ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:おつまみ

ギリシャ料理はちょっとお休み。
今年のお正月は、こんなおつまみでラキを呑んでます。

2017.01.01

なんとなく豚足が食べたくなり、年の瀬でにぎわう市場で買ってきたのですが、さて何にしよう……?臭みとアクを抜くため下茹でし、適当に煮込み。焼き豚足もちょっと作ってみたのですが、残りはえーい!と刻んで煮こごりにしました。

豚の足は、ギリシャではコチ(コツィ)と呼ばれるひざ上の部分がよく食べられます。じっくりとオーブン焼きにしたのがおいしいのですよ。
骨とゼラチン質ばかりの細い部分は、頭と一緒に煮て、ピフティ(ピクティ)もしくはチラディア、またキプロスではザラティナと呼ばれる煮こごりにします。ギリシャ風の煮こごりは(地方や人によりバリエーションはありますが)、ニンニクをがっつり入れたり、かんきつ類やビネガーの酸味でパンチの効いた味。クリスマスやお正月のごちそうの一品として出されることも多いです。

今回は、見ての通りギリシャ風ではなくアジア味な煮こごりを、ねぎと辛子酢醤油で。
ラキが進みまくり〜でした♪


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国産アボカドの季節。

2016.11.06 avocado dip

ギリシャで国産アボカドというと、ほとんどがクレタ産です。
アテネ郊外に住む義父が種から立派に育て上げたアボカドの木を庭に植えていて、実も沢山つけていたのですが、ある年の冬、雪が積もるほどの寒さだった時に枯れてしまいました。クレタ島ぐらいの気候でないと、安定して栽培するのが難しいのでしょう。
私はギリシャで売られてる輸入アボカドをうまく熟させることが苦手なので、ここ十何年かの間に、シーズン中はほぼ国産しか見かけないほど一般化したのがうれしいです。

ギリシャでのアボカドの食べ方というと、やはりサラダに入れたりディップにしたりが一番多いよう。あまり目新しさはないのですが、レモン、オリーブオイル、オリーブ、ハーブ、フェタチーズ(&その他ギリシャチーズ)といったギリシャ食材とあわせて、モダンギリシャ料理のアボカドディップはおつまみによく作ります。

今回のこれは、アボカドとフェタチーズをフォークでマッシュして、おろしにんにく、塩、こしょう、レモン汁、オリーブオイルで味付け。好みで、刻んだねぎやハーブ(ディルとパセリを使いました)を加えます。ハーブを入れる場合は作りたてだと葉っぱのモサモサとした食感がちょっと気になるので、冷蔵庫で1時間以上休ませるのがおすすめ。
子供のリクエストでポケットタイプのピタパンをいっぱい焼いたので、ピタチップスも作って添えてみました。

すべて、お好みで……という適当なレシピですが、わざわざ材料をそろえるほどでなく、あるものでパパッと作る簡単おつまみです。


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生の野菜をつまみながら蒸留酒を飲むのが好きです。
春なら生のアーティチョークや細い野生アスパラ。夏はきゅうり、スイカ、メロンなど瓜系が特にいいですね。

2016.08.13 atzouri

今日のこれは、きゅうりのように見えるけれど別の野菜。英語ではアルメニアンキューカンバー(アルメニアきゅうり)やスネークキューカンバー(へびきゅうり)と呼ばれるものと同じだと思うのですが、ギリシャではクシラグロ(ξυλάγγουρο木きゅうり?)またはアジューリ(ατζούρι)と呼ばれる野菜です。

学名はCucumis melo var. flexuosus。味はきゅうりっぽいけれど、品種的にはマスクメロンに近いそうです。画像検索すると細長かったりバットのように大きく育ったものがいっぱい出てくるのですが、ギリシャの市場でよく見かけるのが下の写真ぐらいのサイズ。


2016.08.16 atzouria

クレタ島で特に好まれる野菜で、シンプルに塩だけで食べるのは地酒であるチクディア(ラキ)のおつまみとして定番。また、ヒオス島でも多く栽培されるそう。
アテネ近郊でも結構栽培されているらしく、スーパーでは見ませんが、夏には青空市場で売られているのをよく見かけます。

昔、ギリシャに来てすぐの頃にものめずらしさから買ってみたことがあるのですが、「きゅうりの方が好きだし、わざわざ買うこともないな」という第一印象。それでも余ったのを腐らせたらもったいないし……と、食べていたら慣れたのか、その後たまに買うほどになりました。

きゅうりと一緒に食べ比べてみるとよくわかるのですが、きゅうりより水っぽさがなくしっかりとした食感。独特の青臭さもほぼないです。なので、きゅうりが苦手な人にはこちらの方がいいかも?ほのかな甘味も感じられ(果物的ではなく野菜の甘さ)、なかなかいけるのですよ。日持ちもかなりいいような気がします。

ある程度の大きさに育ったものは、皮や種が気になるなら取り除き、適当な大きさに切ります。おいしい塩を振ってどうぞ(お好みでワインビネガーを少し振っても)。


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カリフラワーの一番シンプルな食べ方と言うと、ギリシャでは、柔らかく茹でてレモン汁とオリーブオイルで食べます。カリフラワーに限らず、温野菜やサラダ系のものは大体レモンまたはビネガーとオリーブオイルですが。

2016.03.10 cauliflower salad

我が家でもそんなシンプルな野菜料理を作りますが、カリフラワーやズッキーニなど素材によっては受けが悪いので、家族が好きな材料を足したり手を加えています。

カリフラワーやブロッコリーは、数年前まで夫が食べなかった野菜で、好きになった今でも小さく切るのが基本(小さく切ったものが好みな夫……ギリシャ人には珍しいかも?)。一番よく作るカリフラワーサラダは、玉ねぎまたはねぎとピクルス類を加えたシャープな味わいのものです。
ちなみに、うちのブロッコリーサラダはこちら

以前、ツナとカラマタオリーブ入りのでレシピを載せてますので今回は省きますが、レシピと言うほどではない簡単料理です。
今回の写真のが、何度も作って一番登場回数の多い組み合わせ。玉ねぎ、ケイパー、グリーンオリーブ、青唐辛子ピクルス(そんなに辛くないもの)、あとあればパセリのみじん切りも。ドレッシングは塩、胡椒、ディジョンマスタード、ワインビネガー(+お好みでレモン汁)、オリーブオイルを適当に混ぜたらOKです。

カリフラワーは小さな房に分けた方が他の具材となじんでおいしいですよ♪
とってもワインに合うサラダ、ぜひお試しください!


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もう一昨日のことになりますが、3月25日は生神女福音祭(カトリックで言う受胎告知の日)、そしてギリシャの独立記念日でした。

2016.03.25 salt cod
Λουκουμάδες μπακαλιάρου

復活祭前の断食期間(大斎)中ではありますが、魚を食べてもいい日。血のない干し鱈が特に好まれ、ガーリック風味のディップを添えた干し鱈のフライが定番の伝統食です。

干し鱈フライの衣は好みで何でもいいのですが、断食ルールに従って、卵や乳製品の入ったものはNGです。うちは、去年思いつきで作ってみた「干し鱈のルクマデス」をリピート。肉でも何でも小さめサイズに切ったのが好きな夫にも好評だったので、これは我が家の定番になりそう。

サイドディッシュは、お決まりのガーリックディップ「スコルダリァ」と、これまたスコルダリァに合うビーツのサラダ、ビーツに合う青唐辛子ピクルスでワンプレートにするのが気に入っています。
一般的にはこういう行事の食事はランチなんですけど、うちは夕方〜夜になってしまうという……。
今回の画像も完全に夜のおつまみです^^;

スコルダリァはいろんなバリエーションがあり、このブログでも過去にいくつか紹介してますので、興味のある方はブログ内検索してみて下さいね。今回はポテトとパンをつなぎにして作りました。

普通の干し鱈フライのレシピはこちら
→ギリシャ風鱈フライのガーリックディップ添え(バカリァロス・スコルダリァ)


2016.02.26 pilaf
Μπακαλιάρος πιλάφι

フライ用に戻した干し鱈が余ったので、翌日のランチにピラフを作りました。
作り方は、以前リゾットとしてレシピを載せたこちら。かき混ぜず普通に炊いてあります。


2016.03.26 loukoumades

ルクマデスの生地(※)も少し多く作りすぎたので、取り分けてあったのを翌日のおやつに。衣として使うため緩めに作ってあったので、粉(+風味付けにオレンジフラワーウォーターも)を足して硬さを調整しました。

少なめの油で揚げたので形がちょっとぺたんこ気味ですが……。
最近はチョコソースなどいろんなトッピングのを見かけますが、蜂蜜&シナモンのシンプルなのがおいしいんですよね。


※リンクしてあるレシピでは牛乳も入れてますが、断食仕様で水のみ使用しました。


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