ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:ギリシャ料理

夏休みが終わり、世間はすっかり通常モードに。

2025.09.10a
7月8月は娘たちが遊びに出かけてたりで、食事のことはあまり考えず楽だったんですが、今月に入ってからはまた料理に追われています。
うちは土曜日が肉の日と決まってるのだけど、週の半ばにもがっつり肉料理を入れた方がいいよなぁ……と、今週はスーパーで目に留まった豚もも肉の大きな塊を買ってきました。

家族内で食べ物の好みや許容範囲が分かれる場合、別メニューをわざわざ作ったり、どうしても偏食傾向の人にあわせることになります。肉だとみんなが食べられるのは豚肉ぐらいなので(牛肉もありですが、夫があまり好きではないので、わざわざ割高なのを買う気にはなれない)、家族が苦手な脂や筋のない部分が大きいのを見かけたら「買い」です。

肩肉だとスパイスなどでマリネしておいて、じっくりローストしたのが好評なのだけど、ローストにするならもうちょっと脂が欲しい。煮込みだと次女があまり食べないしなぁと迷って、ギロス風焼肉にしました。

ギロスは下味をつけた豚肉を円錐形にととのえて串刺しにし、ぐるぐる回転させながら焼き、焼けたところから削ぎ落として提供する料理ですが、家庭向きにはマリネしたこま切れ肉みたいなのをギロスと称して肉屋やスーパーで売っていたりもします。別ヴァージョンの家庭版ギロスの作り方は「ギリシャのごはん」レシピ本でもご紹介していますが、今回は薄切り肉をマリネする方法で作りました。


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そうすると、ポテトもつけたいし、ピタパンも、ジャジキ(きゅうりとヨーグルトのディップ)も……となって、簡単に済ませる予定はどこへやら。脂身が駄目で外でギロスはもちろんスブラキ(豚串)もあまり食べられない夫が大喜びだったのでよかったですが。


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そして、みんな皿盛りのつもりで準備していたら「巻いたのがいい」と次女が言うので、急遽ピタサンドも。おうちファストフードは面倒で最近はあまりやってなかったから、こんな風に勢いというか、なんとなくの流れで作ってしまう日がたまにあるのも悪くないですね。

8月、9月は、アジア野菜の屋台も出てる青空市場へ通う頻度が上がります。

2025.08.26 vegetable stew
夏の終わりが近付くと、赤唐辛子がそろそろ出てこないかな……と、そわそわして見に行くのですが、ゴーヤーやモロヘイヤなども今のうちに食べておかなければ。どちらもギリシャ料理では使わない野菜だけど、エジプトに多くギリシャ人が住んでいたという歴史的背景から(夫の母方の家族もそうで、義母や叔母はエジプト生まれ)、モロヘイヤは一部のギリシャ人に結構なじみがあるようです。

ゴーヤーに関しては、アジア料理に詳しい人以外には未知の野菜でしょうけど、そのビジュアルに興味を惹かれるのか、お店の人やアジア人買い物客に調理法や味を訊いてる人もたまに見かけます。そんなエピソードを先日noteに書きました。



そういえばギリシャ料理にゴーヤーってまだ試してなかったなと思い、作ってみたのが今回の料理です。


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まずは、noteの記事に書いたトゥルル。地方によっていろんな名前で呼ばれますが、ラタトゥイユのような〜という説明がイメージしやすいであろう野菜のごった煮です。

苦いもの耐性の低い夫に出したお皿には、ゴーヤーを入れないようにしたのだけど、ひと切れぐらい紛れ込ませておいてもよかったかも?写真は自分用に、クシノホンドロス(粗びき小麦と発酵乳の保存食)も加えて煮たもの。ちなみにクレタ島ではトゥルルのような料理はソフェガダやシンベセリオと呼ばれます。


2025.08.28 stuffed bitter gourd avgolemono
もう一品なにか違う感じの料理も作りたくなり、ひき肉と米を詰めてアヴゴレモノ(卵レモン)仕立てにしてみました。ズッキーニの肉詰めのゴーヤー版ですが、アヴゴレモノソースで仕上げる料理には、苦い葉っぱと組み合わせたものもあるので、それを思い出して。
中身をくりぬいて作るズッキーニと比べ、種とわたを除いゴーヤーは果肉部分が厚めになるので、長いままより短めに切ってフィリングをはみ出し気味に詰めた方がバランスがよさそうな気がして、この形でやってみました。


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肉詰めはオリジナルのズッキーニの方が独特の風味があり好きでしたが、今回作ってみたどちらの料理も普通においしかったです。健康によいとされる野菜なので、もしギリシャ人が食生活に取り入れてみたいと思ったら、ほかにも結構いろんなギリシャ料理に使えそうですね。


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早いもので、8月ももう終わり。

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そういえばこの夏はスベリヒユをあまり食べていなかったなぁ……と思い出し、市場で買ってきました。


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好きじゃない人には、ちょっと酸味があって青臭いただの草なんだけど、私は洗ったり下ごしらえしてる途中でちょいちょいつまみ食いしてしまいます。子供の頃にその辺でイタドリだとか、食べられる草や実をとってよく食べてたので、当時から変わってないのかもしれません。


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先日の昼ごはんに作ったのは、じゃがいもやズッキーニとあわせた煮込み。玉ねぎをオリーブオイルでしんなりするまで炒め、食べやすい大きさに切ったじゃがいもとズッキーニを加え、じゃがいもの表面のかたさがとれるまで、ふたをしてちょっと蒸します。すりおろしたトマト、ざく切りにしたスベリヒユを加え、塩と砂糖を軽くひとつまみ程度。水を適宜加え、野菜がすべてやわらかくなるまで煮てできあがり。にんにくや胡椒など入れない、シンプルでやさしい味に仕上げるのが好きなのですが、この辺はお好みで。


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生でサラダに入れるときは、やはり夏のサラダといえばこれ!のホリアティキ(グリークサラダ)にすることが多いです。トマトやきゅうりといった夏野菜のシンプルかつ力強い味わいに、雑草でもあるスベリヒユがとてもよく合います。


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1束分は、一度作ってみたいなぁと思っていた山形県辺りの保存食「ひょう干し」にしてみました。煮物をお正月料理として食べるそう。軽く茹でてから天日干しにするんですが、太い茎がしっかり乾くまで結構しぶとい。

毎年作っているかんぴょうも同じ頃に干したのだけど、どちらもからからに乾くとほんの少しになりますね。あまり張り切って沢山作っても結局使い切れなかったりするので、「ちょっと足りないくらいが丁度いい」と、自分に言い聞かせています。


【関連記事・レシピ】



夏の間は頻度が落ちるパイ作り。ちょっと気分が乗ってた時期があったので、アマランサスとフェタチーズのパイに続き、ハニア風ブレキを焼いていました。

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やはりこの時期オーブン料理はあまりしたくないので、自分が食べたいものだとか、ただ単に作りたいとき以外は重い腰が上がりません。ハニア風ブレキは家族はあまり好まないのだけど、私がたまに食べたくなるパイのひとつ。


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薄切りにしたズッキーニを、同じく薄切りにしたじゃがいも、フレッシュチーズと重ねて焼き上げたパイで、生地に包まず焼いたタイプもありますが、生地ありの方が断然おすすめです。


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ハニア風ブレキの生地は、上下1枚ずつ。生地そのものも折りパイや練りパイのように油脂の加え方に気を使う必要がないものですし、のばすのもあまり薄くしなくていいので、初心者でも難なく作れるかと思います。


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フィリングの野菜がやわらかくなるよう、じっくり焼くという点だけ守っていただけると、たぶん失敗はないはず。よく焼くことで、生地もおいしく仕上がります。手作りの生地というと面倒に感じる方も多いですが、市販生地を買いに行くより楽にできるので、ぜひ一度お試しを。


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ちなみにこれに使うチーズは市販品でもいいのですが、これもできれば手作りするのがおすすめです。工程が多く面倒なので、チーズは前日に作っておいても。市販のチーズより低コストだし、やさしい味が、ズッキーニとポテトにとてもよく合います。


【関連レシピ】

ハニア風ブレキのレシピはこちら。

先月はズッキーニの花の米詰めを作りましたが、フリットもおいしいですよね。

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ギリシャのレストランでは冷凍の食材を使ってる場合(多分、主材料に限っては)メニューにそう明記されてるのですが、ズッキーニの花のチーズ詰めフリットに冷凍品の印がついてるのを見たなぁと思い出し、先月のあのときにチーズ詰めもいくつか作って冷凍してあったのでした。

花をそっと開いてフェタチーズを詰め、花弁の先を軽くねじるようにととのえます。パーチメントペーパーを敷いたバットか皿に並べて凍らせ、容器に移して保存してありました。

小麦粉とベーキングパウダーを水で溶いた衣にくぐらせて揚げるのですが、凍った花はかなり脆いので、扱いは、そっと。道具でつかむよりも、手でやさしく扱うのがよさそうです。


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初めて冷凍してみたけど、サクッとおいしくできました。揚げたてに、蜂蜜をちょっと垂らして食べるのがお気に入りです。ワインはやめとこうと思ってたけど、やっぱり要りますね。カジュアルな安ワインをコップに半分だけ。


2025.08.12 kolokythoanthi
そういえば米詰めの記事に、ズッキーニの雄花を全然見かけないと書いてましたが、今週うちから2番目に近い青空市場へ久しぶりに行ったら、大きな箱2つにぎっしり詰まって売られていました。今の時期はレストランも閉まってるところが多いからこちらへ流れてきたのか、たまたまなのかはわからないけど。今週は他の料理の予定が詰まってたのと、花を買ったらハーブや米なども買い足さないといけなくなるので、残念ながら見送り……。せっかくこんなにあるのに、バカンスシーズンで人が減ってるので売れなさそう。


2025.08.12 laiki
この日に行った青空市場はまあまあ大きい規模なのだけど、祝日直前はさすがに出店数がかなり少なく、買い物客もまばらでした。
昨日8月15日は生神女就寝祭(聖母マリアの被昇天の日)。日本のお盆と重なって、ギリシャでも祝日です。時折聞こえてくる教会の鐘の音がなければ、昭和の頃のお盆ってこんなだったかも……という雰囲気。多くの人は8月の真ん中のこの日を挟んで帰省したりバカンスに出かけているので、アテネ居残り組の私たちは、がらんとして静かな街を楽しんでいます。


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noteで、ギリシャの暮らしについてぽつぽつと不定期に書いているエッセイです。最新記事は、ギリシャに居ながらも感じるお盆の雰囲気について。

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