ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:ギリシャ料理

先月はズッキーニの花の米詰めを作りましたが、フリットもおいしいですよね。

2025.08.04 kolokythoanthi 1
ギリシャのレストランでは冷凍の食材を使ってる場合(多分、主材料に限っては)メニューにそう明記されてるのですが、ズッキーニの花のチーズ詰めフリットに冷凍品の印がついてるのを見たなぁと思い出し、先月のあのときにチーズ詰めもいくつか作って冷凍してあったのでした。

花をそっと開いてフェタチーズを詰め、花弁の先を軽くねじるようにととのえます。パーチメントペーパーを敷いたバットか皿に並べて凍らせ、容器に移して保存してありました。

小麦粉とベーキングパウダーを水で溶いた衣にくぐらせて揚げるのですが、凍った花はかなり脆いので、扱いは、そっと。道具でつかむよりも、手でやさしく扱うのがよさそうです。


2025.08.04 kolokythoanthi 2
初めて冷凍してみたけど、サクッとおいしくできました。揚げたてに、蜂蜜をちょっと垂らして食べるのがお気に入りです。ワインはやめとこうと思ってたけど、やっぱり要りますね。カジュアルな安ワインをコップに半分だけ。


2025.08.12 kolokythoanthi
そういえば米詰めの記事に、ズッキーニの雄花を全然見かけないと書いてましたが、今週うちから2番目に近い青空市場へ久しぶりに行ったら、大きな箱2つにぎっしり詰まって売られていました。今の時期はレストランも閉まってるところが多いからこちらへ流れてきたのか、たまたまなのかはわからないけど。今週は他の料理の予定が詰まってたのと、花を買ったらハーブや米なども買い足さないといけなくなるので、残念ながら見送り……。せっかくこんなにあるのに、バカンスシーズンで人が減ってるので売れなさそう。


2025.08.12 laiki
この日に行った青空市場はまあまあ大きい規模なのだけど、祝日直前はさすがに出店数がかなり少なく、買い物客もまばらでした。
昨日8月15日は生神女就寝祭(聖母マリアの被昇天の日)。日本のお盆と重なって、ギリシャでも祝日です。時折聞こえてくる教会の鐘の音がなければ、昭和の頃のお盆ってこんなだったかも……という雰囲気。多くの人は8月の真ん中のこの日を挟んで帰省したりバカンスに出かけているので、アテネ居残り組の私たちは、がらんとして静かな街を楽しんでいます。


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noteで、ギリシャの暮らしについてぽつぽつと不定期に書いているエッセイです。最新記事は、ギリシャに居ながらも感じるお盆の雰囲気について。

今年は7月の暑さが半端なくてすっかりバテていましたが、たまにむくりと復活しては、オーブン料理もいろいろ作っていました。

2025.07.30 hortopita
パイ作りも、ぼちぼち復活。珍しくフェタチーズが余ったので、その消費のためと、次女が食べる数少ない野菜料理のパイにしました。夏野菜のフィリングだとズッキーニもみんな好きなんですが、今回はより栄養価の高そうなアマランサスのパイに。ギリシャでアマランサスは古くから葉野菜として食べられ、暑い夏を乗り切る栄養源のひとつ。パイに使う青菜の代表格であるほうれん草も一応売ってはいるんですが、時期はずれの夏場はやはりいまいちなので、あまり手が出ません。


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作り方はほうれん草のパイと同じで、下茹でしたアマランサス、炒めた玉ねぎ、フェタチーズが基本の材料です。お好みでねぎだとかハーブを入れてもいいけど、シンプルにいきます。


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生地はいつものように直径20cmのパイ皿1台あたり粉200gぐらいで作り、上下4枚ずつのフィロ生地に。ギリシャ基準ではかなり小さいこのサイズだと、ちまちました作業に感じるのだけど、生地をのばして重ねて……はそこまで時間もかからず、するするとできてしまいます。


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アマランサスのパイは、ほうれん草と比べ、ほろ苦い味も食感もちょっとワイルド。じっくり焼き上げたパイは、フィロがパリパリの焼きたてをまず味わいたいけど、常温に冷めてたのも味が落ち着いてておいしいし、残って冷蔵庫に入れておいたのをレンジで温めてふにゃっとしたのも、これはこれでいいものです。私なんかはどちらかというとこの3つめのが好きで、わざと余らせたいほど。ファストフードのフライドポテトに何本か混ざってる、しなっとしたのをお楽しみにしてた人はわかってくれるかもしれません。


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直径20cmのパイ皿で焼く「ほうれんそうとフェタチーズのパイ」、フライパンで焼く素朴な「フェンネルのパイ」、生地なしの「クラストレス・ズッキーニパイ」を掲載


簡単な自家製生地でも市販の春巻きの皮でも作れるミニパイ数種類を掲載

ラケルダの残りから作った、ビンチョウマグロのパストゥルマ。最後は何をしようかな〜と考えて、やっぱり無難に豆のサラダ?

2025.07.16 beetroot gazpacho
レンズ豆とビーツのサラダ、そして暑いからビーツのガスパチョも作ったのですが、どちらかというとガスパチョに合わせたくなりました(豆サラダに魚の加工品は普段からよく食べてるし)。

結果、これは大正解!
ビーツのガスパチョはそのままでも大好きなんですが、魚パストゥルマの旨味を含んだ塩気やスパイスの風味がとてもいいアクセントになり、味を引き立ててくれます。長女も、とても気に入ったよう。

2025.07.16 beetroot gazpacho1
今回はふと気まぐれで作ったので、完成品のパストゥルマは小さな手乗りサイズでしたが、薄くスライスして食べるものなので、この量でも結構いろいろ楽しめました。
これぐらいなら仕込みも簡単で気軽にできるし、またそのうち良さそうな切り身を見かけたら作ろうと思います。


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ビンチョウマグロでラケルダを作った話の続き。

2025.07.13
生っぽさが残りつつも熟成によるねっとりとした食感に変化し、しっかりと塩がきいたラケルダ。これをさらに乾燥熟成させたいなぁと、昔作ってみた“海のパストゥルマ”を思い出していたのでした。


2019.04.25 pastourma
(※これは、以前私が送ったレシピで妹が作った牛肉のパストゥルマ)

パストゥルマというのはアルメニアからトルコ、エジプト、ギリシャ辺りで食べられる干し肉の一種で、フェヌグリークやパプリカなどのスパイスペーストでコーティングされているため、独特の強い香りが特徴。牛肉をはじめ、水牛、ラクダ、羊などの肉でも作られます。

ギリシャで“海のパストゥルマ”と称した魚のを見かけるようになったのは、確か90年代終わりか2000年代に入ってから。魚版は他の国でもあるのか知りませんが、当時一回ぐらいお店で食べてみて「もうちょっとパストゥルマらしくできるのではないか」と思って自作したのが2017年のこと。ブログにも記録してあるので、まずはこちらの記事をご覧ください。




魚でパストゥルマを作るなら、赤身の本マグロがやはり一番適していそうで、スペインの「モハマ」、サルデーニャの「ムシャーメ」といった、マグロの生ハムのような保存食が思い浮かびます。自作してみた当時もそのように考えてたのだけど、値が張るのと、近所で売ってなかったため小さなハガツオを使ったのでした。普通のマグロなら肉のパストゥルマとほぼ同じ感じにこってりスパイスペーストで覆っても負けなさそうですよね。その数年後、パストゥルマで有名なデリがマグロのパストゥルマを売り出したので、やはり私の読みは間違ってなかったようです。

ラケルダに話を戻すと、またしても本マグロじゃないのですが、前回よりがっつりとスパイスをまぶしてみました。残っていた小さな身で作ったため、わざわざペーストにはしてませんが、しばらく熟成させるので、塩分も少し上げておこうと、スパイスミックスに塩も足しました。すりおろしにんにくをまずはすり込んで、スパイスミックスを全体にたっぷりまぶし、手でにぎってなじませます。


2025.07.13 pastourma tonou
そして、冷蔵庫で1週間くらい乾燥させたでしょうか(冷蔵庫がパストゥルマ臭くなるかなと少々心配だったけど、大丈夫でした)。切ってみると、前に作ったのよりいい感じ。そのままでも素晴らしいメゼですが、せっかくなので料理との組み合わせを楽しんでみることにしましょう。


2025.07.13 fava
まずはファヴァとあわせてみました。定番のおいしい組み合わせに、パストゥルマをトッピングしたフムスがありますが、フムスは今でこそギリシャでもよく見かけるようになったけど、ギリシャ料理ではないので、ファヴァで。シンプルな豆ペーストが、繊細な味わいの魚版パストゥルマにとてもよく合います。ペースト類だとメリジャノサラタ(焼きなすサラダ)もいいかなぁと思ったので、もしまた作る機会があれば試してみたいです。


2025.07.14 potato salad
次は、マヨネーズを使わないタイプのポテトサラダと。これも間違いない組み合わせだけど、ゆで卵のおつまみ(「おうちでギリシャ居酒屋」掲載レシピ)と合わせてみたかったなぁ……と、食べてる途中で思い出しました。

また長くなってしまったので、今日はこの辺で。パストゥルマの話はあと一回続きます。


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パストゥルマってどんな味?と気になった方は、拙著「おうちでギリシャ居酒屋」にパストゥルマもどきのミニパイ(スパイス香る干し肉とチーズのパイ)のレシピを掲載してますのでぜひ。

少し前のことですが、スーパーの魚コーナーで、なかなか良さそうなビンチョウマグロ(ビンナガマグロ)が目に留まりました。

2025.07.07 tonolakerda
夫と長女には、生トマトにオリーブやケイパーなど混ぜたソースを添えたソテーにして、血合いは角煮に。自分用は、塩漬けにすることにしました。

ハガツオを塩漬けにした、ラケルダというメゼがギリシャやトルコにあるのですが、ビンチョウマグロなどで作られることもあります。マグロのは、トノラケルダ。こういった塩辛い魚の保存食は、ウゾやチプロといった強いお酒によく合うおつまみです。

うちで作る場合は、少量仕込んで早めに食べてしまうので、大量の塩に長いこと漬けておく作り方はせず、粗塩を全体にまぶし、2日ぐらい置くだけ。最初、水分が出てくるので捨てて、必要なら塩をふり直します。塩が浸透して身が締まった感じになったら、オリーブオイルをからめてさらにひと晩〜1日ほどマリネしてできあがり。ちなみに本来の作り方だと、ひまわり油(オリーブオイルだと、冷蔵庫で固まってしまいます)に浸けて保存します。


2025.07.07 tonolakerda1
ギリシャではレモンを絞って食べる人も多いのだけど(ギリシャ人は、自動的にレモンをかける傾向があります……)、レモンはなしで、玉ねぎを添えてちびちび食べるのがおいしいです。

ウゾを飲みながらラケルダをつまんでいたら、残りのラケルダをもっといいものに展開しようと思いついたのですが、その話はまた次回に。

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