ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:シミ島

今回の写真は秋に作ってすっかり載せそびれてた料理なので、ちょっと時期はずれの話題になりますが、ドデカネス諸島のいくつかの島で作られる郷土料理です。

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割とよく知られるギリシャ料理、ドルマデス(ぶどうの葉で米などを包んだ料理)にはいろんなバリエーションがあり、包む葉もぶどう以外のものが使われることがあります。ギリシャ風のロールキャベツであるラハノドルマデスもその一種。


2020.09.25 cyclamen dolmades
ドルマデスの中では珍しくて、遭遇率が多分とても低いのがシクラメンの葉を使ったものです。夫の母方の祖父母が暮らしていたシミ島や、その近隣のいくつかの島の郷土料理なのですが、お店では出しているところがほとんどないみたい。それなら自分で作ろうと思いつつ、長い月日が経ってしまっていました。

シクラメンの季節になるといつも思い出してはいたのですが、去年某所(事情により今はぼかしておきますが、後日加筆します)で食べる機会があったのです。その時食べたのは肉入りのだったので、私もまずはひき肉のフィリングで作ってみました。

ギリシャではシクラメンが自生しているので、それを摘んできて作るのが理想。とは言え、うちの辺りでは摘むことができないため観賞用のものを使いました。シクラメン食べられるの!?ってびっくりされますが、ドデカネス諸島出身の方が園芸品種のシクラメンで作ってるのを見たことがあるので多分大丈夫です。原種シクラメンというのがギリシャで自生しているものと似てそうですね。ただし、葉が小さくて包みにくいかもしれません。もし試される場合は薬がかかっていないものにしてください。

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私が使ったのも、葉っぱは結構小さいです。きれいに洗ってから、下茹でします。

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フィリングは米とひき肉に、玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、パセリ、ミント、塩こしょうだったかな?すべて生のを混ぜただけで、オリーブオイルも適量加えます。

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生のひき肉を使ったフィリングは、小さい葉でも比較的包みやすいです。とても小さい葉は端を少し重ねて2枚並べて使います。

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鍋に隙間なく並べていきます。少量だと隙間ができることがありますので、写真のように味の邪魔をしないような野菜で埋めるといいです。この時はフィリングに使ったズッキーニの残りとヘタを入れました。
よく見ると違う葉っぱのが混ざってますが、シクラメンの葉がほんの少ししかなかったので、一部アマランサスを使いました。アマランサスはギリシャで夏場によく食べる青菜。普通ドルマデスにはしませんが、大きめの葉っぱを使えば巻きやすく、味もおいしいのでおすすめです。日本でも売っているようなので、ぜひお試しください。

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オリーブオイルとレモン汁を回しかけ、塩も少し。水をひたひた〜少しかぶるくらいに入れて、落とし蓋と蓋をして煮込みます。フィリングに火が通って葉っぱもやわらかくなったらできあがり。

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この時はアヴゴレモノ仕立てにしたので、卵とレモン汁をよく溶いたものを最後に加えています。再加熱したい場合やしっかりとろみをつけたい場合などはコーンスターチも加えるといいです。アヴゴレモノは卵がモロモロになったら失敗なので、スターチを加えておくとかきたま状態になるのも防げます。

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アヴゴレモノを混ぜて素朴な仕上がりにしましたが、見た目をきれいにしたければソースを別に作ります。煮上がったドルマデスを取り出して器に盛り、鍋に残った煮汁でアヴゴレモノソースを作ってかけてください。

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ソースなしのは、別の日に作った米&レンズ豆のもの。シミ島ではレンズ豆やファヴァといった豆を入れたドルマデス(ヤプラキァとも呼ばれます)をよく作るのですが、これも島に滞在中に学んだお気に入りのひとつです。

ドルマデス(ドルマダキァ、ヤプラキァ)のレシピはこちらを参考にどうぞ。








【PR】こちらのレシピ本にはギリシャ風ロールキャベツや玉ねぎのドルマデスの作り方を載せています。
ギリシャのごはん (うちで楽しむ、とっておきレシピ65)



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なかなか時間が取れず載せるのが遅くなりましたが、8月終わりにシミ島のサマーハウスへ行っていました。

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今年はコロナのこともあり、バカンスはあまり乗り気ではなかったです。
ギリシャはヨーロッパの中でもかなり感染者数が少ない方でしたが、7月に入り国外から観光客の受け入れを再開したりいろいろ規制も緩和したことから、予想通り感染者がじわじわと増えてきていました。それでもギリシャ人にとってバカンスはとても大事なので、周りでも自粛していた人はあまりいなかったかも?別荘や田舎のある人は大体行っていたと思います。移動の禁止も解除されたし、経済のことを考えるとお金は回した方がいいのですけどね。

行くか行かないか・それともフェリーに乗らずに行ける場所にするか?もしくは近場のエギナ島へ土地の様子を見に行くという案もあったのだけど、結局恒例のシミ島へ出発(夫は何でも継続するのが好きなんです…)。


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一番の不安はやっぱり移動の時のフェリーでしたが、いつもキャビンだし……空調にちょっと恐れながらもシミ島へ到着。ちなみにフェリーでの食事はいつも持参しているので、船内でレストランやお店の利用も私たちはしません。ここ何年かは巻き寿司を持って行くのがお気に入り

例年と違って今回は夜明け前の到着だったので、家に荷物を置いて異常がないかざっと確認したあと朝日を見に行くことに。
ぺディ湾を見下ろすカフェのところから丁度よく見えました。外のテーブルのところに座らせてもらって、持参したコーヒーと菓子パンで朝ごはん。家に戻ったら早速掃除やらしないといけないので、子供たちにおとなしくしてもらうためにも朝ごはんを持参したのは正解でした


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カフェの横は児童公園、その後ろは小学校です。


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家に戻り、それぞれ掃除をしたりテーブルやベッドを移動させたり滞在しやすいよう整える作業に入ります。外に出ていた夫と次女がウサギを見つけました。
フェリーから降りて家へ向かう途中でも茶色いウサギを目撃したんですが、家の前ではこの黒いウサギを滞在中2回見かけました。野性のウサギなんでしょうか?年によって山羊が来たりニワトリが来たことがあったけど、ウサギを見かけたのは今回が初めて。


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初日は片付けをしたあと夕方近くにビーチへ行き、夜は近所の「ヨルゴスとマリアのタベルナ」で食事といういつものパターン。2日目の朝に私と長女とで港の方へ散歩も兼ねて朝ごはんの調達へ出かけました。


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今年はやっぱり例年よりは人が少なく、特に、いつもは港にいっぱい停まってるトルコのクルーザーがなかったので、昔のシミ島を思い出させる雰囲気。


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港の周りをちょっと歩いて、買い物をしてから家に戻ります。


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行きはいいけど、帰りの石段はやっぱりしんどい……。


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かわいい猫や綺麗な風景に癒されつつ、朝から暑いし疲れるけど頑張って戻ります。


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定番のシミ島ブレックファストは、自分へのごほうび
シミ島バカンスの時の私の朝ごはんはいつもこのクルラキァ(輪っか型ビスケット)。それとベーカリーへ行った日はシミ島風のチーズパイも付きます。普段は飲まないホットのネスカフェも、ここではなぜかすごくおいしく感じるんですよ。


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レストランで食べたものなどをざっとまとめて……
ギリシャサラダはケイパーがのっているとうれしいですね。島だと大体穂先ケイパーなので、さらにいいです。


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こういう飾り気のない料理にホッとする。うちの近くのお店ではよく行っていた「ミロス」や「シロゴス」が閉まってしまったので、ヨルゴスのタベルナはずっとあって欲しいなぁ……。


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おこぼれを求めて寄ってくる猫さんも健在。


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シミ島やその周辺の島の郷土料理のひとつに、貝などを海水と一緒に瓶詰めにしたスピニアロというのがあります。厳密にはスピニアロというのはピナ(ハボウキガイ)が使用され、現在は希少で漁も禁じられている(はず)なのですが、バリエーションとしてホフリオアロ(海のカタツムリと呼ばれる巻貝を使ったもの)やフスキアロ(ホヤの仲間を使ったもの)があり、レストランでも食べることができます。

伝統的にはレッチーナ(松やに風味のワイン)の空き瓶などがよく使われるのですが、上の写真は港の魚屋さんで売られていたフスカ(前述の、ホヤの仲間)とカサガイの瓶詰め。このフスカを買って家で食べようかな?と迷っていたのだけど、家の冷蔵庫の冷え方が不安定だったのと、魚屋でもかなり高かったのでどうしよう?


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結局レストランで食べたのだけど、ちょっと塩がきつすぎたです。ウニにすればよかった……。
シミ島でフスカ単品を頼んだのは今回が初めてでしたが、同じ系統だとマラスゥンダのタベルナで以前食べたニハキァ(チャンバラガイ)やスピニアロがとてもおいしかったので、今度同じようなものを食べるなら絶対マラスゥンダにしようと思います。


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今回行った店は、昔からある素朴なタベルナばかり。ここは港近くの「メラクリス」という店です。


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この店で私が頼むのは大体いつもシミシュリンプとカニサラダ。
これらをつまみながら白ワインを飲むのが好きです。


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そして、港で晩ごはんを食べた日は、ちょっと散歩しつつのアイスクリームが楽しみです。


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ギリシャっぽいフレーバーを積極的に選ぶ私。今回はバクラヴァアイスにしました。


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ギリシャのバカンスはのんびりするのが目的なので、することと言えばビーチへ泳ぎに行くか食事に出かけるぐらいです。島を巡るには車があると断然便利で快適。


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いつものマラスゥンダビーチ。私はやっぱりここが一番好きです。


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食べ物を狙ってくる山羊はいるけど(笑)


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あと、ぺディから歩いて行けるアギオス・ニコラオスも毎回行ってるかな?散歩も兼ねておすすめですよ。


シミ島バカンスは毎回同じような感じなので、あとはインスタなどでたまに写真を載せていこうかなと思います。インスタはブログ記事にしてない普段の料理や街の風景なども載せてるので、興味のある方はご覧ください。

それから、シミ島の紹介的な記事をnoteに書いてみました。現在のところ2本ですが、もうちょっと続く予定です。




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フロニャ・ポラ!今日はギリシャを含む東方教会のイースターです。

2020.04.17 easter biscuits & tsourekia

家族や親戚が集まって賑やかに過ごすいつものイースターとは違いますが、昨夜は日付けが変わる頃にいっぱい花火が上がり、人々は教会へ行く代わりにバルコニーや屋上へ出てキリストの復活をお祝いしました。

必要最低限の用事でしか外出はできないので、今年は家でベーキングに凝ってる人が増えているのでしょうね。ギリシャでは買い占めというほどのことは起きてないのですが、ここのところはイーストがほぼ品切れになっているようです。

我が家では、いつものイースター菓子を今年も手作りしました。そして、ちょっと余裕があったので新キャラのヘビくんも登場させてみましたよ。ギリシャのイースターエッグは赤く染めた茹で卵(他の色もありますが、基本は赤です)ですが、夫のおばあちゃんの生まれ故郷(ずっと勘違いしてたんだけど、祖父母はどちらもクレタ島生まれだったそう)が暮らしていたシミ島ではひも状にのばしたビスケット生地を巻き付けていろんな形にした「アヴゴクーラ」(Αυγοκούλα)というイースターエッグホルダーのような飾りを作る伝統があります。このヘビ型=アヴゴクーラではありませんのでご注意を。調べてみたら近隣の他の島でも同じような習慣があり、ドデカネソス諸島独特のものなのでしょう。ちなみにこのブログで紹介したキャラものではラザラキァ(ラザロのパン)の反響が大きくてちょっと戸惑ったのですが、アヴゴクーラはさらにマイナーなものなので、他の地方のギリシャ人に聞いてもほとんど知らないと思います。


2020.04.18 easter biscuits

イースタービスケットは、夫の友人のお母さんに昔教えてもらったレシピです。卵とバターのやさしい味。これはもう長女に完全に任せていて、今年も上手に作ってくれました。

奥に並べてある大きな輪っかは、イーストで発酵させたシミ島のクルラキァ。これはレシピを書いて載せようとブログ初期から思ってるんですが、そろそろやる気を出そうかと(笑)昔もらったレシピがちょっと理想と違う感じだったので、改良中です。


2020.04.18 tsourekia

チュレキは我が家オリジナルの「いつものやつ」。ドライサワーチェリーとチョコチップ入りです。普通のチュレキにしようと思う年もあるんだけど、これも絶対作らないと子供たちに怒られます。


2020.04.17 tsoureki

自家製のドライサワーチェリーを使うのがこだわりで、毎年6月から7月にかけてのサワーチェリーの季節に作って冷凍保存しています。今回は柔らかめの乾燥具合だったので、結構汁が出てマーブルっぽく。自家製のドライサワーチェリーは風味と酸味が最高。他の焼き菓子などにも大活躍なので、今年は頑張って増産したいです。


【関連記事】






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またまたお久しぶりです。
長かった夏休みも終わり、先週から子供たちの学校も新年度が始まりました。ちょっと時間に余裕ができたはずなんだけど、早起きがつらくて疲れてたり、あれこれやることがあってブログの方は放置気味になっております

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夏休みといえば恒例のバカンスですが、今年はスケジュールの調整が難しく(行ける時期にフェリーのキャビンが取れるとも限らないので)シミ島には行かないかな〜と思いきや、9月に入ってから1週間弱行ってきました。


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シミ島にはいつも1週間半〜2週間ほど滞在するので食材や愛用の鍋なども持参するんですが、今回はコーヒーなど飲み物やおやつ程度のものだけ持って行って、料理はしない!を貫きました。夜は毎日外食、それ以外は適当なものをつまんで耐えるというスタイル(笑)


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フェリーは夜にピレウスを出てお昼頃シミ島に着きました。今回はフェリーに乗った瞬間に夫のビーチサンダルが崩壊するというトラブルがあったので、まずは新しいビーチサンダル探しから。


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せっかくなので港周辺もちょっと見たいのだけど、まずはサマーハウスの状態も確認しないといけないので(去年はポンプが壊れて大変だった)、必要なものだけ買って家へ向かいます。


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夫が買い物してる間、ちょっとだけお店チェック。


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島のおうちでよく見るドアノッカーや取っ手など。


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ニコレットスのベーカリーは昔と比べかなりクオリティが下がってますが、ここのシミ島風クルラキァは好みの味なんですよ(今回すごい焦げがついてたけど)。そして昔ながらの看板が可愛い。
ベーカリー総合点としてはイァロスにも支店ができたパノルミティスベーカリーがトップだと思いますが、これはまた今度に。

いつもバカンス記事は載せきれないので、ブログの方では2回ぐらいでサラッとまとめる予定です。
たびこふれインスタの方にも記事や写真など載せていきますので、興味のある方はご覧ください


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昔はあんずの時期ってもっと短かったと思うんですが、気のせいでしょうか?

2019.08.11 chicken with apricot
Κοτόπουλο με βερίκοκα

シミ島のヨルゴスのタベルナで昔食べたターキーとドライフルーツのクリームソース煮をふと思い出し、チキンとフレッシュなあんずで似たものを作ってみました。

料理の画像を探して、あれはいつだったかな……と過去記事を辿ってみたら、思ってたよりかなり前のことでした。



2006年の記事です。

シミ島にこういう料理があるというわけではなく、シェフが思いつきで作ってみた日替わり料理だそう。家庭料理でもありそうな感じですね。クリーム系のソースは、ギリシャのお母さんやおばあちゃんの料理っぽくエバミルクを使ってみました。

ギリシャではなぜかエバミルクがポピュラーなんですが、コーヒーに入れたりするほか、料理やお菓子にもよく使います(生クリーム感覚?)。何にでもエバミルクってほどでもないけど、安くてお手軽なので使い方によってはなかなかいいですよ。




あんずはフレッシュなものを使うと酸味がアクセントになり、ドライだと甘く仕上がります。どちらでもお好みでどうぞ。いずれもピラフを添えて食べるのがおすすめです


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