ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:デザート

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この間の朝市の記事でも写真にちょこっと写ってましたが、ギリシャで普通売られているカボチャは大きなものです。形は、ハロウィンのジャック・オ・ランタンに使えるようなタイプやバターナット・スクワッシュを巨大にしたようなタイプ。濃いオレンジ色の果肉がとっても美味しそうに見えるんだけど、残念ながら日本のホクホクで甘いカボチャとは程遠いです。
もしかしたら、今回のは当たりかも...と思ってたまに買ってはみるんですけどね。水っぽくてグズグズな食感。甘味が少なくて青臭いので、和風の煮物なんかにすると、かなり残念な結果になります。

「もっと美味しい品種がいっぱいあるのに、どうしてこちらの人は不味いのばかり育てるんだろう?」と疑問に思ったりもしたんですが、このカボチャ(※)、ギリシャ料理に使うと結構いけるんですよ。

kolokithorizo2
Κολοκυθόρυζο

私がギリシャのカボチャでよく作る料理はこれ。カボチャごはん(コロキソリゾ)です。
イメージとしてはリゾットのような感じですが、チーズは入れないのでシンプルな味。米に対して野菜の割合が多いのでヘルシーです。

過去記事より、ギリシャの野菜ごはんシリーズ
ほうれん草ごはん
ポロ葱ごはん
アーティチョークごはん

kolokithorizo1上の写真のは細長くすりおろしたカボチャを使用、こちら(左)は一口大に切ったものです。水っぽいカボチャの食感をカバーできるのはすりおろしだけど、ゴロゴロカボチャが入ってるものの方が、どちらかと言うと好みです。うちの家族は、どちらも食べてくれないのですけどね^^;



Κολοκυθόπιτα γλυκιά
kolokithopita巨大カボチャは切り売りされているのですが、小さめに切ってもらったつもりでも、結構持て余してしまいます。カボチャごはんを4人分作っても、まだ余ったのでパイにしました。

ギリシャでもカボチャのお菓子はあって、シロップ煮やパイが一般的です。カボチャパイは大きく分けると食事用の塩味パイ・おやつ用の甘いパイがあり、甘いものでも砂糖控え目のあっさりしたタイプから、シロップに浸されたタイプまでさまざまです。今回は、セモリナ粉入りでプディングっぽいフィリングにしてみました。

適当に作ったこともあって素朴な見た目&味ですが、何となく食べ進んでしまい、結局娘と私で全部平らげてしまいました(夜遅かったと言うのに...)。覚え書きレシピは続きへどうぞ。

※ギリシャ語でカボチャはコロキサ。ズッキーニはコロキスィで、料理名はどちらも「コロキソ○○」となるので少し紛らわしいことがあります。

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グリカ・クタリウ(果物などのシロップ煮)は少し前に葡萄のを載せましたが、私が好きでよく作るものの一つにマルメロがあります。

quince spoon-sweets
Γιαούρτι με κυδώνι γλυκό

これも、人によって作り方や仕上がりも違ってくるもので、私のは伝統的なものよりかなり砂糖を控えたもの。伝統的な作り方だと果物と砂糖は同量程度が普通のようですが、マルメロにたっぷり含まれるペクチンのおかげで、砂糖を半分近くまで減らしてもとろみがついてくれます。

写真は定番の食べ方、グリークヨーグルトにかけたものです。他にはバニラアイスクリームのトッピングにしたり、果肉部分をパウンドケーキに焼き込んでも美味しいですよ。


※マルメロについては、前記事もどうぞ→豚肉とマルメロの煮込み

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ウチワサボテンはメキシコ原産だそうですが、地中海沿岸でもよく見かける植物。ギリシャでは特にペロポニソス半島や島に沢山生えています(※)。

fragosika

シミ島でも、こんな大きな株があちこちに。沢山実が生っているけど、収穫しにくい場所にあるのはほとんどが放置されています。あまり食べる人が居ないのかな?と思って地元の女性に尋ねてみたところ、ミソコフティというお菓子を教えて下さいました。

fragosika2

バカンス後、島から持ち帰った実で作ってみたのでレシピをご紹介します。

fragosika3

熟したサボテンの実は、まず皮を剥いて適当な大きさに切ります。鍋に入れ、かぶるくらいの水を加え火にかけ、柔かくなるまで煮ます。
簡単に潰れるぐらい柔かくなったら、漉して種を除きます。サボテンの実のピュレ5に対して小麦粉又はコーンスターチ1の割合で計量し、だまができないよう混ぜ合わせ、木べらでかき混ぜながら加熱します。砂糖とクローブを好みの量加えて味付けし、とろみが付いたら出来上がり。

misokofti
Μισοκοφτή

この写真のようにプディングとして食べてもいいし、長期保存用には小麦粉(コーンスターチ)の割合を多くして硬く仕上げ、小さく切って乾燥させます。

もうすでにお気付きの方もいらっしゃると思いますが、少し前に紹介したムスタレヴリアのバリエーションで、ミソコフティというのはシミ島の方言です。

シミ島では9月頃、冬に備えて保存食を沢山作ります。屋根瓦の上にハーブ類(料理用、お茶用)や果物(イチジク、ブドウ、サボテンの実など)を並ベて干したり、挽き割り小麦やトラハナを作ったり...。ミソコフティもその頃によく作られるお菓子だそうで、ブドウのものはニオイゼラニウムで、サボテンのものはクローブでそれぞれ香り付けして作ります。

さて、サボテンのプディングのお味ですが、「一度食べたらもういいかなぁ?」というのが私の感想。煮ている時の匂いがカボチャだったせいか、家族は怖がって食べてくれませんでした(笑)種類にもよるのかもしれないけれど、煮たものは味もカボチャっぽいと思いました。だから、パンプキンパイに使うようなスパイスが合うのでしょうね。そのままでは少し苦手な味だったけど、シナモンを振って食べると結構いけました。

※ギリシャ語ではフラゴシキァ。実はフラゴシカと呼ばれ、市場やスーパーマーケットでも売られています。

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ギリシャではさまざまな果物をはじめ、野菜やナッツ、花なんかをシロップで煮た保存食がよく作られます。

stafyli glyko
Σταφύλι γλυκό

「グリカ・クタリウ」(スプーン・スウィーツ)と呼ばれ、伝統的なおもてなしにも欠かせないお菓子ですが、こういうのが作られるようになったのは砂糖が比較的手に入りやすくなってからでしょうね。トロリと濃いシロップに漬かっているので当然甘いけれど、宝石のような美しさで目にも楽しいお菓子です。

grapes

使用する材料によって、砂糖の割合や作り方も少し変わってきたりするのですが、今回ご紹介するのは簡単に作れる葡萄のグリコです。気軽に試して頂けるように、レシピは小さ目の瓶ひとつ分にしてみました。

そのままお茶請けにする他、ギリシャヨーグルトやバニラアイスクリームにかけるのもおすすめです。

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Greek yogurt ice cream夏の間は結構頻繁にアイスクリームを食べてる私ですが、お店で買うだけでなく、手作りもします。

今回紹介するのは、濃厚なギリシャヨーグルトをたっぷり使ったアイスクリーム。卵不使用のシンプルなタイプです。トッピングは定番の蜂蜜とくるみにしてみました。

ギリシャヨーグルト(グリークヨーグルト)って日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、水切りヨーグルト・漉しヨーグルトのことです。しっかり水切りして、硬めにしたのはヨーグルトチーズとも呼ばれますね。ギリシャではこれを料理に使ったり、朝食やおやつに食べるのはもちろん、レストランのデザートにもこの水切りヨーグルトがよく出てきます。蜂蜜やくるみをトッピングしたり、フルーツのシロップ煮を添えたり...まったりリッチな食感で美味しいです。

この食感を生かしてアイスクリームが出来ないだろうか...と試行錯誤したんですが、家庭で作る場合はどうしても硬くなったり結晶が出来てしまったりがネックなんですよね。かと言って、あまり乳脂肪分を高くすると舌触りが悪くなってしまうし。とりあえずはこのレシピに落ち着きましたが、なるべく作りたてを食べるのがおすすめです。ソフトクリームぐらいの硬さが、一番ギリシャヨーグルトの持ち味を生かしているように思うので、出来ればしっかり固まらないうちにどうぞ。昼過ぎから作り始めれば、夕食後のデザートに丁度いい具合になります。


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