ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:マスティハ

まだ6月だと言うのに、先週はアテネでも40℃超えという熱波に見舞われ完全に夏になってしまいました。

2024.03.24 mastiha soda
暑さ寒さどちらにも弱い私はすでにバテ気味ですが、今週は暑さが若干ましになりひと息ついているところです。料理をする気力も少し戻ってきたので、今日は果敢にもオーブンフル稼働でイェミスタ(スタッフドベジタブル)を作ったり、余熱を利用して保存用にサワーチェリーを干したり。

それはまた次回にでも載せるとして、写真は春に作っていたマスティハソーダです。確か、日本のテレビ番組でマスティハソーダが紹介されていたとかで、妹が飲んでみたいと言っていたのでした。

「前に持って行ったマスティハ、どうせ使わないなら砕いて炭酸水に浸けてみたら?」

……と思いつきで提案した手前、自分でもちゃんと試してみました(妹はやらないだろうけど)。

作り方は簡単で、細かく砕いたマスティハをお茶パックに入れて炭酸水に丸一日ほど浸けておいただけ。量は、1リットルの炭酸水に小さじ1/2ぐらいの粒を入れたでしょうか?一応、ちゃんとマスティハ風味の炭酸水になりました。

マスティハ風味の炭酸水はギリシャだとスーパーで普通に売ってるのでわざわざ作る必要はなく、そして日本ではマスティハ自体入手が少し難しそうなので、特に誰かの役に立つ情報ではないですけど。持て余しているマスティハがあれば、こういう使い方もいいかもしれません。


【関連記事】

マスティハの飲み物と言えば、以前リキュールも作っていました


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熟れすぎたバナナを使ってしまいたかったので、チュレキに入れてみました。

2019.11.05 tsourekakia
Τσουρεκάκια με μαρμελάδα μπανάνα

チュレキはギリシャの菓子パン。ギリシャ人的には、「ケーキ」という認識のようですが。これは小さく成形したチュレキなのでチュレカキ(複数形チュレカキァ)です。
基本的にはマフレピ(野生チェリーの仁)やマスティハ、カルダモンで香りをつけたほの甘くリッチなイースト生地で作られるチュレキは特にイースターには欠かせないものですが、いつ食べてもおいしい。子供に食べさせる朝食やお弁当にも重宝します。


2019.11.05 tsourekakia1

私は「変わりチュレキ」としてフィリングを入れたりチョコがけしたものをよく作っていて、このブログでもいろいろ紹介していますが、今回のはあまりバナナが主張せずほんのり……といった感じで作ってみました。お好みでナッツを入れたりしても、もちろんおいしいです。

【作り方】
フィリング(というほどの量でもないですが)のバナナは、前もって硬めのしっかりしたジャムにしておきます。完熟バナナ大1本をフォークで潰して、ブラウンシュガーを少し加え煮詰めます。煮詰め方が足りないと水っぽくなるので注意。この量にバナナ1本分のジャムだとかなり控えめな味なので、バナナがもっと主張した仕上がりにしたいなら2本使って下さい。

生地の作り方と分量はこちらのレシピを参考に。


オレンジとマスティハ香る、アーモンドフィリング入りチュレキ

マフレピかマスティハが入るとチュレキらしい味になるんですが、日本だと入手が難しいのでカルダモンとバニラを入れるといいです。また、オレンジの皮のすりおろし(+水分を一部オレンジの絞り汁に置き換える)もチュレキにはよく使う風味付けでおすすめです。

今回は簡単なノット型にしてみました。

2019.11.05 tsourekakia2

1次発行を終えた生地を8等分し、それぞれ楕円形にのばします。

端を少し残して薄くジャムを塗り、生地を巻いてしっかり閉じます。

ジャムを巻いた生地を23〜25cmぐらいの長さになるよう転がしてのばし、くるっと結んだ形に成形して天板に並べます。

覆いをして、倍くらいにふんわり膨らむまで発酵させます。生地が膨らんできた時点でオーブンの予熱もお忘れなく。


2019.11.05 tsourekakia3

こんな感じで膨らんだらOK。取り分けておいた卵を塗り、予熱しておいたオーブンで焼いて出来上がり。


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イースター休暇、疲れ溜まりまくりです
特に何もしてないつもりなのに、なぜか午後のお茶休憩の時間も無いという。子供たちが家にいると、いろいろ注文が多いんですよね。

2017.04.14 tsoureki with almond filling
Τσουρέκι με γέμιση αμυγδάλου

今年は特別な料理を作らない代わりに、チュレキはいつもより余分に作りました。本来こういうのは聖木曜日に用意するのだけど、うちの場合、絶対みんな我慢してくれないので^^;
それならと、フライング用に我が家の伝統チュレキ(※)とは別のを作ってみました。


2017.04.14 tsoureki with almond filling1

アーモンドを挽いて砂糖やオレンジを加えた、マジパンをゆるくしたようなフィリング入りです。生地にはマスティハを加えました。マスティハは日本では一般的でない材料ですが、入れればとてもギリシャらしい風味に。なくてもおいしい変わりチュレキです。

イースターのベーキング第一弾は、このチュレキとクルラキァ・パスハリナ(イースタービスケット)。クルラキァは日本向けにベーキングパウダー入りのレシピでご紹介してますが、やはりアンモニアを入れて作るのが好みです。今回、次女がとても上手に成形してくれました。
クルラキァはオーブンから出した瞬間に子供たちが食べはじめ、チュレキも撮影したあと一瞬にして3/4ぐらいが消えてしまいました。フライング用作っておいてよかった……今日は追加でいつものを2個仕込んだところです。

それでは皆さん、カロ・パスハ&カリ・アナスタシ!


※ギリシャの伝統的なチュレキは、生地にマスティハやマフレピ(野生チェリーの仁)などで風味をつけた、ほんのり甘い菓子パン。復活祭用には赤く染めた卵を埋め込んで飾ったりするのが定番です。最近は変わりチュレキも人気で、チョコレートでコーティングされたものなどよく見かけます。


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今週は、よく晴れてとても気持ちのいいお天気。

2017.02.17 mastiha lemon cocktail

こんな時はカクテル気分になるんですよね〜。
自家製レモネードに去年作ったマスティハリキュールを合わせ、お手軽なカクテルを楽しんでいます。

毎年、今ぐらいの時期はレモンをいっぱいもらうので、うれしいながらも加工作業に追われます。いろいろ作っているのですが、皮はレモンこしょう、汁はレモネードにするのが一番手っ取り早く大量消費できますね。
レモンスライスを蜂蜜に漬けるだけの蜂蜜レモンもいいのですが、今の時期はまだあまり食べる気分じゃないので、もうちょっと暖かくなってから……。うちでよく作るレモネードは、レモンの汁を絞って香り付けに皮も少々。そこに蜂蜜や砂糖を混ぜて漉しただけのシンプルなものです。

普通に水や炭酸水で割るのもいいですが、私は「大人のレモネード」にする方が多いです(笑)
マスティハリキュールを加えるだけで、かなり印象が変わるんですよ。リキュールの代わりにマスティハウォーターを使えば、ノンアルコールカクテルにも。あればお好みのフレッシュハーブをガーニッシュにすると、香りがアクセントになりさらにおいしいです。


レモンのカクテルと言えば、過去記事から、こちらもおすすめです♪(時代の先を行きすぎていたかも…)
塩レモンサワー


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前回の続き。
もうおわかりかと思いますが、マスティハリキュールを作っているところでした。

2016.07.18 mastiha
Λίκερ Μαστίχα

日本にいる妹が、「マスティハと青紫蘇のカクテル」を見て、飲んでみたい!と言ってたんですよ。リキュールを送るのは規制もありちょっと難しそうだけど、マスティハそのものなら封筒でも送れますし、こんなもんかな……と書いてみたレシピを添えてプレゼントしました。

レシピを書くからにはもちろん自分でも仕込んだのですが、その完成品が上の写真です。
ただの液体って、写真難しいですね〜。撮影用の小物など持ってないなりに、一応ギリシャなイメージでスタイリングしてみました(笑)

マスティハについては以前に何度か書いているので、この辺を参照してもらうとして。その風味をつけたリキュールは、ギリシャでポピュラーな食後酒のひとつです。マスティハには消化を助けたり胃腸の働きをととのえる効果があるとされているので、心なしかおなかがすっきりするような気がします。

市販のマスティハリキュールは醸造アルコールとマスティハを原料に、マスティハを蒸留することにより風味をつけ、砂糖のシロップで甘みとアルコール度数を調整して作られます。
家庭バージョンだと蒸留の手間は省き、醸造アルコールもしくはラキやチプロ(ぶどう滓の蒸留酒)でマスティハを漬けて、シロップとブレンドするのが一般的なよう。少し入手が難しい醸造アルコールをわざわざ使うならこの方法でやる価値はあるのですが、アルコール度数の低い(と言っても40度はありますが)ラキやチプロで作るなら、普通の果実酒の作り方でいいのでは……と思ってやってみたのが後述のレシピです。

妹には氷砂糖とホワイトリカーで実験してもらうとして、私が使ったのは知人にもらったクレタ島の自家製ラキとグラニュー糖。ギリシャでは普通のお店に氷砂糖は売ってないので、一般的なグラニュー糖をあえて使いました。


2016.06.30 mastiha

仕込んですぐは、こんな感じ。
日が経つにつれ小さな粒状に溶けていくのは見られましたが、うちのは沈んだまま。砂糖を溶かすためにかき混ぜたら、全部くっついてひとつになりました。1ヶ月弱経った今でも全て溶けず、瓶の底にナメクジみたいになってへばりついてますが、風味は十分に出たのでこれで完成とします。

早速試飲し、アイスクリームにかけたりカクテルにも使ってみました。ラキを使っているので市販のマスティハリキュールのようなクリアな味わいではないものの、低コストで作れる家庭版としては悪くない出来です。

マスティハの風味は日本人にはかなり好き嫌いが分かれるところですが、マスティハは日本でも入手できるようですし、興味のある方はぜひ作ってみてください!
レシピの分量では普通のマスティハリキュールぐらいかややあっさり目の甘さになりますが、砂糖控えめで作れば料理にもいろいろ使えますよ〜。

簡単な使い方としては、アイスコーヒーに入れるのもおすすめなんですが、もちろんギリシャの国民的飲料「フラッペ」でお試しください♪
ちなみに、かなり前に書いたフラッペの記事をSUKIMANOさんで紹介して頂いてます。

ちょっとしたひと手間でいつもと違うコーヒーブレイク☆アレンジコーヒーまとめ

インスタントコーヒーを泡立てるだけでおいしさアップ、しかもギリシャ風!なフラッペは、暑い時期にぴったりです。
マスティハリキュールの他の使い方も、また機会があれば載せていきます。


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