ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:ギリシャ料理

冬の間に一度は食べたいカストリアの発酵キャベツパイ。

2025.01.09
ナクソス島のふだんそうパイケファロニア島の干し鱈パイと同じく、このキャベツパイも家族用というより自分が食べたくて作るもののひとつです。


2025.01.09a
クリスマスに余裕があれば発酵キャベツでロールキャベツを作りたいと思って12月はじめに仕込んであったのだけど、バタバタしてたら結局クリスマスにも年末年始にも作りそびれたので、刻んで漬けてた方のキャベツでまずはパイに。本来は丸ごとキャベツで仕込むものだけど、置き場がない時など(と言っても実際そこまで省スペースにはならないかも?)切って漬けたりもしてます。


2025.01.09b
レシピは最後にまとめてリンクを貼っておきますが、発酵キャベツはいつも作ってるのを計量してもうちょっと調整しようと思いつつ昔書いたままです。


2025.01.09c
オーブンついでにクルリも随分久しぶりに焼きました。
次女が大好きなのだけど、どうもやる気が出ずここ数か月はお店で買ってばかり。でも最近ではベーカリーだと80セントぐらいするし、頻繁に買うと塵も積もれば……で結構な出費になるんですよね。
家で作ると食べすぎてしまうのが難点ですが、今年は面倒がらずに暑い時期以外はベーキングも頑張ろうかなと思います。

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本年もどうぞよろしくお願いします。

2025.01.02
2025年に入り早くも5日ですが、年末年始も全然気合を入れず、好きなものを適当に作って食べてのんびり過ごしました。去年の後半は私にしては忙しくてバテ気味だったので、休養第一です。

大晦日はヴァシロピタを焼き、年越そば(にしんととろろ)を食べ、元日はただ寝てたという以外にあまり記憶がなし(何食べたっけ?)。

2024.12.31
ヴァシロピタはいつものレシピです。チョコで字を書いてみたけど、絞るのによさげな袋がなかったのでへにょっとしてるのは見逃してください(笑)


2025.01.02b
2日は家族みんなが食べられるようなメニューをと、焼きパスタにしました。
昔義母がクリスマス〜年漉しぐらいの時期にカネロニを買ってくれていたことがあり、そのためかこの時期はカネロニやラザーニャのようなものを食べたくなります。


2025.01.02a
今回は、パイに使ったソーセージミートを炒めたものが余っていたので、それを使ってトルテッローニぽい詰め物入りパスタを作りました。粗くポロポロした感じだったソーセージミートに自家製フレッシュチーズと卵少しを加えフードプロセッサーにざっとかけてまとまりよくしたものがフィリング。
生地で包んでさっと茹でバターを絡めて耐熱容器に入れ、トマトソースに生クリームをあわせたものをかけ、チーズをトッピング。オーブンでこんがり焼いたらできあがりです。


2025.01.02c
サラダは葉物を買いそびれたので、クリスマスに続きまたコールスローでしたが、オレンジとざくろ入りに。ざくろは新年の縁起物なので、一応お正月ヴァージョンです。


2025.01.02d
そして、長女と私は夜食におでん。これも年末年始辺りになんとなく食べたくなるものです。韓国の薄い練り物(オムク)を入れようと思ってたのに買い忘れたので、こんにゃくもいいや……という気分になったからいつもより種類少なめ。今回は大根、卵、そして餅巾着はいつものコロコロお揚げで。味的に練り物系もやはりあった方がいいかなと、最後にカニカマも入れたら、結構満足な仕上がりになりました。


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載せそびれてたクリスマスメニューの続き。

2024.12.26a
こちらは25、26日が祝日なんですが、26日は豚肩ロースのオーブン焼きにしました。
ギリシャでは伝統的にクリスマスメニューは豚肉の料理が多いのだけど、別にそれにこだわったわけではなく、クリスマスイブに足りないものを買いに行ったら、脂が少なめで家族みんなが食べられそうなポークチョップが目についたので。
結構大きめだったので2枚だけ買ってきて、ハーブやマスタード、にんにくなどを混ぜたものを絡め、みかんの皮を挟んでマリネしておきました。

マリネした肉をローストパンに入れ、周りには塩、こしょう、オリーブオイルを絡めたじゃがいもを並べます。残ったマリネ液にみかんの汁(もちろんオレンジでもOK)とレモン汁を加えたものを回しかけ、ホイルでふたをして200℃のオーブンへ。30分くらいしてから覆いを取り、全体が程よく色づいて肉とポテトがやわらかくなるまでさらに40分くらい焼いてできあがり。
途中、焦げ付きそうなら水分を足したり温度をちょっと下げたりして調整します。

肉を焼いてるオーブンには途中でブロッコリーも入れてサイドディッシュに。これは塩こしょうとオリーブオイル少しを絡めただけのごくシンプルな味つけにしました。

2024.12.26b
あとは前もって作っておいたコールスローと、フェタチーズ、塩漬けオリーブ。肉もおいしいのだけど、どちらかというと野菜の方が好きなので、山盛り食べらるよういつも多めに用意します。


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去年に引き続き、クリスマスはザキントス島の郷土料理を取り入れました。

2024.12.25a
今年はちょっと慌しかったのと、子供達も大きくなってクリスマスは遊びに出かけるだろうから何もしなくていいかなと思ってたんですが、早めに仕事を終えることができたので無理のない範囲でクリスマス料理を用意しました。


2024.12.24b
クリスマスイブは茹でブロッコリーと、「クルラ」というクリスマスブレッド。
クルラは甘いクリスマスブレッドで、スパイス風味の甘い生地にドライフルーツやナッツを入れ、リング型に焼きます。仕上げにごま、砂糖、カラフルなシュガースプリンクルなどトッピングするのだけど、代わりに先日お菓子を作った時に余ったドレンチェリーを刻んで散らしてみました。
伝統では、このクルラには新年のケーキ「ヴァシロピタ」みたいにコインを入れて焼きます。クルラを暖炉へ持って行き、真ん中の穴から赤ワインやオイルを火に注ぎ祈りを捧げてから切り分けるのだとか。


2024.12.24a
そして、なぜかザキントス島にはクリスマスイブにブロッコリーを食べる伝統があり、セロリと一緒に柔らかく茹でたものにレモンとオイルをかけたのがクリスマスイブの夕食だそう。現代では、もっといろいろなご馳走が出そうですが。
うちはブロッコリーの他に、フライドチキンと焼き餃子でした(笑)子供時代の日本のクリスマスみたいなのをやりたいな〜と思いつつ、なかなか実現できずに何年も経ちます。


2024.12.25b
クリスマスの昼はザキントス風のアヴゴレモノスープ(卵レモンスープ)を今年も長女とふたり食べました。ザキントス島でクリスマスなどお祝いに食べられるアヴゴレモノスープはターキーまたは鶏に牛や豚も加えじっくり煮込んだスープがベース。米も卵も一般的なアヴゴレモノスープよりも多く入れるため食べごたえがあり、仕上げにチーズをふりかけるのも特徴です。
去年はスープに使ったターキーレッグのローストも作ったけど、今回は肉を捌いたあとの骨だけ使いました。卵白を泡立てる方法で作る、ふわっとしたアヴゴレモノがほっとするおいしさです。

アヴゴレモノといえば、豚肉とセロリの煮込みやロールキャベツなんかもギリシャのクリスマス料理です。我が家では支持率50%なので長いこと作ってないんですが、あれもいいものですね。毎年この時期はお菓子作りやらで疲れているので癒しを求めているのかもしれません。

今年は余裕がなさすぎて無理だからクリスマス菓子中止宣言をしてたんですが、結局クリスマスの朝に娘が友達へのプレゼント用に作ったお菓子の手伝いがてら、メロマカロナだけ急遽作りました。生地に入れるオレンジは買ってなかったので、みかんの汁と皮をミキサーにかけて。オレンジとはまたちょっと違った風味で、これもおいしいです。


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10月半ばにクレタ島のハニアへ行ってましたが、その後から調整を繰り返していたのがブレキのレシピです。

2024.12.04 boureki
Χανιώτικο μπουρέκι

ギリシャの郷土料理の中でも人気が高くよく知られるジャンルの筆頭がクレタ料理。クレタ島出身者のコミュニティもあちこちにあることから、全国的にクレタ料理店や食材店の数は多く、特にアテネなど大きな都市ではよく見かけます。
そのためアテネに住んでいてもクレタ料理はいろいろ食べられるのですが、そういえば見かけないかも?と思ってた料理のひとつがハニア風ブレキ(ハニオティコ・ブレキ、コロキソブレコ)でした。ミニパイやフライパンで焼いたり揚げたりするパイはどこのクレタ料理レストランでもあるけど、どっしりしたタイプのはあまり無いような気がします。

ハニア風のブレキはズッキーニとじゃがいもとフレッシュチーズを何層にも重ねて素朴な生地で包みじっくり焼き上げた一品。パイの一種ですが、食事のメインとして食べられるボリュームのあるものです。これを現地で食べてみたくてレストランで注文したら、運ばれてきたのはパイ生地で包まれてないタイプだったのでちょっとがっかり……ということがあったのでした。

ブレキは他では入手困難な地元産のチーズを使うことが味のポイントだと思ってるのでレシピ化するつもりはなかったんですが、レストランで食べたものが味の点でもまあまあで少々残念だったがために、これはやるしかないのでは?と自分の中でプロジェクトが立ち上がったのでした。


2024.11.12 boureki
プロトタイプは四角い耐熱容器でどーんと大きめに焼いたもの。ギリシャの家庭だと、うちで使ってるのよりもっと巨大な容器で作るでしょうけど。この時は野菜の下ごしらえとして軽くフライパン焼きにする方法で作りました。

2024.11.20 boureki
2度目からは、日本でも作りやすそうなサイズにスケールダウンし、野菜は生のまま入れる方法に。
分量的にはいい感じでレシピが書けたんですが、ここで「チーズの入手問題」が気になり、いっそ自家製チーズの方がいいのでは?と思い試作第3弾に踏み切りました。

ギリシャのフレッシュチーズの代用品はリコッタかカッテージチーズ辺りですが、売ってる店が限られそうだし値段もかなりするんですね。ギリシャでも普通はハニアのフレッシュチーズじゃなく他のもの(アンソティロにフェタ少し加えるのがよさそう)で代用することになります。

それで牛乳とレモン汁で簡単に作るフレッシュチーズを使ってみたところ、味も食感も一番私の好みに仕上がり、日本の方にも作れるレシピとしてはいい落としどころではないかなぁと密かに自信を持って書いたのが今回ご紹介するレシピです。


2024.12.04 boureki1
牛乳1リットルで切りのいい分量にしたかったので最初に作ったのよりチーズの量は控えめなのですが、味的には申し分なく、バランスよく仕上がったと思います。トマトは酸味がいいアクセントになるけれど(3回目のだけトマトなしで作りました)なくても美味しいのでお好みで。
少し手間と時間はかかりますが、作業自体は簡単なのでぜひお試しください。


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