ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:おうちごはん

先週某日のメニュー。

2023.06.06a
ここしばらくは、使いかけで放置されてた保存食の類を片付けるというのを意識していました。そんなにいろいろあるわけではなかったけど、傷んだり劣化する前においしく食べたいですよね。

去年の夏に作ったクシノホンドロスも、あと一回使えるぐらいの量が戸棚の片隅に名残惜しく残っていました。



何にしようかな〜と考えて、最近は肉の煮込みをあまり作ってなかったので豚肉の煮込みに決定。この組み合わせは前にも作ったけど、今回はフェンネルをあわせたのがポイントです。

ごろごろ切った豚肉は、前の日に塩こしょうで下味をつけておいたものです。こんな風に2日がかりでやるのは面倒という人も多いかと思いますが、私の場合は肉を買ってきて捌くと次のステップまでやるのが面倒になってとりあえず置いておくという感じなので、別に計画的にやっているというわけでもないのです。肉料理は、下味をつけて寝かせておいたものが好みというのもありますが。

フライパンで肉に程よく焼き色をつけ、刻んだ玉ねぎも加え少し炒めてラキ(ギリシャ版のグラッパのような蒸留酒)をジャッと加えます。ただ単に使えそうなお酒がラキしかなかったというだけなので、白ワインでもいいし、お酒がなければ水でもいいです。
ちなみにフェンネルと香りの系統が似ているウゾも手元にあったけど、これは今回の料理にはやりすぎなので却下しました。

フライパンの中身を汁ごと圧力鍋に移し、刻んだフェンネルもどっさり入れて、圧力がかかってから15分ぐらい煮て第一段階が完了。もちろん普通にコトコト煮てもいいし、どちらかと言うとそっちの方がおいしいと思いますが、時間や光熱費の節約と天秤にかけてお好みの方法でどうぞ。

豚肉とフェンネルの煮込みとしてはここで完成としてもいいけど、今回はクシノホンドロス入りで作りたいのと、夫はこういうのは好みじゃないだろうな……という理由から第二段階としてふたつの料理に分けて仕上げます。


2023.06.06b
夫用には、じゃがいもを足してやわらかくなるまで煮、「アレヴロレモノ」もしくは「デルビエ」と呼ばれるレモン+小麦粉またはコーンスターチで仕上げ。ドロッとしない程度に、とろみは軽くつけるのがおすすめです。


2023.06.06c
私と長女用にはクシノホンドロスですが、こちらはレモンじゃなくトマトを控えめな量加えて煮込みました。

一緒に食べたサラダは、黒目豆に玉ねぎや甘唐辛子を加えたシンプルなもの。
肉に穀物や豆で、結構お腹にどっしりくる(満足度も高い)メニューでした。


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レンズ豆のレシピ、せっかくなのでもうひとつ載せておきます。

2023.05.02 lentils with vegetables
Φακές με λαχανικά

今日ご紹介する料理は、これからの季節にぴったりな夏野菜を使った煮込みです。野菜はオーブン焼きにするのが好きですが、暑い時期にもあまり苦にならず作れるよう、フライパンひとつでできるレシピにしました。

ところで、2つ前の記事でご紹介したレンズ豆とマッシュルームのラグーソースは、使用する豆の量が少ないので「レンズ豆は戻して使うか、多めに茹でて他の料理にも使いまわすのがおすすめです」というようなことを書きました。




今回の料理の場合はレンズ豆の形を残したいので、できればまず「水戻しして使う」方法でお試しください。茹でてから使う方法だとどうしても皮が剥けたり煮崩れてるのが個体差によって出てしまうのですが、酸味の素材が入ったソースで煮ると、「やわらかくなりにくい」というのが逆にメリットとして働いて、豆の粒がしっかりとした仕上がりになります。


2023.05.02 lentils with vegetables1
温かくても冷たくてもおいしいし、軽いメインディッシュとしても、シンプルな肉や魚介料理のつけあわせにも活躍する一品です。


レンズ豆と夏野菜の煮込み(ファケス・メ・ラハニカ)

材料:(2〜4人分)
レンズ豆...1/2カップ
なす...130g
ズッキーニ...130g
パプリカ...60g
トマト...正味150〜160g
玉ねぎ...小1/4個20g
にんにく...大1かけ
オリーブオイル...大さじ4〜
塩...約小さじ1/2
こしょう
バルサミコビネガー...大さじ11/2
はちみつ...小さじ1
パセリみじん切り...大さじ3

レンズ豆は洗って水に浸けてふっくらとするまで(約3時間〜)戻しておく。

なすは1.5〜2cm角のさいの目切りにし、軽く塩をふって混ぜておく。ズッキーニ、パプリカもなすと同じくらいの大きさに切る。トマトは皮をむいて1cm角くらいに切る。玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。

中サイズのフライパン(直径24〜26cm)を中火で熱し、オリーブオイル大さじ2を加える。なすの水気をキッチンペーパーで拭いてから加え、ズッキーニとパプリカも加え炒める。野菜に火が通り少し色づいたら、一旦取り出す。

同じフライパンにオイル大さじ2を足し、玉ねぎとにんにくを弱〜中火で色づかせないように炒める。にんにくの香りが立ち玉ねぎがやわらかくなったらトマトを加え、軽く炒める。

レンズ豆と水1/3カップを加え、ふたをして弱〜中火で煮る。3分程度煮てレンズ豆がやわらかくなったら、塩、こしょう、バルサミコビネガー、はちみつ、パセリ、先に炒めておいた野菜を加え混ぜあわせる。

レンズ豆と野菜が程よいやわらかさになり、味がなじむまでさらに数分煮る。この時、汁気が残っているようならふたを取って水分を飛ばすようにする。最後にもう一度味見をして必要なら調整し、火からおろす。

MEMO:メインディッシュとしてなら2人分になります。
レンズ豆を浸水することによりとても早く煮えますが、戻すのを忘れた場合は下茹でする方法でも。やっと柔らかくなったぐらいまで茹でて使います。豆と同時に調味料と野菜を加え(茹で汁は不要もしくは少量加える)数分炒め煮にしてください。
また、レンズ豆をたっぷり茹でておいて複数の料理(スープ、サラダ、ピラフなど)に使うのもおすすめ。すでに茹でてあるレンズ豆を計量する場合、約1カップ使います。
ヴィーガンの方は、はちみつを他の甘味料に置き換えてください。


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夏の果物がいろいろ出てきました。

2023.05.23 salad
いちごはそろそろ終わりなので、子供にリクエストされてたデザートなど、忘れず作っておかなければ……というのが最近の課題のひとつ。

買ってきたいちごは仕分けて、綺麗なのは保存容器に並べて冷蔵庫へ。傷みそうなのはその日のうちに食べるか加工してしまいます。

いちごミルク用にピュレを作ったので、それをちょっとサラダにも使ってみました。うちの定番サラダのひとつがレンズ豆とビーツのサラダなんですが、その時の気分でいろいろアレンジしています。

今回は、バルサミコのドレッシングにいちごのピュレを加え、カットしたいちごも少し。前もって和えておくとすべてがビーツ色になるので、染まって欲しくない材料は食べる直前にあわせます。


【関連記事&リンク】

※サラダの作り方やアレンジをいくつか紹介している記事。


※CLASS101のオンデマンド型レッスンでは、動画でご紹介しています。



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ぼんやりしてると食べそびれてしまう、旬の味。

2023.05.04 pasta
ギリシャで年間通してよく食べられる茹で青菜がホルタ(野草や青菜の類。それらを茹でてサラダのようにして食べる料理のことも指す)ですが、季節によって種類が違います。


2023.05.03 horta
夏前の短い期間だけ見かけるヴラスタリアというのはトウが立ってきたホルタの花茎の部分で、これだけを束ねて売られていることも多いのだけど、この間市場で買ってきた「苦いホルタ」は、見た感じ3種類くらいの野草が混ざっていてヴラスタリア多めでした。


2023.05.03 horta1
まずは、普通に茹でてたっぷりのオリーブオイルとレモンで。
それ以外にヴラスタリアで何かもう一品作りたかったので、ソーセージミートとあわせた簡単なパスタにしました。

ソーセージミートは粗びきの豚肉に適当な味つけをして1日ぐらい寝かせたもの。今回入れたのは、塩、こしょう、フェンネルシード、オールスパイス、唐辛子フレーク、にんにく、ワインビネガーだったかな?
これをオリーブオイルで炒めておいて、茹でたホルタとパスタを加え、少し加熱しながらしっかり乳化させます。


2023.05.04 pasta1
仕上げのチーズは控えめに。
ホルタのほろ苦さと、程よくスパイスの効いたソーセージミートの味わいがバランスのいいひと皿になりました。

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今週は結構いろんなことをこなせたのだけど、ちょっとガソリン切れっぽいので特筆すべきことはあまりない某日のメニューをとりあえず載せておきます。

2023.04.25


発酵キャベツのパイ(アルミオピタ)
・レンズ豆と野菜の煮サラダっぽいもの
パスティチオ
冬に仕込んであったキャベツのお漬物。バルカン諸国の食文化に近いところがある北ギリシャの郷土料理に使われる食材なんですが、お正月ごろにロールキャベツやらパイを作って以来使うタイミングを逃していました。

もうそういう季節でもないよね〜と、冷蔵庫の片隅にずっと鎮座しているのがちょっと邪魔になってきたので、今週来週ぐらいで使い切ってしまいたい。豚か鶏とあわせた煮込みも作りたかったのだけど、またパイにしました。6つ割りにして漬けてあったのを、今回はちょっと粗く切りすぎたのが反省点。一般的なザワークラウトほど細く切りませんが、粗すぎたり長いとちょっと食べにくいです。

レンズ豆もお片づけ料理で、いっぱい茹でてサラダやパスタにした残りを使い切りたかった。なすなど夏野菜とあわせた煮込みでもないこの料理は結構好きで、そのうちレシピも書こうかなと考えてるんですが、これっていう料理名が思い浮かばなくて進まないパターン。美味しいんですけどね、何て呼ぼう?

偏食でキャベツが嫌いと言う次女もパイは一応食べるんですが、野菜ばっかりなので子供たち用にパスティチオもオーブンついでに作りました。そのつもりでミートソースを冷凍してあったので、これは楽ちん。肝心の次女はあまりパスティチオ気分じゃなかったらしくいつもほどは食べてなかったのだけど、夜中に長女が最後の一切れを食べてしまったら、翌日になってがっかりしていました(笑)


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