ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:復活祭

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復活祭は、今年もアテネで過しました。
義父母からアラホヴァ(スキーリゾートなどで有名な所)に誘われてたのだけど、何だか混みそう...ということで辞退。やっぱり、人気の無い時期のアテネは最高です(と思う私達はひねくれ者?)。

そんなわけで、今回はちょっと気合いを入れて復活祭準備。

2008.04.23 easter eggs

卵はすでに染めてあるのを義母が毎年くれるのだけど、真ん中2つは娘が絵の具で塗りました。塗った途端に落として割ってたけど(笑)
この卵は、ギリシャでは「卵割りゲーム」に使います。簡単に説明すると、個々が卵を手にしてぶつけ合い、最後まで割れずに残った人が勝ち...という遊び。娘は毎年これをすごく楽しみにしていて、復活祭当日まで「ちょっとだけ割ってもいい?」としつこく聞いてくるんです^^;

2008.04.24 easter biscuits

復活祭の準備は、子供と一緒に楽しめるものがいっぱいあります。
イースタービスケット(クルラキャ・パスハリナ)と、

2008.04.26 tsoureki

イースターのパン(チュレキ)は娘との合作。ちょっと失敗したけど
チュレキはオレンジやマフレピ(野生チェリーの仁)で香り付けしてあります。このパンは一年中いつでも見かけるけど、復活祭用には赤い卵を埋め込んだりしてデコレーションします。
が、ここでもまた他のイベントとごっちゃになってる人が

「フルーリー(コイン)は入れへんの?」と娘。

それは新年のパンですから!(爆)そう言えば、新年には卵割りをしようとしてたなぁ...。
まあ、好きなようにさせてあげましょうと、チュレキを切って食べる時、娘が見てない間に彼女の分にコインを忍ばせてあげました。

↓今回の、私のメインイベントはこちら。
2008.04.27 magiritsa

初・マギリッツァです
毎年毎年、復活祭の予定は未定な我が家。それで結局自分では何も用意せず、マギリッツァも友人宅で過した時以来御無沙汰してたんですが、やっと作れました。

マギリッツァは、教会でキリストの復活を祝ってきた後に食べる羊のモツスープ。シコタリァ(肺、心臓、肝臓が繋がって売られているもの)と、好みで腸。それをたっぷりの葱やハーブ(ディル、ミント、フェンネルなど地方によって違います)、ロメインレタス、少量の米と一緒に煮込んで、仕上げに卵とレモンでとろみを付けたものです。羊の頭も入れると、いい出汁が出るんだけど...これはまだ手を出す勇気がないので鶏ガラのスープにしました^^;

モツは血抜きしてレモンをこすりつけ、臭みを取っておきます。特に、腸は裏返してしっかり洗っておくのがコツ。これにちょっと手間がかかるんですが、丁寧に下処理をしたお陰でなかなか美味しくできましたよ♪

市場で見かけた中で一番小さいシコタリァと腸を200〜250gぐらい?で、3〜4人分のマギリッツァが完成。家族にはいつもの四角ピザを食べさせておいて、もちろん一人で堪能しましたよ。写真は翌日に残りを食べた時のものです。

話が前後しますが、普段は全く教会に縁の無い私達も、聖土曜日の夜だけはミサに行きます。と言っても、最後の方に滑り込みで参加するだけなんですけどね。夜中の12時に、キリストの復活を祝ってロウソクに火を貰って来るのですが、何となく日本の大晦日のような感じです。普段は早目に寝かされる子供たちも(ギリシャでは夜更かし組も結構いますが)この日は特別。綺麗な飾りをつけたロウソクを手に、張り切ってやって来ます。
うちは私と赤子が10時頃に撃沈して寝てたんだけど、娘に叩き起こされました^^;
意外にも赤子が楽しんでたのが印象的で、花火や爆竹にも驚いたのは最初だけ。あとは「バン、ブン!」と音真似をしたり余裕でした。

2008.04.27 lunch

復活祭当日は遅い昼ごはんのつもりが、早い夕食?
前の夜に家族全員で教会へ行ったので、誰も起きて来ない...。特に夫は午後まで熟睡してました^^;

メニューはシンプルに、
・山羊とポテトのオーブン焼き
・ズッキーニのソテー、パセリとディジョンマスタードのヴィネグレット
・ロメインレタスサラダ、ラディッシュ入り


2008.04.27 roasted kid

メインの山羊は塩、胡椒、オレガノ、レモン汁、マスタード、オリーブオイルをすり込み、ところどころにニンニクのスライスを埋め込んであります。これを、肉が柔かくなるまでオーブンでじっくり焼いたもの。肉はもちろん、一緒に焼いたポテトと丸ごとの新ニンニクが美味しい!

多くの家庭では、復活祭のご馳走はまだ続いてたりするのだけど、私はこれにて終了...。義父母の留守中は犬の餌やりに通っているので、今日はそのついでに外食でもして来ようかな?

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フロニャ・ポラ!

ギリシャでは今日、復活祭です。普段は全く教会へ行かない私達ですが、聖土曜日の夜中のミサは娘が楽しみにしているので、今年も行って来ました

復活祭についてはlemonodasosさんが書かれているのでこちらからどうぞ。

ここ数年は復活祭をアテネで過しているんですが、今年は一応それっぽい料理も作ったので、明日か明後日にでも載せますね。

続きはペトロス・ガイタノスが歌う聖歌の動画です。興味のある方はどうぞ。

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火曜・水曜と復活祭用のビスケットを焼いていました。

Easter biscuits

二日連続で焼いたのは別に大量生産したわけではなく、日本でも気軽に作れるレシピを開発する為です。本当は去年の復活祭後に別サイトに載せようと思ってたのに、のんびりしてたら次の復活祭が巡ってきてしまいました^_^;

元レシピは、去年の復活祭を一緒に過した友人の母・ポリさんに教えてもらったものですが、ギリシャではよく見られるスタンダードなクルラキァ(ビスケット、クッキー)です。シンプルなものだけど馬鹿に出来ない美味しさで、バターと卵の風味が優しく、つい沢山食べてしまいます。滞在中は毎日ハーブティーとクルラキァで朝ご飯、そしてアテネに戻る時にはレシピまで頂いてしまいました。

ammonia

多分このクルラキァの特徴だと思うんですが、膨張剤としてアンモニア(※)を使います。こちらのスーパーの製菓材料コーナーで初めてアンモニアを見た時は、何に使うのかとびっくりしたんですが、クッキーやビスケットに結構よく使われるそうです。でも、これ本当にアンモニアの臭いが思いっきりするんですよ(アンモニアだから、当たり前なんですが)。焼くとアンモニア臭は消えますが、作ってる時はちょっと鼻に来ます^_^;

日本では製菓用のアンモニアは手に入りにくいと思うので、ベーキングパウダーで作ってみました。アンモニアで作ったのと食べ比べてみたんですが、どちらも美味しかったのでレシピを紹介します。バターさえ柔らかくしてあれば、あとはオーブンを予熱する時間で作れてしまう程簡単なので、是非お試し下さい。

※膨張剤として使われるのは炭酸アンモニウムと塩化アンモニウム。北欧ではジンジャーブレッドクッキーなど、食感を軽くクリスピーに仕上げたいものによく使われるそうですが、日本では重曹と併用されたり他の膨張剤に配合されたりして使われているようです。くれぐれも、食用でないアンモニアで真似しないで下さい。

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