ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:おつまみ

ケフテダキァスパナコピタポリティキ・サラタ

2014.11.07 meze

家族と同メニューなんだけど、私の分はメゼとして控えめな盛りで。
ただ単に、これだけしか残らなかったというのもありますが^^;
ケフテダキァ(ギリシャ風ミートボール。揚げヴァージョンが最もポピュラー)はみんな大好きだし、パイもほうれん草やチーズのは売れ行きが断然いいのです。昨日のもフィロは手打ち。納得いく出来ではなく、毎回仕上がりが安定しないのが悩みです……。

ちなみに子供たちには長女はトマトソースのパスタ、次女は白いごはんを主食としてプラス。デザートは季節の果物です。

サラダは前日作った冬の定番コンスタンティノープル風のキャベツサラダです。
夏はキャベツが不味いので全く買わないんですが、秋から春頃まではこれかキャベツ・にんじん・レモン&オリーブオイルのサラダを本当によく作ります。風味付けに葉セロリが入りワインビネガーで味つけするコンスタンティノープル風サラダは、いつも多めに作って2回食べられるようにします。マリネサラダといった感じで美味しいんですよ。

家族が大好きなケフテダキァは、みんなにいっぱい食べてもらいたいのでいつも私は食べないんだけど、たまにちょっとだけ貰おうかな〜という時はミニミニサイズのを何個か作ります。おつまみにはこの小さいのがいいんですよね♪


※料理の作り方は文中リンクから過去記事のレシピに飛べます。ほうれん草パイは今回手打ちフィロ使用、ミートボールはチーズやパセリを入れてない作り方です。


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既出ネタですが、久しぶりに作った魚料理がいろいろあったので載せておきます。

2014.11.04 tsirosalata

我が家風のチロサラタ
小さい鯖の干物をビネガー&オリーブオイルで食べるものですが、元の干物の姿で売られていることはあまりなく、そのまま食べられる状態になっています。ウゾ、チプロ、チクディア(ラキ)などのおつまみに最高。
うちの夫はたっぷりの玉ねぎと食べるのが好きなので、我が家ではこんな風にサラダ仕立てにして登場します。
こういう塩漬け系の魚は豆スープの献立にも定番。昨日はレンズ豆スープ、チロサラタ、フェタチーズ、オリーブ、田舎パンというシンプルメニューでした。


2014.10.17 gavros savoro

カタクチイワシのサボロ(サヴォロ)。
小麦粉をまぶして揚げた魚をマリネしたもので、南蛮漬けを思い出させる味。ローズマリーの風味がポイントです。バルブーニャ(ヒメジの一種?)でもよく作られますが、私は安いカタクチイワシで作ることがほとんど。小魚で作るのも美味しいです。

ちなみにカタクチイワシはだいたいキロ4ユーロ程度。お手頃価格なのでよく買う魚のひとつです。ギリシャでは煮たりオーブン焼きにしたり、地方によってはピラフ(トルコの黒海沿岸で作られるものに似ています)にもするけど、一番ポピュラーなのは小麦粉をまぶして揚げただけのシンプルな料理。ちょっと多めに揚げて、残りをサボロにするのが好きです。

レシピでは失敗のない(であろう)作り方を紹介していますが、普段作る時はもちろん適当です^^
こんな感じで↓
小麦粉をまぶした魚を少なめのオリーブオイルで揚げ焼きにする。魚を揚げたフライパンをそのまま使うので、オイルと小麦粉はある程度残っていてOK(多すぎたら余分は捨てる)。ローズマリー、ニンニクの順に加え炒め、白ワイン、ワインビネガー、砂糖少々を加えマリネ液を作る。これを揚げた魚にかけてできあがり。すぐに食べても時間を置いても美味しいです。


2014.10.17 gavros marinatos

カタクチイワシを買ったらマリネも必ず作ります。そうしないと、長女からクレームがつくので……。
ギリシャではかなりしっかりと締める人も多いですが、日本人はごく浅く締めたのを好む人が多いですね。塩・ビネガーで締める時間は、好みや保存の予定に応じて調節します。


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日本の皆さんにもっと知ってもらいたいなぁと思うのが、ギリシャのピタの美味しさと種類の豊富さ。
ギリシャ語で「ピタ」というと、焼いた肉と一緒に食べる平たいパンのことも指すのですが、パイ全般そしてケーキのようなものも一部含まれることがあります。

2014.10.08 onion pies
Κρεμμυδοπιτάκια

今回作ってみたのは、小さな玉ねぎパイ(クレミドピタキァ)。
玉ねぎパイだけでも種類がいろいろあるのだけど、おつまみ用に小さめサイズ、イーストを入れた少し厚めの生地、ベーコンなど肉系のものを入れないシンプルな味で……と考えてできあがったのがこれです。

ちなみに玉ねぎパイやマッシュルームパイなど、ギリシャ料理でもベーコンを使うことは結構あるのですが、もし肉系のものを入れる場合、個人的にはギリシャの伝統的な肉加工品を使いたいところ。日本の家庭料理でも洋風の食材はよく使うし、悪いことだとは思わないのですが。

できあがった玉ねぎパイは、偏食な次女も食べてたのでなかなか美味しかったのではないかと^^
冷めても美味しいし、持ち運びもしやすいので、お弁当やパーティーにもおすすめです。



飲み物はこちら。

2014.10.06 moschato

玉ねぎパイを作るに至ったきっかけ(と言うと大げさですが)、フェダーヴァイザー……っぽいもの。
国によって呼び名が違いますが、ワインになりかけのぶどうジュースのことで、ギリシャでは見かけないし残念だな〜と思ってたところ、それらしいものを自分で作ればいいじゃないかと今頃気づいたのです。

うちの近くの青空市場にはワイン用品種のぶどうを売っているところもあって、それを買えればよかったのだけど、10月頭は残念ながらもう売ってませんでした。なので、同じくワインにも使われるティルナヴォス産モスハト(マスカット)を購入。絞る前の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ギリシャで一般的なのは黒マスカットです。

汁を絞って丈夫なボトルに入れ、イーストをごく少量加え置いておくだけ。すぐに発酵してくるので、いい具合になったところを飲みます。
ドイツではフェダーヴァイザーと玉ねぎケーキの組み合わせが定番とのことで、早速試してみたところ確かによく合います。
でも、せっかくギリシャのぶどうで作ったのだから、ギリシャ版の玉ねぎパイと合わせたい!という使命感に燃えるのがフードブロガーの性(笑)
こちらもなかなかの相性でしたよ♪

もうマスカットの時期もほぼ終わってしまったけど、来年また気が向いたら今度はワイン用イーストで仕込んだり、皮の色を出してから漉す方法を試してみたいです。

玉ねぎパイのレシピは追記に↓

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ギリシャ料理の「タラモサラタ」は日本でも徐々に知名度が上がっているのでしょうか。
「ギリシャのはタラモサラダじゃなくタラモサラタ」「たらこ+イモのサラダという意味じゃなく、タラマ(ペースト状の魚卵)のサラダ」というような雑学ネタがTwitterなどで回っているのをたまに見かけます。

taramokeftedes
Ταραμοκεφτέδες

タラマ(タラマス)を使った料理といえばまずはタラモサラタなのですが、たらこコロッケのような「タラモケフテデス」も美味しくて大好きな料理です。最も一般的な作り方は、ちょっと硬くなってしまったパンを湿らせてタラマや玉ねぎ、ハーブ類と混ぜあわせて作るという方法。パンではなくマッシュポテトを使う作り方もあり、まさにコロッケといった感じです。
ギリシャのようなパンは日本では入手できないので、ポテトをベースにパン粉で硬さを調節するレシピを作成してみました^^

実は完成品写真は去年出させていただいた本の「みんな大好きケフテデス」という章に掲載するために撮ったもので、レシピは紹介していなかったのですが、一応材料の分量などメモをとってあったのです。しかしその後メモをなくしてしまったため、また計量し直すはめに……!
ちなみにケフテデスのレシピは「ミント風味のケフテダキァ」「タコのミートボール風」の2つを掲載しています。特にタコのは私のお気に入り♪かなりおすすめなので、ぜひお試しください!あと、ポテトを使ったタラモサラタのレシピも載せてます(宣伝、宣伝……)。

ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)


ギリシャのタラマは日本のたらこと味はそこそこ似ているものの、ペースト状で塩気が強いです。そのため、タラモサラタやタラモケフテデスに使う時は塩抜きして使うのも一般的ですが、メーカーによって塩気の強さや水切れのよさが違います。

taramas

私がよく使っているのは、ギリシャ産のΜΑΜΑΗ(ママイ)というメーカーのもの。タラマはアイスランド産が多いようで、国産は貴重。ママイのタラマは塩気が強すぎず、塩抜きして使う場合の水切りもしやすいので気に入っています。

レシピでは、たらこを使う場合とタラマを塩抜きせず使う方法(こちらの方が経済的!)をメインで紹介していますが、塩抜きする方法も書いてあるのでお好みでどうぞ。
香ばしくて結構あとをひくおつまみです^^


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またまたお久しぶりです。
ギリシャの学校は今月半ばから早くも夏休みに入り、子供たちに振り回される毎日。ブログに載せるような料理もあまり作れていませんが、載せそびれているものがいくつかあるので、気力のある時にでもアップできればと思います。

2014.03.29 meze

これは、とある春の日のおつまみプレート。記事タイトル(ちょっと抑え目の表現にしてみました^^;)で察して頂けたかと思いますがカタツムリの料理です。今回出てくるのは剥き身の画像だけですけど、苦手な方はそっとブラウザを閉じて下さいね。

カタツムリは後回しにすることにして、まずは割り豆バーグから。
ファヴァ」と呼ばれる黄色い割り豆は、私が一番好きな豆のひとつ。じっくり煮込んでピュレにしたのを玉ねぎ、レモン、オリーブオイルでサラダっぽく食べるのが基本形で、軽い食事にもおつまみにもぴったりな一品です。

ファヴァはこの食べ方の他に、丸めてケフテデス(ミートボールもしくは肉以外で作ったミートボール風の料理)にするのもポピュラーな食べ方。硬めに作ったファヴァのピュレがある時の展開料理としてもおなじみです。

この時も残り物のファヴァで作ったので分量は出してないのですが、作り方だけ……。

2014.03.29 favokeftedes

硬めに作ったファヴァに刻んだ玉ねぎとトマト(汁気の多い種は除き果肉部分だけ)、ハーブ類(ディル、オレガノ、ミント)を加えて塩胡椒でしっかり目に味付けし、べとつかない硬さになるまで小麦粉を加えます。平丸型に成形し、オリーブオイルできつね色になるまで揚げ焼きしたらできあがり。あまり厚くせず、薄い丸型にした方が香ばしくて美味しいです。
味つけは上記の通りでなくても、トマトなしで作ったり、クミンやホットパプリカを入れてスパイス風味にしてもいいです。ヨーグルトにミントとニンニクを加えたソースも合いますよ♪

【関連レシピ】
ひよこ豆バーグ(レヴィソケフテデス)


エスカルゴは、ギリシャにお住まいの方ならピンときたかもしれませんが、クレタ島のエスカルゴの瓶詰めにヒントを得て作ってみたものです。
あれってなかなかいいアイディアの製品だな〜と思うのですが、小瓶が約6ユーロと結構いいお値段なのですよ。だからと言って、自分で作るのも手間がかかるし気軽に食べられるわけではないのですが。
もうちょっと味がしっかりしてた方がいいなと思ったのと、ちょっと別のフレーバーを考えてみたので、自己流で作ってみました。

そもそも、カタツムリを捕ってきたり生きたのを入手して作ってみようという方はほとんどいない気がしますが……作り方を書いておきますので参考にどうぞ。


エスカルゴのオイル漬け

下処理は、以前に載せた「カタツムリのギリシャ風シチュー」の記事に書いてあるのでそちらを参照。
今回は剥き身にするので、茹でたら殻から身を取り出します。ワタの部分を取り除き、ぬめりもしっかり洗い落として水気を切っておきます。

ローズマリー&ビネガー風味

上記某社の製品にもあるフレーバーですが、ビネガー味があまり感じられないので自作のはしっかり味でいきます。

2014.03.28 escargot1

カタツムリの剥き身を袋に入れ、塩とワインビネガー適量を加えます。冷蔵庫に入れて数時間マリネし、汁気を切って鍋に移します。

2014.03.28 escargot2

オリーブオイルをひたひたに加え、ローズマリーも入れて弱火でじっくり加熱。この時、オイルが沸騰しないよう気をつけます。
カタツムリの身が好みの柔らかさになったらできあがり。瓶詰めにして冷蔵保存します。


スモークドパプリカ&ガーリック風味

お気に入りのスペイン食材、スモークドパプリカは以前ムール貝のオイル漬けにも使いましたが、カタツムリにももちろん合いますよね^^
こちらはビネガーを入れず、塩とスモークドパプリカをまぶし下味をつけておきます。
鍋に移し、オリーブオイルと叩いて軽く潰したニンニクを加え、沸騰させないように加熱。好みの柔らかさになったらできあがりです。

2014.03.28 escargot3


【次回用メモ】
オイル煮という形で作ってみましたが、ワインか何かで煮て汁気を飛ばしたものを生のオイルで漬ける方法でもいいかも?


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