ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:おうちごはん

ギリシャのカーニバルシーズン、アポクリエスの二週目。昨日はチクノペンプティでした。

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移動祝日である復活祭に連動してアポクリエスの時期も毎年ずれるのですが、今年は2月のはじめからとなっています。盛り上がってくるのは、肉料理を食べて楽しく過ごすのがならわしのチクノペンプティ辺りから。いつも書いているけれど、チクノペンプティは「肉を焼く煙の匂いの木曜日」というような意味で、焼き肉料理が定番となっています。外でバーベキューをやっているおうちやお店も多いので、文字通り、煙の匂いがあちこちに漂う日です。

この週が終わるとギリシャ正教の決まりでは肉食を断つことになっているので、食べ物的にアポクリエスのハイライトとなるのはやはりチクノペンプティでしょうか。平日ですが、肉料理専門店をはじめ飲食店も賑わいます。

「今年は別になにもやらなくていいかな……」と、火曜にテンション低く近所へ買い物に出かけた私。どういうわけか2往復するほど食材を買い込んでしまったので、結局それっぽいメニューになりました。


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メインはコンドスブリ風豚肉のオーブン焼き。拙著「おうちでギリシャ居酒屋」に短時間で焼きあがるチキンヴァージョンをご紹介していますが、うちは全員が食べられる肉というと豚肉になるので、げんこつ大に切ってマリネした肩肉をオーブンでじっくり焼いています。ちなみにコンドスブリは大きな串に刺して炭火焼きにするのが本来の作り方。

今週はお持たせ用にキマドピタ(ひき肉パイ)を頼まれてたので、ひき肉を買ったついでにケバピア(フロリナ風ミニケバブ)も久しぶりに作りました。こちらも「おうちでギリシャ居酒屋」に掲載している一品です。


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ギリシャ風スブラキ用ピタパンは、ちょっと小振りのを10枚。
居酒屋本にイースト不使用のレシピも載せてますが、おすすめはやはり普通にイーストで発酵させたものです。少し時間がかかるというだけで難しくはないので、ぜひお試しを。「ギリシャのごはん」本ではこのピタパンのレシピほか、スブラキ(串焼き肉)数種+一緒に食べるディップ類などご紹介しています。


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ピタパンを焼いたのは、コンドスブリ・ピタも食べたかったからでした。
ジャジキが隠れて見えないけど、今回はレッドソースとジャジキ両方入ってるタイプ。アテネのスブラキ屋さんにはトマトや唐辛子の入ったレッドソースを出してるところもあり、店によって普通のトマトソースのようだったり、コーンスターチでとろみをつけた唐辛子やパプリカベースのものだったりいろいろです。レッドソースのスブラキがすごく好きというわけでもないのだけど、居酒屋本を書くにあたって注目してみようと思って積極的に食べ比べていたら、なんとなくそのまま自分の中で課題のようになっているもののひとつです。


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我ながらちょっと貧乏くさいかなぁとも思うけど、残り物だとか捨てがちな部分で作る料理が好きです。

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と言ってもゼロウェイストを目指しているというわけでもなく、「レストランの大盛りの揚げ物は無理して全部食べたり残してくるよりも、持ち帰って別の料理にアレンジしておいしく食べたい」とか、「いい味が出た煮込みの汁に炭水化物を加えてもう一回楽しみたい」というようなことなのですが。
ほうれんそうや野草・青菜の類の根っこ(これはギリシャ人も無駄にしない人が多い)、カリフラワーやブロッコリーの葉っぱ、ロメインレタスの芯、ズッキーニのヘタなんかも好き。


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水曜にほうれんそうのラザーニャを作ったのだけど、こういう時はパスタの生地を多めに作って余らせます。今回はパッパルデッレぐらいの幅広麺に切っておきました。


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ラザーニャの翌日はミートパイの予定で合いびき肉を買ってあったので、それをちょっと使うとして、くたっとしたキャベツを合わせたい……そこまで考えてたところ、青菜パイに入れるつもりで買ったチャービルの根っこが目に留まり、これも参加させることに。

ちなみにルートチャービル(根セルフィーユ、セルフィーユルート)と呼ばれる野菜のことではなく、ハーブとして使うチャービルに少し付いてた根っこの部分です。


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ひき肉と、みじん切りのにんにくを炒め、ざく切りにしたキャベツ、縦に裂くように切ったチャービルの根の部分も加え炒めあわせます。うまみを足すのに、トマトも少し。塩、こしょう、白ワイン加え、ふたをして蒸し煮にします。適宜水を足しつつ、キャベツがくたっとするまで。


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茹でたパスタと茹で汁少し、すりおろしチーズ、刻んだチャービルを加え、よく和えてできあがり。

味の決め手としてチャービルがうまいことはまってくれて、めでたしめでたしでした。

おせちは作らないものの、ふだんより和食多めな新年です。

2026.01.05
夏に干しておいたスベリヒユで、忘れることなく「ひょう干しの煮物」を作りました。


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カラカラに乾いたスベリヒユ。


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戻すとこの量に。

にんじん、油揚げ、しらたき、打ち豆(年末にちょっと作ってあった)をあわせた煮物はしみじみとおいしくて、お正月にあると嬉しいものですね。ぜひこの夏もスベリヒユを干したいです。


2026.01.04
年末に仕込んだどぶろくは早いうちに搾ってしまったので、まだふかふかしてる粕で粕汁も。私はあまり献立に汁物が欲しい方ではなく、メイン的な一品として食べるのが好きなので、うどんを入れてこれだけで完結させることが多いです。


2026.01.07
そして今朝は、七草粥風なトラハナも。

新年に市場へ行けるチャンスが先週土曜だけだったのですが、行かなかったしまあいいかと諦めていたところ、やっぱり作ろう!と思い立ったのでした。
薄めに作って塩だけで味つけしたトラハナスープに、かぶ、レタス、パセリ、セロリ、ディルの五草。仕上げに垂らしたオリーブオイルも数えたら六草?日本の七草とは違うけど、清々しい気分になれるお粥風スープでした。


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先月は、2年ぶりに一時帰国してました。

2025.11.25
その話は後に書くとして、料理写真はギリシャに戻ってから作った、ある日の料理です。あまり代わり映えしないのですが、まあこういうのだとみんな食べてくれるという一品。

次女は、肉は煮込みより焼いたものが好きなので(さっとフライパン焼きかグリルも、オーブンで長時間焼いたのも)、豚肩肉の大きな塊を買ってきてオーブンで焼き、それとポテト……というのが定番なのだけど、しょっちゅうは嫌だなぁと思い、煮込みにすることに。でも次女はやっぱりいつものがいいでしょうし、ごろごろ大きめに切った肉に下味をつけてフライパンで焼きつけ、玉ねぎ、にんにくを加え炒めワインで蒸し煮にしたのをまず作りました。

柔らかくなった肉の汁気をきってフライパンでもう一度焼き、オーブン焼きポテトと一緒に盛りつけ、次女用のが完成。残りはすりおろしトマト、トマトペースト、シナモンやオールスパイスなど加え煮込んでコキニスト(レッドソース煮)にしました。
コキニストに添えたパスタはヒロピテス。次女はヒロピテスが好きなので、結局両方とも食べてました。

大人用の料理を作る途中で取り分けて、味つけやテクスチャを変えて離乳食や子供用の食事を作ったりするけど、同じようなことを未だにやってるな〜と、ふと思ったりもします。



さて、今回の一時帰国について。短い滞在ながらも、いろんな人に会ったり行きたかった場所へ行ったり、いつもより多くの予定をこなすことができました。

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責任感という意味で一番大きかったのが、東京で料理教室を開催したことです。帰国の日程がなかなかはっきりしなかったことから、料理教室も準備がバタバタとしてしまい、ブログやSNSで告知をできずすみません。お手伝いしてくださった方々や参加者の皆さまに盛り上げていただき、楽しい会になりました。
次の帰国のときも、何らかのイベントをできるといいなぁと思っています。

東京には一泊しかしなかったのだけど、ロンドンに住んでた頃の友人たちと集まったり、以前仕事でご一緒した方と再会することができたのが嬉しかったです。

一時帰国の写真はインスタに載せてますので、よかったらご覧ください。


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今回の記事の料理の作り方は本文に書いた通りで、ヒロピテスは市販品を使いましたが、どちらも過去記事にレシピを載せてます。



旅の写真などはこちら。


料理教室では、「おうちでギリシャ居酒屋」掲載レシピを作りつつ、ギリシャのメゼやお料理についてお話ししました。

仕事やら一時帰国やらで、いつになく忙しい秋です。なかなかブログを更新できそうにないので、最近作った料理の写真をまとめて載せておきます。

2025.11.04 chickpeas with vegetables 1
早いもので、もう11月。アテネはまだ暖かい日も多く過ごしやすいですが、ちょっと肌寒かったり天気が悪くなると、秋冬らしい煮込み料理が食べたくなりますね。


2025.10.09 pork with celery avgolemono
立派なセロリが目に留まったある日は、豚肉とセロリの煮込みを作りました。日本では葉っぱが全部ついたセロリって見なかった気がするけど、ギリシャでは切り落とさずそのままなので、買い物袋におさめるのが大変なくらい立派です。茎の色も濃いめ(すが入ってスカスカ気味のこともあるのが難点ですが……)。

アヴゴレモノ(卵レモン)ソースで仕上げたのは、私と長女用。ギリシャ料理ではアヴゴレモノって定番のひとつですが、義理家族のところでは好まれないのか出てきたことがなくて、私にとっては外食やおよばれの記憶と結びついているものです。豚セロリのアヴゴレモノは、昔々ロドス島でクリスマスを迎えたときにレストランのクリスマスメニューで出てきたのを思い出します。


2025.10.09 pork with celery
私が覚えている限り、夫がアヴゴレモノソースの料理を食べたのはロドス島のそのクリスマスのときだけ。夫の分は途中で取り分けてトマト風味に仕上げます。


2025.10.23 beef & olive stew with pasta
家族みんなが好きで、かつ値段もお手頃……ということで、登場回数が断然多い肉は豚肉なんですが、ビーフステーキ好きな次女のリクエストに応え、たまには牛肉も。ステーキも煮込みもどっちもいけそうなランプ肉を買ってきたので、ステーキ、たたき、煮込みの3本立てにしました。
寒い時期は甘いスパイスの香る、玉ねぎたっぷりの濃厚なスティファドなどが気分ですが、暖かく天気もよかったので、夏によく作るオリーブ入りのトマトソース煮込みに。これはパスタと一緒に食べるのがお気に入りです。


2025.11.04 chickpeas with vegetables
記事トップにも載せた写真の豆料理は、私好みの一品。
ひよこ豆はいつも多めに戻して茹でて、サラダと煮込みを作ります。今回作った煮込みは「ギリシャのごはん」レシピ本掲載の「ひよこ豆とかぼちゃの煮込み」のバリエーションです。少しだけ残ってたかぼちゃを使ったので、もっと野菜が欲しいな〜と、にんじんやキャベツを足しました。かぼちゃを加える前によく煮て、キャベツをとろけさせるのがポイント。圧力鍋を使って調理時間を短縮してますが、気をつけないと野菜は煮えすぎてしまうので注意が必要です。


2025.11.04 roasted pork & potatoes
オーブン料理では、最近次女がやたらとレモン味のオーブンポテトを食べたがるので毎週作っています。一緒に焼く肉は、チキンだと夫が食べないし、ラムも私と長女以外に受けが悪いのでやはり豚肉です。主に家族に食べさせて、私はメゼサイズで充分。子供の「おなかすいた」攻撃をかわすためなら、自分の取り分を減らすほうがいいのです(主に、家族が苦手な脂身の多いところを引き受けています)。


2025.10.30 pork with cabbage
最後にもうひとつ煮込み料理。豚肉とキャベツの組み合わせは、簡単・おいしい・コストも低い、冬のお助け料理です。キャベツといえば、そろそろ発酵キャベツも仕込んでおきたい頃ですね。ザワークラウトに似た漬物ですが、北ギリシャではロールキャベツも作れるよう、刻まず丸ごと漬けます。


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