ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:おうちごはん

復活祭の食事、今年は買ってくるか外食という案もあったんだけど、混む時っていまいちだよね......と、結局家で普段と変わらないメニューでした。

2024.04.16a
直前まで決めてなかったので、とりあえず毎週買うポークチョップの端っこの部分で自分用に作ったのはティガニァ。主に豚肉で作られる料理で、ティガニ(フライパン)焼きの簡単な一品です。ティガニァと一口に言っても、かなり何でもありな感じでバリエーションが多いから定義がちょっと難しいのですが。


2024.04.16b
今回はベランダから採ってきたローズマリーやオレガノに、レモン、にんにく、オリーブオイルなどあわせて豚肉をマリネしておき、そろそろ使い切ってしまいたかったヒラタケとあわせてみました。
マスタードやワインを仕上げに加えた、ひねりのない味つけです。

あとは家族用にも作ったジャジキやサラダ。この辺は復活祭の定番であるラムや仔山羊を焼いた料理のお供としても欠かせないですね。ちなみに私が今回メインとして作ったティガニァなんかは、ギリシャの一般家庭の復活祭メニューでは前菜みたいな扱いです(笑)


2024.04.16d
夫用には復活祭らしいものはスルーして日曜恒例のピッツァだったのですが、上記メニューと一緒に食べるパン代わりにイースターエッグのピッツァも作ってみました。一応、「復活祭の時に家にある食材」というのをテーマにしてます。


2024.04.16c
のばした生地に、塩を少し加えたギリシャヨーグルトを塗って(チーズの塩気が強い場合は塩なしでも)、ディル、万能ねぎ、粗く刻んだイースターエッグ(茹で卵)を散らします。すりおろした羊乳チーズをふんわり散らし、胡椒をガリガリ多めに挽きかけて高温のオーブンへ。縁がこんがりと焼けたらできあがりです。


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今日からサマータイム。このシステムは好きなんですが、冬時間から夏時間に切り替わるときは時計が1時間進むので、ちょっと慌しい日曜日です。

2023.03.25 salt cod with spaghetti
Μπακαλιάρος με μακαρόνια

さて、昨日3月25日はギリシャの独立記念日と生神女福音祭(受胎告知の日)のダブル祝日でした。ギリシャ正教では復活祭を前にした断食期間中ですが、この日は魚食が許されるので魚料理を食べるのが伝統(※1)。特に干し鱈のフライにガーリックをたっぷり効かせたディップを添えた「バカリァロス・スコルダリァ」という料理が定番です。

我が家ではバカリァロス・スコルダリァを作る年もあり、違う料理を作る年もあり……と、その時の私の気分やスケジュール次第なんですが、昨日は家族が出かけたりバタバタしていたので、魚料理は長女と私だけ。昼ごはんに干し鱈のスパゲッティ(マカローニャ)を作りました。

ギリシャのパスタ料理は茹でてないパスタを直接ソースに加えて煮たりオーブン焼きにする調理法で作られるものも多く、これもそのひとつです。今回は、ギリシャ人はあまりやらないかもしれないけどスパゲッティを水戻しする方法(※2)で作ってレシピ化してみました。

茹でたパスタの食感の方が好きな方はもちろんそうやって作ってもいいですが、その場合アルデンテより少し硬めに茹で、ソースに加えてから少し煮るのがおすすめです。



※1:ギリシャ正教の断食にはいくつかの段階があり、動物性の食品を節食するというのが基本。乳製品や卵も禁じられますが、血が通っておらず骨が無いとされる軟体動物(タコ、イカ、貝、エビ、カタツムリなど)と魚卵は禁止食品に含まれません。復活祭前の長い断食期間中、例外的に魚食が許可されるのは2回あり、そのひとつが3月25日の生神女福音祭。どんな魚を食べてもいいけれど干し鱈が定番となっているのは、塩漬け処理され血の気がないこと、海から離れた土地でも手に入る魚だったという2つの理由があるようです。

※2:パスタを水に浸けて調理時間を短縮する方法は日本ではよく取り上げられおなじみになっています。ギリシャの料理の本でそのような方法を見たという話を前にどこかで見かけたのですが、私自身はレシピの記述や実際にやっている人を見たことはないです。ギリシャ人がよくやる方法だとスパゲッティの場合は鍋におさまるよう半分またはもっと短く折って加えますが、今回は水戻しの方法でレシピを書いてみました。お好みの方法で(水加減は適宜調整して)お試しください。


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一週間ぶりの投稿となりましたが、写真はカサラ・デフテラの翌日のお昼ごはん。

2023.02.28 pasta
前回の記事でご紹介したノンオイルのタラモサラタ、少し残ったのはそのまま食べるつもりだったけどパスタにリメイクしました。

こういうのって自動的にオリーブオイルを入れそうになるところ、せっかくオイル抜きで作ったので思いとどまりました。もちろん、オイル入りの方がおいしいですけどね。

パスタの茹で汁でのばしたタラモサラタだけだとかなり単調なので、ちぎったルッコラを多めに加えてアクセントに。タラマがうちにある時は普通のたらこパスタっぽいのもよく作りますが、日本のたらこのようには使えないので具を足したりとアレンジした方が好きです。


【関連記事】

ノンオイル・タラモサラタのレシピ。


こちらは油使用で、好きなアレンジのひとつです。


タラマを使ったパスタ、別ヴァージョンのレシピ。

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毎年、今ぐらいの時期って夏野菜がかなり高騰しますね。旬のものを食べればいいと言えば、それまでですが…...。

2023.02.01 pastitsio1
いつだったか、スーパーでなすが1個ずつ袋に入って売られてるのを見てびっくりしたことがありました。この冬は寒い時期が短かったからか、そこまでではないけど。

なすと言えば、少し前にこちらの本(↓画像はAmazonのリンクです)で読んで気になっていた野菜のパスティチオを作ってみました。



ギリシャ北部にあるアトス自治修道士共和国で、日本人として初めて司祭となったパウエル中西裕一氏のご著書。
ギリシャ正教について柔らかい文体で書かれていて、とても読みやすい本です。女人禁制の聖地アトスの修道院での暮らし、そしてそこで出される料理についての記述もあり、やはり私にはその部分が一番楽しめました。


パスティチオ(パスティッチョ)は本来ロングマカロニとミートソースとベシャメルソースを重ねてオーブンで焼き上げた料理で、ムサカの野菜部分をパスタに置き換えたものと言うとイメージしやすいかもしれません。ミートソースの代わりに野菜を使ったレシピ(記事最後のリンク)を以前ご紹介しましたが、とある修道院のパスティチオはなすやじゃがいもと重ねてあったそうで、ムサカと合わさったみたいで面白いなと興味を掻き立てられました。

2023.02.01 pastitsio2

2023.02.01 pastitsio3

2023.02.01 pastitsio4
こんな感じかな?と作ってみたもの。

下から、じゃがいも、トマトソースをからめた太めのマカロニ(ギリシャで売られているパスティチオ用のロングマカロニを使いました)、なすのスライス、ベシャメルソースを重ね、パン粉とパルメザンチーズをトッピングしてオリーブオイルを薄くかけてオーブンで焼きます。


2023.02.01 pastitsio5

ナスで分離された状態のトマトソースの酸味と上のベシャメルソースのコクが、口のなかで混じり響き合う食感と味わいが特徴的です。


どうでしょう、ちょっと食べてみたくなりませんか?
この修道院ヴァージョンも気に入ったので、なすが安くなったらまた作ろうと思います。


【関連記事】

こちらは我が家風のベジタブル・パスティチオです。家族の好みにあわせてベシャメルソースの層が薄めになってますので、たっぷりが好きな方は量を少し増やしてください。

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年末に仕込んで、丸ごと漬けてあったキャベツのその後。
ロールキャベツに使った残りはパイにしました。

2023.01.19a

オーブンついでに、次女が食べたがっていたラデニアも作りました。


※画像はAmazonリンクです

「ギリシャのごはん」レシピ本の郷土料理の章に掲載している、トマトと玉ねぎとオリーブオイルの平焼きパンです。

2023.01.19c
ピッツァやフォカッチャの仲間みたいな感じですが、チーズなしのシンプルな味わい。


2023.01.19b
いつもパイは主に夫と次女に食べさせてるのだけど、この発酵キャベツのパイは私もいっぱい食べてしまうお気に入りのひとつです。


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