土曜日が肉の日と決まってるのだけど、週の半ばにもがっつり肉料理を入れた方がいいよなぁ……と、今週はスーパーで目に留まった豚もも肉の大きな塊を買ってきました。

家族内で食べ物の好みや許容範囲が分かれる場合、別メニューをわざわざ作ったり、どうしても偏食傾向の人にあわせることになります。肉だとみんなが食べられるのは豚肉ぐらいなので(牛肉もありですが、夫があまり好きではないので、わざわざ割高なのを買う気にはなれない)、家族が苦手な脂や筋のない部分が大きいのを見かけたら「買い」です。

肩肉だとスパイスなどでマリネしておいて、じっくりローストしたのが好評なのだけど、ローストにするならもうちょっと脂が欲しい。煮込みだと次女があまり食べないしなぁと迷って、ギロス風焼肉にしました。

ギロスは下味をつけた豚肉を円錐形にととのえて串刺しにし、ぐるぐる回転させながら焼き、焼けたところから削ぎ落として提供する料理ですが、家庭向きにはマリネしたこま切れ肉みたいなのをギロスと称して肉屋やスーパーで売っていたりもします。別ヴァージョンの家庭版ギロスの作り方は「ギリシャのごはん」レシピ本でもご紹介していますが、今回は薄切り肉をマリネする方法で作りました。


2025.09.10b
そうすると、ポテトもつけたいし、ピタパンも、ジャジキ(きゅうりとヨーグルトのディップ)も……となって、簡単に済ませる予定はどこへやら。脂身が駄目で外でギロスはもちろんスブラキ(豚串)もあまり食べられない夫が大喜びだったのでよかったですが。


2025.09.10c
そして、みんな皿盛りのつもりで準備していたら「巻いたのがいい」と次女が言うので、急遽ピタサンドも。おうちファストフードは面倒で最近はあまりやってなかったから、こんな風に勢いというか、なんとなくの流れで作ってしまう日がたまにあるのも悪くないですね。

復活祭の日曜日は、一応それらしくラムを使った料理にしました。

2025.04.20 easter lunch
今年はアーティチョークも入れたクレフティコが食べたい気分だったので、長女と自分用に作り、ラムはあまり食べない夫と次女には豚肉ヴァージョン。同じ組み合わせを数年前にやったような気がするなぁと思って調べたら、2021年でした。この時と違う点は、今回ラム肉は骨つきのを使ったこと。トマトじゃなくレモンのスライスをのせたのは前と同じでした。レモンは少し厚めのスライスにし、よく焼けて柔らかくなった皮ごとラムと一緒に食べると美味しいんですよ。

2025.04.20 easter lunch1
肉と野菜の料理ってどちらかというと野菜の方が楽しみなんですが、このアーティチョークやポテトも最高。
添えてあるのはグリーンサラダと、お皿も白なのでちょっと見えにくいですがジャジキ(きゅうりとギリシャヨーグルトのにんにく風味ディップ)です。

2025.04.20 easter lunch2
こちらは豚肉を使ったクレフティコ。
夫も次女も肉の脂や筋などが苦手なのでもも肉使用です。長時間焼いたり煮たりする料理に使うと脂をしっかり除いたもも肉はパサつくのだけど、それをよしとする二人です。肉を捌いたときに分けた、ある程度脂のついた部分は後日私と長女用の別の料理にする予定。食べ物の好みが分かれてると面倒なことも多いけど、結構うまく回っている我が家です。

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クレフティコのレシピは、拙著「ギリシャのごはん」に掲載しています。

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先日は、普段あまり食べない魚介類の料理をもうひとつ自分用に作りました。

2025.03.27 octopus with avronies
春の一時期にしか売ってない、アヴロニェス(オヴリエス)というヤマノイモ属の蔓性植物の新芽をタコと煮込んだ一品。

家族は食べないし、若干高いしなぁ......と後回しにしそうになるモヤモヤを振り切るのが大事ですね(大げさだけど)。
食材の使い方もいつもならケチって数品作りたくなるのを、この煮込みに全振りしました。


2025.03.26 avronies
アヴロニェスはクレタ島での呼び方なんですが、アテネでは大体オヴリエスという名前で売られていると思います。1束に、野生アスパラと混ぜて売られてることも。上の写真は私がよく行く青空市場で撮ったもの。右がアスパラで左のちょっとフサフサしたのがオヴリェス。よく見ずにアスパラのつもりでオヴリエスを間違えて買ってしまう人もいそうです。


2025.03.27 octopus with avronies1
アスパラほど特徴的な風味はなく、苦味のあるアヴロニェスだけど、春を感じさせる野草のひとつでなんとなく食べたくなるものです。和食にも結構使えるので、山菜的なものが恋しいギリシャ在住の方は試してみるといいかもしれません。


2025.03.27 greens and feta pies
この日のもう一品は、青菜の揚げパイ。
干し鱈と青菜とポロねぎの煮込みを作った翌日だったんですが、次女はこういう料理を食べないので、彼女が好きなパイにしようと青菜やねぎ類を取り分けてあったのです。

こちらのパイは「おうちでギリシャ居酒屋」P32に掲載の簡単揚げパイ生地を使用しました。小さなパイをいくつか、春巻きの皮使用でご紹介していますが、自家製パイ生地もとても簡単なので、ぜひお試しを。
フィリングは本に載せてる青菜パイとは少し違って、玉ねぎやポロねぎを炒め、家族の好みにあわせフェタチーズも加えてあります。

【関連記事&商品リンク】
タコとアヴロニェスの煮込みの作り方、アヴロニェス(オヴリエス)を使った和食も含む他の料理いろいろは下記の過去記事に載せています。






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