ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:コーンミール

今年は例年よりかなり早い8月上旬にバカンスに行ってました。

2015.01.13 tzaletia
Τζαλέτια

夫の仕事や諸々、フェリーのキャビンやホテルの空き状況の都合でいきなり出発日が決まったのですが、別荘滞在中に使う食料や道具類など必要なだけばっちりパッキングして出発!当然ながらアテネの自宅の冷蔵庫はかなりガラガラな状態で、戻った日に買出しに行くつもりが……なんと島から戻る日は生神女就寝祭で祝日でした(出発時点では日程を把握してなかったのです)。
しかもその日は土曜。ギリシャでは日曜はスーパーは閉まってるし、買い置きの乾物類や出発前に準備しておいた冷凍食品で凌ぐことに。なので全く食料がなかったわけではないですが、微妙にサバイバルモードなバカンス後の週末でした。

この機会に、なんとか使ってしまいたかったコーンミールで作ったのが上の写真のパンケーキ。ケルキラ島(コルフ島)の郷土料理「ジャレティア」です。

ジャレティアは島の守護聖人である聖スピリドンのお祝いの前日にも食べられるそう。
特徴はといえば、とうもろこし粉とカランツが入っていることだと思うのですが、小麦粉も加えたり、イーストで膨らましたりと人によって作り方はさまざま。普通の小麦粉のパンケーキとほとんど変わらないようなのもあるようです。

私も今までいろいろな配合を試してみましたが、一番シンプルなコーンミールだけのが好きで、結局これに戻ってきてしまいます。
日本人が「パンケーキ」と聞いて思い浮かべるであろうふんわり感は全くないのですが、香ばしくて素朴なおいしさです。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ



続きを読む

私がパイをよく作るのは、生地をのばすのが楽しいからというのも大きな理由のひとつです。その作業が苦手な場合はパイ作りの一番のハードルとなるのですが、「市販の生地を使う」「クラストレスパイを作る」以外に「捏ねたりのばしたりしなくていい生地で作る」という選択肢もあります。

2015.02.03 hortopita

ギリシャにもそんな簡単パイがいろいろあって、たとえばテッサリア地方やイピロス地方の郷土料理である「バツァリア」もしくは「プラスト」と呼ばれるコーンミールクラストのパイがそうです。


2015.02.03 hortopita 2

作り方や材料のバリエーションも、これまたいろいろなのですが、最もシンプルなのはコーンミールを型の内側とフィリングの上にふりかけるだけのもの。これが意外にもちゃんとしたクラストに焼きあがるのです。

結構たくさんふりかけてますが、もっと薄〜くしてもいいです。


2015.02.03 hortopita 3

この方法で作ったホルトピタ(野草パイ、青菜パイ)は、薄くデリケートなコーンミールのクラストが香ばしく、野草のワイルドな味わいにもよく合います。

バリエーションとしては、コーンミールを熱湯や水もしくは他の液体で溶く方法、コーンミールでなく小麦粉を使う方法、生地の厚い薄いなどあり、いずれもきちんと計量しなくても作れるお手軽なものです。


2015.01.14 plasto

こちらはキャベツのパイですが、バターミルクと卵を入れてパンケーキの生地のように溶いたコーンミールをクラストにしました。バターを塗った型に生地を流し入れ、その上にフィリングをそっと散らしてさらに生地をかけて焼いてあります。
私はこういう生地に卵を入れたのは好きじゃないのですが、ちょっとやってみたかっただけ^^;


2015.01.14 plasto2

やっぱり、ふりかけ式が一番好みです。
また、生地に具を混ぜ込んで焼くピタ(パイの意味。ケーキのようなものを指す場合も)もあり、素朴なコーンブレッドのようになります。

簡単パイのバリエーションもまた紹介していこうと思いますので、どうぞお付き合いください。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ


↑このページのトップヘ