ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:モダンギリシャ料理

前の記事で、次回作り方を載せますと予告した料理です。
思いつきで簡単に作ったものなので、分量は出してないのですが。

2022.03.07b

アーティチョークとえびの組み合わせって好きなんですよね。
シンプルに煮て塩とレモンで味つけしてあるだけの一品は、カサラ・デフテラにふさわしいかなと思い作ってみました。

デルビエはクレタ島の料理に見られる単語でトルコ語由来。アレヴロレモノとも呼ばれ、小麦粉(またはスターチ)とレモンのソースを指します。通常デルビエと呼ばれる料理は豆や野菜を煮たものなので、アヴゴレモノ(卵レモン)の精進版といったところでしょうか。


それでは作り方です。


アーティチョークとえびのデルビエ(アギナレス・メ・ガリデス・デルビエ)

材料:
アーティチョーク
えび
玉ねぎ
オリーブオイル
塩、こしょう
ディル
レモン
小麦粉かコーンスターチ

アーティチョークは硬い部分を除く方法で下処理し、6つぐらいに切ってレモン汁かクエン酸を加えた水に浸けておく(こちらのリンク参照)。

えびは有頭なら頭部分を外して取っておく。殻をむいて背わたを取り除き、白ワインがあれば少量を絡めておく。

控えめな量の玉ねぎを刻んで鍋に入れ、オリーブオイルを加えふたをして弱火で蒸すようにして炒める。

玉ねぎがやわらかくなったらえびの頭を加え色が変わるまで炒め、アーティチョークを加え混ぜる。塩適量とひたひたぐらいの水を加え、ふたをしてアーティチョークがやわらかくなるまで煮る。

レモンの汁に小麦粉かコーンスターチを少し加え溶いておく。

えびの頭を取り除き、えびの身とディルを加える。えびに火が通ったら、レモン汁を加え、煮汁にとろみがつくまで少し煮る。味をととのえ、火から下ろす。

MEMO:できたてよりも、少し置いてからの方が味がなじんでおいしいです。冷めすぎたら温め直してください。
ひとり分の目安は、アーティチョーク中1個に中サイズのえび3尾くらいです。
アーティチョークは茎も付いていたら中の白い部分を食べられます。端にナイフをひっかけて外側をメリメリ剥がすようにむいて、残った筋も取ります。


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柑橘類といえば、みかんがおいしい時期ですね。

2022.01.12 chicken with mandarin orange
チキンのみかん風味オーブン焼き

ギリシャでもみかんはとてもポピュラーな果物で、よく食べられます。特にヒオス島のマンダリンオレンジは独特の芳香と甘さで名高く、EUの原産地呼称保護認定を受けているんですよ。ジュース、リキュール、ジャムなどさまざまな加工品もあり、お土産としても人気です。

冬中せっせと食べているみかんですが、料理やお菓子に使うのも大好き。オレンジとはまた違った風味がいいんですよね。ギリシャのボディケアブランド「ノストラム」のSNSで2つのお気に入りレシピを紹介していますので、画像の下のリンクからご覧ください。

「チキンのみかん風味オーブン焼き」はシンプルな味つけにしていますが、一緒に焼いた輪切りのみかんがとてもいいアクセントに。


2021.10.31 amygdalota
みかんのアミグダロタ

お菓子は、簡単に作れる「みかんのアミグダロタ」をご紹介しています。
アミグダロタと呼ばれるお菓子はアーモンド(アミグダロ)を主材料とし、マカロンやクッキーのようなタイプ、マジパンのようなタイプがあります。

みかんのアミグダロタはオーブンなしで作れるマジパンタイプで、ころんとした見た目も可愛いお菓子。洋梨形の成形にしてますが、まん丸くみかん型にしてもいいです。


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去年の春に考えた大福餅を久々に作りました。クリスマスからお菓子続きです。

2022.01.13 daifuku
長女にフルーツ大福などよくリクエストされるんですが、レモン消費のため先日レモンピールを作ったので、今回はこれ。




ウゾにマスティハ、レモン、アーモンドなどギリシャの味を詰め込んだ大福餅は、意外と違和感なし……って思うのは私が日希どちらの味にも慣れ親しんでるからでしょうか。

酸味を効かせた自作のレモンピールを使うのが、おいしく仕上げるポイントです。
ギリシャでは庭などでレモンをよく育ててるので頂いたりもするんですが、どういうわけか実が巨大化することがあり、そういうレモンは中の実はあまり大きくなくて皮が分厚いです。普通に使いたい場合にはちょっとハズレのレモンですが、レモンピールを作るにはこれがありがたい。


2022.01.08 lemon
今回は普通サイズのレモンしかなくて皮も薄めだったから、十分おいしいけどやっぱり前に作った時ほどのジューシーさはないですね。あと、まだ緑っぽいレモンが多かったので仕上がりの色もくすんだ感じに。熟して鮮やかな黄色になったのを使うと見た目も綺麗です。

厚みのないレモンピールなので大きく切ったのをごろんと入れるのではなく、小さめに切ってアーモンドあんに混ぜ込んでみました。
作りたてはまあまあかなという感じでしたが、次の日食べたら味がなじんでおいしかったです。冷蔵庫に入れておいても求肥が硬くならないし、普通のフルーツ大福のような果物の劣化がないので数日ゆっくり味わえるのもいいですね。

柑橘類が旬を迎える冬、レモン以外にもいろんな柑橘でバリエーションを作ってみるのも楽しみです。

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ギリシャは明日から新学期。冬休み後半は疲れが出て何もできなかったけど、まずは掃除でもしようかと思います。

2022.01.03 ice cream
前回の記事では新年のケーキ「ヴァシロピタ」とギリシャおせち的なものを載せましたが、クリスマスと新年のお菓子は合体させてこんな風にも楽しんでいました。

クリスマスには必ず食べる2つのクッキー、クラビエデスとメロマカロナ。メロマカロナの方は全部食べるのを我慢して、アイスクリームにリメイクするのが気に入っています。

レシピ化してませんが作り方は以前書いたので、気になる方はこちらを参考に。


記事にも書いてるけど、お手軽に楽しむなら市販アイスクリームにメロマカロナ(お好みで追いスパイスもして)を混ぜ込むだけでOK。メロマカロナ味のカスタードも自作すると、さらにおいしさアップでおすすめです。メロマカロナの甘さがあるので、自作の場合は若干甘さ控えめにすると私の好みには丁度いいです。


2022.01.03 ice cream2
このベースだけでも結構メロマカロナなんですよ。


2022.01.03 ice cream3
メロマカロナと、容器の底に残ったシロップしみしみのくるみも加え、メロマカロナが細かくなりすぎないように混ぜてさらに冷やします。
初日はシンプルに普通のメロマカロナアイス、その後、チョコがけメロマカロナを作った時の残りチョコ(オーブンペーパーに薄くのばしておいたもの)も混ぜ込んでバリエーションを楽しみました。完成品写真はチョコ入りです。


2022.01.03 ice cream1
ケーキとアイスクリーム、それぞれ単品で味わう方が実はおすすめです。でも一緒に盛り付けて出すと特別感が出るので、おもてなしにも。ギリシャではこの時期あちこちで出されてうんざりする人も多いお菓子ですが、こんな風に目先を変えたら喜ばれるかもしれません。



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あけましておめでとうございます。

2022.01.01 new year1
もう2日になってしまいましたが、今年もマイペース更新でぼちぼち続けていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。


2022.01.01 new year2
イベント関連、我が家は本当に最低限それらしいものしか用意しないので、年越しはヴァシロピタ(ギリシャの新年のケーキ)を焼くぐらい。他には適当に食べたいものも作りますが、今回は食材買いすぎたので年越し蕎麦はいつものにしんやとろろじゃなく韓国料理になりました。用意してあった日本のお蕎麦はまた近々あらためて味わう予定。


2022.01.01 new year3
年が明け、リカヴィトスの丘や街のあちこちで打ち上げられる花火をベランダから眺めてからヴァシロピタでお茶の時間。ヴァシロピタは定番オレンジ風味ケーキをナッツ入りで作るのが好きなので、くるみを入れたいつものやつです。粉砂糖で白くお化粧し、いつもはシナモンパウダーを使って年号のステンシルも入れるんですが今回は時間がなかったので省略。


お正月に食べる料理は特に決まってないのだけど、一般的にはやはり肉料理が多そうです。うちはクリスマスにお肉のローストだと新年はいいや……ってなるのでカネロニやラザーニャが定番。今年はひき肉&アンソティロのカネロニとクレープのベジタブルカネロニを用意してたのだけど、出かける予定が入ったりバタバタしてたので作りかけのひき肉カネロニは冷凍庫へとりあえず入れて、野菜のカネロニとサラダの簡単な夕食でした。


2022.01.01 new year4
前菜には、ありあわせのもので「ギリシャおせち」も久々に。

・栗とプルーン入りチキンロール、オレンジソース
・ルカニコピタキァ(ミニソーセージパイ)2種
・ムール貝の炒めマリネ
・かぼちゃのラコメロ煮
・グラヴィエラチーズと自家製オリーブ2種

家族は日本のおせちは食べないので毎年五目なますを作ったりオリジナルのギリシャおせち(と称したメゼの盛り合わせ)を用意するんですが、今回は食べたいな〜とぼんやり考えてはいたもののほぼ無計画。使えそうな料理をいくつか仕込んでたら巻き物ばっかりになりそうだったので、チキンロールとソーセージパイを採用しました。


2021.12.31 chicken roll
チキンロールは鶏もも肉を捌いて、塩、こしょう、にんにく、ディジョンマスタードで下味をつけて冷凍してあったものを使用。詰め物は栗とプルーンに、ソーセージパイ用に作ったソーセージミートを使い回してます。これらを巻いてたこ糸で縛り、フライパンで焼き目をつけて白ワイン少しとオレンジの汁と皮、はちみつを加え煮るだけ。オレンジ風味の照り焼きみたいな仕上がりです。

ルカニコピタキァは、パーティーのフィンガーフードとしても定番のミニソーセージパイです。普通に出てくるのは市販の冷凍食品で、ソーセージはチープなウインナーだから味はお察し。自家製はおいしいソーセージを買ってきて作ってもいいのだけど、とことん自分好みのが食べたかったのでギリシャ味のソーセージミートを2種類自作して使いました。
見た目同じですが、ポロねぎ入りのベースを作って2つに分けて味つけしています。ひとつはオレンジ&フェンネルで、もうひとつはセイボリー。生地は普通のパイ生地じゃなく、バターを減量して作ったクロワッサンのような(と言うのは目分量だから)生地です。

前もって作っておいたこの2つに、あとは当日さっと作ったもの。
シーフードはいつもはカタクチイワシのサヴォロを入れるんだけど、今回は用意してなかったので代わりに冷凍ムール貝の炒めマリネ。普段からたまに作ってるおつまみで、そのうちレシピを載せようかなと思ってます。

かぼちゃのラコメロ煮は完全な思いつき料理。冷蔵庫を開けたら使いかけのバターナッツかぼちゃが目にとまったので、おせち料理の甘いもの要員……ギリシャテーマで……と連想して冬によく飲むラコメロ(ぶどうの蒸留酒にはちみつ、シナモン、クローブを加え温めたドリンク)の味で煮てみました。

羊乳のグラヴィエラチーズと自家製オリーブ(新漬けと、黒豆っぽいのは塩漬け)も動員してワンプレートに盛り付けたら、即興にしてはなかなかいけてるんじゃないでしょうか?

何かとテンション下がり気味ですが、おいしいものを食べて気分を上げていけるといいですね。みなさまにとっても、よい一年になりますように。

【関連レシピ】





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