ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:肉料理

同じ食材の消費に追われることがよくあるのですが、ここのところはバナナピーマンがどんどこやってきます^^;

2014.06.27 keftedakia me piperies
Κεφτεδάκια με πιπεριές

その時によって、緑のだったり赤だったり。緑のものは素揚げかグリルしたのを塩、ワインビネガー、オリーブオイル、ニンニクで食べるのがギリシャ風の定番のひとつで家族のお気に入りでもあるのですが、熟して甘味の出たものはちょっと工夫しないと我が家では受けが悪いです。


2014.06.27 piperies

先月某日は、半分熟してオレンジっぽくなったバナナピーマンがいっぱいありました。とりあえずローストして皮を剥いてあったのだけど、そのままビネガーなどでは食べたくないというので冷凍ストックの牛挽き肉で作ったミートボールと煮ることに……。

肉系のものと一緒に煮込むのは、ギリシャ人が普通によく作るおそうざい。
ソーセージと煮たらスペチョファイ(スペジョファイ)というよく知られた料理になりますが、食べやすい大きさに切った塊肉やミートボールと合わせるのもありで、家族も私もスペチョファイよりこちらの方が好きです。

バナナピーマンについて。ギリシャではよく食べられるピーマンのひとつで、緑色のものはピペリエス・ケラト(ツノピーマン)、赤いのはピペリエス・フロリニス(フロリナピーマン。ケラトとは少し種類が違うようですが)と呼ばれます。最近は日本でもバナナピーマン(バナナ唐辛子)が徐々に知名度を上げつつあるようですが、まだ入手できるところが限られるようなので、パプリカで作っても大丈夫です。

レシピはローストしたバナナピーマン(またはパプリカ)を使う場合と生のまま使う場合の両方で書いていますので、ぜひお試しください♪

2014.03.16 keftedakia me piperies

ローストしてないバナナピーマンで作る場合、ちょっと皮が気になるかもしれませんが、こちらも美味しいです。


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今年の復活祭の記録、前回のお菓子編から無事に続きました^^

2014.04.20 easter lunch

例によって集合写真が下手なんですが、こんな感じで。

食べ物部門でギリシャの復活祭のハイライトは、なんと言っても日曜のランチ。
大量の肉料理(特に、ラムを焼いたもの)、数々の前菜、サラダなどなどがところ狭しと並び、何時間もかけて準備しそしてひたすら食べる一大イベントとなります。

我が家の場合、毎回かなり控えめの量しか作らないんですけど。とは言え、これでもお腹いっぱいになり、夜まで満腹感(&胃もたれ)が……恐るべし肉料理!もう当分は粗食でいいです


2014.04.20 katsikaki

メインの肉料理は長女の「カチカキ!(仔山羊)」というリクエストに従い、塩、胡椒、オレガノのシンプルな味つけでフライパン蒸し焼きにした仔山羊でした。ポテトのオーブン焼きを添えて。
先に食べられたため写真にはないですが、山羊はいらないと言う次女用にチキンも焼きました。


2014.04.20 egg salad

卵割りゲームで割れてしまった茹で卵はサラダに。


2014.04.20 tzigerosarmades2

私は内臓料理♪
家族が食べないので普段なかなか食べる機会がないのですが、せっかくの復活祭なので好きなものを食べたいですよね^^
今回、これに一番力が入っています(笑)


2014.04.20 tzigerosarmades3

丸いハンバーグみたいに見えるのは、ジゲロサルマデスという料理です。
仔羊または仔山羊の内臓を刻んだものに、米やハーブなど(スパイスを入れる場合も)を混ぜ合わせたフィリングを網脂で包んでオーブン焼きにした一品。地方によりますが、復活祭によく作られる料理のひとつです。


2014.04.20 tzigerosarmades1

手前のは自作ではなく肉屋で買ったガルドゥバキ(ガルドゥバ)。
モツを小腸でぐるぐる巻きにしたココレッチと見た目が似ていますが、ココレッチはレバーや肺などいろんな部位の内臓を混ぜてあるのに対し、ガルドゥバは胸腺を網脂と小腸で巻いて作ります。


2014.04.21 tzigerosarmades

あとで気付いたのですが、ジゲロサルマデスは焼く前の状態も写真に撮るべきでしたね。余ったのを冷凍したものなので様子が違いますが、こんなのです。

これの他にも、ガルドゥバ1個に仔山羊の骨付きモモ肉が冷凍庫にゴロゴロ……復活祭のほとぼりが冷めたらまた食卓に登場する予定です。


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すっかり載せそびれていました。
先々月の話になりますが、妹が遊びに来ることになったので、到着日の晩ごはんに……と作ってみた料理がこのロールキャベツでした。

2014.02.17 sarmades1
Σαρμάδες

ギリシャ風のロールキャベツと言っても、作る人や地方によってさまざま。もっともスタンダードなギリシャ風ロールキャベツ(ラハノドルマデス)と呼べるのは、米と生の挽き肉+玉ねぎや香草を捏ねたものをフィリングとし、卵レモンソースで仕上げたものでしょうか。その他、炒めた挽き肉を使うもの、肉なしで米と香草などを使ったものなどどれも美味しいです。

北ギリシャでももちろんこのタイプは作られるのですが、独特なのが漬け物のキャベツで巻く方法です。普通のキャベツで作るものよりシャープな味で、ロールキャベツが苦手な夫もこれなら辛うじて食べてくれます^^;

2014.02.17 sarmades2

その「漬け物ロールキャベツ」の中でもずっと作りたかったのがこのサルマデス(※)。挽き肉ではなくて細かく刻んだ豚肉を使うというのが興味を引き、手帳に書き留めてあったものです。

2014.03.13 sarmades memo

↑こんな汚いメモ

確かカストリア辺りのおばあちゃんが作っているのをTVで見たのですが、8年ほども前のことなので詳細の記憶は曖昧。私にありがちなことで、そのうち作ろうと思いつつもなかなか気が向かないのです。そんなわけでかなり適当なメモを元に、こんな感じだったかな〜?と考えつつ作ってみました。


2014.02.11 lahano1

妹が来るまであまり日がなかったので、慌ててキャベツを漬けます。
市場で小さめのキャベツを選んできたのですが、それでもまだ大きかったようで、入る容器がありません(汗)ジップロックは漏れて駄目だったので、とりあえず塩をして嵩を減らす作戦。

2014.02.11 lahano2

半日ほど置いたら、タッパーにすっぽり収まってくれました^^
キャベツが完全に浸かる量の水とレモン汁適量を加え、浮かばないようお皿で重石をして発酵が始まるまで常温放置(前にこのレシピで紹介していますが、ひよこ豆か麦粒を少量加えると発酵を助けます)。その後、腐らないように冷蔵庫で発酵させます。

2014.02.11 lahano3

いつもよりかなり短期間で作ってしまいましたが、まずまずの漬かり具合でしょうか。
漬け物のキャベツで料理する場合、キャベツの塩気が結構あるのでほとんどの場合塩を加える必要はありません。このロールキャベツもフィリングには全く塩を入れてませんが、少し塩気が強く仕上がってしまいました。それでも美味しくできたので、なかなか好評だったようです。

……で。作った時に分量などメモしてたのですが、さあレシピを書こう!と思ったらメモがどこにも見当たらず。捨てちゃったのかな〜
そんなわけで「こんなもんだったかな?」と思い出しながら書いたため普段よりさらに適当なレシピですが、興味のある方は追記をご覧ください^^


※北ギリシャではロールキャベツやドルマデスをサルマデスと呼ぶところが多いです。


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近所に住む叔母さんから牛挽き肉をよく頂くので、挽き肉料理が頻繁に登場する今日このごろ……。

2014.01.22 keftedakia gemista
Κεφτεδάκια γεμιστά με μπλέ τυρί

家族の好きな料理と言うと、やはり作るものが決まってきてしまうのですが、ケフテダキァやビフテキ(ギリシャ風のミートボールやハンバーグ)が人気なのはきっとどこの家庭でも同じでしょうね^^
特に長女が好きなチーズ入りを、リクエストに応えてよく作っています。

中に入れるチーズは、我が家ではフェタチーズかブルーチーズが人気です。
ミートボールのレシピは今までにこのブログで何種類もご紹介していますが、拙著をお持ちの方は、P30でご紹介した「ミント風味のケフテダキァ」のレシピが現在作っているものの基本形なのでご参照ください。


ギリシャごはんに誘われてアテネへ (旅のヒントBOOK)

今回のケフテダキァの場合、卵は全卵でなく余った卵白を冷凍してあったものを使い、ハーブはミントをメインにオレガノも少々。そしてローストフロリナペッパーと焼きナスのピュレも加えて味に変化をつけています。
小さく切ったブルーチーズ(またはフェタチーズや溶けるタイプのチーズでも)を芯にして丸め、小麦粉をしっかりまぶして揚げたらできあがり。二度揚げするとサクッと仕上がるのでおすすめです。

ちなみに上記ピュレも冷凍してあったもの。焼いて皮や種を除いたフロリナペッパー(赤パプリカで代用可)をFPで粗くピュレにしたのをジップロックの袋に入れて平たくして凍らせます。ナスも大量にあったので、焼いたのを一緒にピュレにしましたが、これは無くてもOK。
使う時は、必要な量だけ割って。いろいろ使い道がありますが、たとえば煮込み料理やこういう挽き肉料理に加えたり、リゾットにしても美味しいですよ♪


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肉の中では、豚肉がかなり好きです。
ここのところはずっと頂き物の牛肉ばかり料理してて、自分ではそれほど食べてなかったのだけど、山盛りのバナナピーマンを見ていたら久々に豚肉の煮込みを作りたくなりました。

2013.11.29 hirino me piperies kerato
Χοιρινό με πιπεριές κέρατο

私が考えて(と言うほどでもないシンプルさですが)適当に作ったのだけど、「ギリシャ人でもこういうの適当に作るでしょ」というような料理。
あえてトマト系は入れずに、塩味でいきます。

作り方はメモってないので今思い出して書きますが、こんな感じ↓です。

‘敍は肩肉とか煮込みに適したものを。食べやすい大きさに切り、塩胡椒を揉みこむ。ここで時間があれば数時間〜1日ぐらい冷蔵庫で寝かせる。

▲侫薀ぅ僖鵑鯒し、オリーブオイル少しで豚肉を焼きつける。玉ねぎも加え軽く炒め、白ワインがあればジャッと入れる。なければ水でOK。

ひたひたぐらいに水を加え、肉が少し柔らかくなるまで煮る。

ぅ好薀ぅ垢靴織丱淵淵圈璽泪鵑鬚燭辰廚蟆辰─△気蕕房儿む。肉とピーマンがとても柔らかくなったら出来上がり。塩胡椒で味をととのえ、水溶きコーンスターチか小麦粉で軽くとろみをつける。


たったこれだけなのですが、とても美味しい煮込みになりますよ♪
ちょこちょこっと赤っぽいものが入ってるように見えますが、これは熟しかけたバナナピーマンが1〜2本混ざってたからです。

普通のピーマンやパプリカではなく、バナナピーマンというのが結構味のポイントかと。
バナナピーマンはギリシャ語でピペリエス・ケラト(ツノピーマン)と呼ばれ、こちらではよく食べられるものです。レストランのメニューだと、素揚げして塩と刻みニンニクとワインビネガーをかけたのをよく見かけます。
日本でも最近は入手しやすくなったようなので、このレシピもぜひお試し下さい。


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