ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:復活祭

フロニャ・ポラ!今日はギリシャを含む東方教会のイースターです。

2020.04.17 easter biscuits & tsourekia

家族や親戚が集まって賑やかに過ごすいつものイースターとは違いますが、昨夜は日付けが変わる頃にいっぱい花火が上がり、人々は教会へ行く代わりにバルコニーや屋上へ出てキリストの復活をお祝いしました。

必要最低限の用事でしか外出はできないので、今年は家でベーキングに凝ってる人が増えているのでしょうね。ギリシャでは買い占めというほどのことは起きてないのですが、ここのところはイーストがほぼ品切れになっているようです。

我が家では、いつものイースター菓子を今年も手作りしました。そして、ちょっと余裕があったので新キャラのヘビくんも登場させてみましたよ。ギリシャのイースターエッグは赤く染めた茹で卵(他の色もありますが、基本は赤です)ですが、夫のおばあちゃんの生まれ故郷(ずっと勘違いしてたんだけど、祖父母はどちらもクレタ島生まれだったそう)が暮らしていたシミ島ではひも状にのばしたビスケット生地を巻き付けていろんな形にした「アヴゴクーラ」(Αυγοκούλα)というイースターエッグホルダーのような飾りを作る伝統があります。このヘビ型=アヴゴクーラではありませんのでご注意を。調べてみたら近隣の他の島でも同じような習慣があり、ドデカネソス諸島独特のものなのでしょう。ちなみにこのブログで紹介したキャラものではラザラキァ(ラザロのパン)の反響が大きくてちょっと戸惑ったのですが、アヴゴクーラはさらにマイナーなものなので、他の地方のギリシャ人に聞いてもほとんど知らないと思います。


2020.04.18 easter biscuits

イースタービスケットは、夫の友人のお母さんに昔教えてもらったレシピです。卵とバターのやさしい味。これはもう長女に完全に任せていて、今年も上手に作ってくれました。

奥に並べてある大きな輪っかは、イーストで発酵させたシミ島のクルラキァ。これはレシピを書いて載せようとブログ初期から思ってるんですが、そろそろやる気を出そうかと(笑)昔もらったレシピがちょっと理想と違う感じだったので、改良中です。


2020.04.18 tsourekia

チュレキは我が家オリジナルの「いつものやつ」。ドライサワーチェリーとチョコチップ入りです。普通のチュレキにしようと思う年もあるんだけど、これも絶対作らないと子供たちに怒られます。


2020.04.17 tsoureki

自家製のドライサワーチェリーを使うのがこだわりで、毎年6月から7月にかけてのサワーチェリーの季節に作って冷凍保存しています。今回は柔らかめの乾燥具合だったので、結構汁が出てマーブルっぽく。自家製のドライサワーチェリーは風味と酸味が最高。他の焼き菓子などにも大活躍なので、今年は頑張って増産したいです。


【関連記事】






ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ

ご無沙汰しております。
1ヶ月ぶりの更新になりますが、イースター休みは日本へ帰国していました。

IMG_20190429_102443

日本へ帰ったのは6年ぶり、そして日本の春はなんと20年以上ぶりです!
ギリシャの家族にとっては初めての日本の春。桜は遅く咲く品種以外は終わっていましたが、綺麗な花がいっぱいの風景や春の味覚を堪能しました。

日本の家族にはギリシャのイースターっぽいものを……ということで、赤いイースターエッグを作ってみたり。卵割りゲームをみんなでしようと思ったものの、妹たちの仕事の都合が合わずに最終日までできなかったのですが


IMG_20190427_230140

他には大してイースターらしいことはしてないのですが、友人も招いてバーベキューをしました。
お肉と一緒に食べてもらおうと、ギリシャ風のピタパンを仕込み中の図。


IMG_20190430_125105

次女はジャジキ作りを手伝ってくれました。


IMG_20190430_135332

ギリシャのイースターの定番、マギリッツァ(羊モツのスープ)も。
本来は聖土曜日の深夜に教会のミサに出かけ、日付が変わりキリストの復活を祝ってから帰宅してすぐに食べるスープなのですが、せっかくなのでみんなに食べてもらいたくてバーベキューのスターター的にお出ししました。


IMG_20190430_135402

ラムの骨でスープをとり(今回入れてませんが、肉も入れていいです)、具となるモツは牛のハツ、レバー、腸を使用。なかなか好評だったようでよかった〜。


57407356_10216234942680072_5566666335926091776_n

メインのお肉や野菜、魚のホイル焼き。手前のソーセージみたいなのは、ハツとレバーを腸詰めにしたものです。


58574652_10216234941880052_9210885755176484864_n

サイドディッシュいろいろ。妹が作った生春巻き、ゲストが持ってきて下さった満寿形屋の鯖寿司、ギリシャ風ピタ、ジャジキ、私が漬けて持ってきたオリーブなど。
この日は元アテネ在住の友人家族も来てくれたのですが、お子さんたちがモツスープやオリーブもペロッと食べてくれてびっくり!(半分ギリシャ人な、うちの娘たちは食べないのです

お好みでかける調味料には、オリジナルの「ギリシャ七味」も作って持ってきました。これもみんなおいしいと言ってくれて嬉しかったです


IMG_20190430_153933

焼き筍で締めくくり。お醤油をひとたらししていただきましたが、今思えばこれにもきっとギリシャ七味は合いますね。

ギリシャの味も取り入れたバーベキュー、楽しくおいしいひとときでした。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ

チュレキ、おかわり♪

2017.04.15 tsoureki

イースターの朝ごはん3点セット(チュレキクルラキァ、イースターエッグ)で、すでにお腹の辺りがもったりしてきました^^;

復活祭の日曜日。普段は私に次いで早起きな次女も、今日はまだ起きてこない……。
世間ではそろそろラムを焼いたり、ごちそうの準備をしてる頃でしょうか。
一応食材は買ってあるのだけど、外食の可能性もあると言っていたしどうしようかな?
結局家で食べるということになって、あとでバタバタしそうな予感がしますが、とりあえずは静かな朝を満喫中です。


********************************************

昨夜のイースターエッグ。

2017.04.16 easter eggs

「動画撮って」次女にタブレットを渡され、撮影しているうちに9個が割られていたんですが、勝者が誰だったのかいまいちわからず(多分長女)。ひとり何個もやるもんじゃないのでは?ん〜、まあいいか……私はプレイしてないけど。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ

イースター休暇、疲れ溜まりまくりです
特に何もしてないつもりなのに、なぜか午後のお茶休憩の時間も無いという。子供たちが家にいると、いろいろ注文が多いんですよね。

2017.04.14 tsoureki with almond filling
Τσουρέκι με γέμιση αμυγδάλου

今年は特別な料理を作らない代わりに、チュレキはいつもより余分に作りました。本来こういうのは聖木曜日に用意するのだけど、うちの場合、絶対みんな我慢してくれないので^^;
それならと、フライング用に我が家の伝統チュレキ(※)とは別のを作ってみました。


2017.04.14 tsoureki with almond filling1

アーモンドを挽いて砂糖やオレンジを加えた、マジパンをゆるくしたようなフィリング入りです。生地にはマスティハを加えました。マスティハは日本では一般的でない材料ですが、入れればとてもギリシャらしい風味に。なくてもおいしい変わりチュレキです。

イースターのベーキング第一弾は、このチュレキとクルラキァ・パスハリナ(イースタービスケット)。クルラキァは日本向けにベーキングパウダー入りのレシピでご紹介してますが、やはりアンモニアを入れて作るのが好みです。今回、次女がとても上手に成形してくれました。
クルラキァはオーブンから出した瞬間に子供たちが食べはじめ、チュレキも撮影したあと一瞬にして3/4ぐらいが消えてしまいました。フライング用作っておいてよかった……今日は追加でいつものを2個仕込んだところです。

それでは皆さん、カロ・パスハ&カリ・アナスタシ!


※ギリシャの伝統的なチュレキは、生地にマスティハやマフレピ(野生チェリーの仁)などで風味をつけた、ほんのり甘い菓子パン。復活祭用には赤く染めた卵を埋め込んで飾ったりするのが定番です。最近は変わりチュレキも人気で、チョコレートでコーティングされたものなどよく見かけます。


ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ
人気blogランキングへ

続きを読む

カロ・パスハ!(ハッピー・イースター)
今年の東方教会の復活祭は4月12日。西方教会の復活祭から1週間遅れです。

2015.03.24 eggs

最近は日本でもイースターを定着させようとしてるのか、よく聞くようになりましたね。まだイメージしにくいイベントだと思いますが、とりあえずイースターエッグでしょうか?
ギリシャでは赤く染めた茹で卵が伝統的なイースターエッグ。私が自分で作る時は玉ねぎの皮で赤茶色に染めています。
また、チョコレートのイースターエッグも定番で、おまけの入った大きなチョコエッグを貰うのを子供たちは毎年楽しみにしています。

ギリシャのイースターエッグについてはこちらに書いたので、興味のある方はご覧ください。→ギリシャのイースターエッグ


2015.04.12 mageiritsa

40数日もの断食(ギリシャ正教では、動物性食品の禁止)を終えるのが、聖土曜日の夜中から復活祭の日曜に日付が変わったあとに食べるマギリッツァというスープ。教会のミサから帰ってきて、まずはこれを食べます。
本来は羊の臓物にロメインレタスやハーブを加えて作りますが、うちは私以外モツが苦手なので残念ながら作る機会があまりなく……以前は少量で作るためにチキンレバーを使ったり、マッシュルームでベジヴァージョンのを作ったりもしてたんですが、今年はチキンで作ってみました(これなら長女も食べれる!ということに今更気付き^^;)

作り方は普通のチキンスープとあまり変わらず、ロメインレタス、ネギ、ディルと、好みで少量の米を加えるだけです。卵とレモン汁を溶き合わせたアヴゴレモノを仕上げに加えてできあがり。アヴゴレモノ好きじゃない夫と次女には出してませんが、これは長女にも好評だったので来年も作ろうと思います。

卵割りゲームは、微妙な判定でしたが1位が私、2位は長女という結果に。
この赤卵は着色料に慄きつつも食べるのですが、長女はおつまみ仕様の卵サラダにして2個食べてました。

おつまみ卵サラダ


2015.04.12 breakfast

復活祭には焼き菓子もいろいろ作ります。朝ごはんに、これを食べるのが楽しみ♪


2015.04.11 koulourakia

定番のイースタービスケット、今年は長女が生地作りから全部やってくれました。
楽できて嬉しい(笑)

ギリシャのイースタービスケット(クルラキァ・パスハリナ)


2015.04.11 tsoureki

チュレキという甘いパンも定番。本来はマフレピ(ワイルドチェリーの仁)、マスティハ(ヒオス島に自生する木の樹液)などで香り付けをし、復活祭用には赤いイースターエッグを埋め込んで焼いたりするのですが、我が家ではいつもオリジナルのお菓子っぽいチュレキを作ります。

ドライチェリー&チョコチップのチュレキ

これの為に毎夏サワーチェリーを大量に干すのもすでに我が家の伝統。
レシピの倍量で2個作ったのですが、すでに1個目が小さいひと切れしか残ってません。
やっぱり普通のチュレキも作りたいな〜と思うのですが、「なんで全部ヴィシノ(サワーチェリー)のにしてくれなかったの!」と言う子供たちの声が聞こえてきそうで(汗)
次回は3個作って1個を普通のにしようか……悩むところです。



復活祭の料理は焼いたラムや仔山羊が定番ですが、うちの家族は長女以外好きじゃないし、私は去年の仔山羊やモツ料理でまだお腹いっぱいな感じ。というわけで、今年は子供用にはチキンを焼いて、大人用はギリシャ風ミートローフにする予定です。
ミートローフは卵入りで作るとイースターっぽいですね^^



ギリシャごはん普及活動に、ご協力お願いします
人気blogランキングへ
にほんブログ村 料理ブログ 各国料理(レシピ)へ

↑このページのトップヘ