ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:肉

長かった夏休みも今週で終わり。
この夏は暑くてバテてたのもあり、すっかりダラダラしてしまいましたが、ギリギリまでこの調子でいきます(本当は、やることがいっぱいあるのだけど……)。

2016.05.20 voli me prigouri1
Βόλοι με πλιγούρι

最近は料理らしい料理もしてないので、ずっと前に書いて載せそびれていたこちらを。
昔、ロドス島の奥さんが作っているのを見た、「ヴォリ・メ・プリグリ」という郷土料理。ひき割り小麦(プリグリ※)入りミートボールのトマトソース煮です。

これ、ギリシャ料理をそこそこ知っている方が食べると、クミン風味ミートボールのトマトソース煮「スズカキァ」と、米入りミートボール「ユヴァルラキァ」の要素を感じるかと思います。米ではなくひき割り小麦を混ぜ込んだミートボールはユヴァルラキァよりも軽い食感。ソースはアヴゴレモノ(卵レモン)でなくトマトソースで、ミートボールにはロドス島でよく使われるスパイスそしてスズカキァにも欠かせないスパイスであるクミンで風味付けをしてあるので、味的にはスズカキァに近いです。


2016.05.20 voli me prigouri2

料理名のヴォリは、ギリシャ語でビー玉のこと。粘土で作られたビー玉に、言われてみれば似ているかもしれません。


※日本ではトルコ食材のブルグルとしてよく知られているものです。

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ギリシャで生まれ育ったわけでは全くありませんが、たまに恋しくなるのが「ギリシャのおふくろの味」。おかあさんやおばあちゃんが、大きな鍋やタプシ(ベーキングトレイ)いっぱいに作るような煮込みやオーブン料理です。

2015.03.20 rolo
Ατομικά ρολάκια στο φούρνο

オーブン焼きのミートローフやハンバーグもそのひとつで、たっぷりポテトも一緒に焼くとさらにおいしい。
夫の祖母もよく作っていた料理だったらしく、私はその娘である叔母さんが作ったのしか食べたことはないけれど、多分おばあちゃんから受け継がれているであろう味がお手本となっています。


2013.12.31 biftekia sto fourno

我が家では「ロロ」(ミートローフ)と呼ばれているこの料理。1人分ずつ丸めた小さなミートローフというのもありますが、一般的には「ビフテキ」(ハンバーグ)のオーブン焼きと言う方が多いかもしれません。
祖母が作っていたのも小さいサイズではありましたが、中にゆで卵が入りミートローフっぽさはあったよう。その後、卵を食べなくなった夫に合わせて叔母さんが作るようになったのは本当にハンバーグそのものですが。


2013.02.21 biftekia sto fourno

私が作るのも家族の好みに合わせて小さいサイズで、今回自分用に卵を入れましたが、中にチーズを入れることも多いです。
チーズ入りのはしっかり閉じても焼いてるうちに溶け出てしまったりするのですが、それがポテトに絡むとまたおいしいのでご心配なく。


2013.02.21 bifteki

以前から何度も写真を撮ったりレシピを書きかけては放置していたのですが、今回ようやく記事にしてみました(なので、古い写真も混じっています)。
おまけのサラダレシピもぜひお試しください♪


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いろいろ大変だった今週……料理もいつもに増して適当なのですが、とりあえず買ってあった肉もやっつけねばということで。

2015.03.12 pork & potato

豚肩肉を煮込みにするつもりだったのだけど、切るのすら面倒になったのでオーブン焼きにしました。
適当とは言え一応縛ったので、手間は変わらなかった気もしますが^^;

豚肉は買って来たそのまま(縛る時にまとめやすいように包丁を入れた方がいいですが)、塩、胡椒、マスタードをすり込んで一晩放置。本当はローズマリーとフェンネルシードも入れるつもりが、ローズマリーは枯れてたしフェンネルは行方不明だったのでシンプルな味つけに。

オリーブオイルをかけて200℃のオーブンで少し色づくまで焼いたら一旦取り出します。豚の上空で大きくてジューシーなオレンジを1個、ぎゅぎゅっとたっぷり絞り、レモンも半個ほど絞ります。ホイルをかけて、120℃ぐらいに下げたオーブンに戻し、他の家事やら仕事をしてる間放置してじっくり焼きます。

肉が柔らかくなったかな〜というところでじゃがいもを投入。焼き汁を絡め、再びホイルをかぶせてオーブンへ。
じゃがいもが柔らかくなってきたら、ホイルを取って、温度を180℃に上げて焼きます。焼き汁が焦げ付かないよう必要に応じて水を足しながら、いい色になるまで焼いてできあがり。

オレンジ風味のはチキン&ポテトのオーブン焼きのレシピを以前載せましたが、ポークも美味しいです。


2015.03.12

例のごとく、私は晩酌タイムに♪
ざくざく切って小皿盛りにしたのを小さいフォークで食べるのが好きです。


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少し前にギリシャ風のチキンスープを載せましたが、牛肉を使ったこちらも「おふくろの味」のひとつです。

2015.01.11 kreatosoupa1
Κρεατόσουπα

ギリシャ語ではクレアトスパ(肉スープ)またはヴラスト(別の表記でブラスト。「茹でた」という意味)と呼ばれるもので、ざっくり説明すると「ギリシャ風ポトフ」といった感じ。ほろっと柔らかくなるまで煮込まれた肉のスープなのですが、ポトフのように肉や野菜とスープを別盛りにしたり、ギリシャ独特のアヴゴレモノ(卵レモン)仕立てにしたり、いろんなバリエーションがあります。

また、肉は牛肉に限らず、たとえば山羊肉を使ったギダ・ヴラスティは田舎の方へ行くとタベルナのメニューでもよく見かける料理で、冬のスキー旅行の時はこれが食べたくなります。スープはそのままでもとってもおいしいのですが、トラハナを入れてお粥状にしたものは食べごたえもあり、冷えた体を温めるのにぴったり。意外と癖はないので、ギリシャに来る機会があればぜひ食べてみてください。

牛肉のスープは気軽に作れ、万人受けする味。
近所に住む夫の叔母も昔はたまに作って差し入れてくれていましたが、肉や野菜の具は入ってなくて、クリサラキ(麦粒型パスタ)を入れたスープだけでした。いい出汁が出るためスープによく使われるのはすね肉などですが、潔癖症なところがある叔母が料理する肉は基本的に脂や筋のない赤味の牛肉だけだったので、スープをとったあとの肉は義父母宅の犬のエサになっていたようです。叔母さんのクレアトスパは、フレッシュトマトのほのかな酸味でさっぱりとしていて、シンプルながらもおいしかったです。


2015.01.11 kreatosoupa2

私が自分でよく作るのは、マギリオ(大衆食堂)の大鍋で煮込まれていそうな、肉も野菜もごろごろ入ったスープです。
調味料は塩胡椒だけですが、素材のうまみがたっぷり。特別な材料は全く必要ないので、この冬ぜひお試しください。


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ここ最近の私にしてはめずらしく、先月はいっぱい更新したのですが、またちょっと間があいてしまいました。
何をしてたというわけでもないけど、載せる予定だったレシピのディテールにこだわって載せられなくなってしまったり、あまりの天気の悪さに気分もどんよりしたり……。

2014.12.05 gemista me kastana1
Γεμιστά με κάστανα

最近作った料理ってほとんど記憶に残ってないのだけど、きっと定番料理をローテーションしていたのでしょう。
今日の晩ごはん用に作ったイェミスタ(ゲミスタ)も、代わり映えしない絵面で申し訳ないのですが、覚え書きとして載せておきます。去年も作ったはずの栗入りイェミスタなのに、探してみても2010年の記事しか見当たらないんですよ。この時以来作ってなかったのか、ただ載せてなかっただけなのか???

前の記事に書いてあるように、狂牛病騒ぎの時に叔母さんがあみ出したナッツたっぷりのベジタリアン版イェミスタが基ですが、自己流にアレンジして我が家の定番となっています。秋になると食べたくなる「栗ごはん」は、私にとってはどちらかというとこちらなのです。日本で栗ごはんをあまり食べてなかったせいかもしれませんが。和風なら、栗入りのお赤飯の方に思い入れがあります。

元々ベジタリアン料理として生まれた栗入りイェミスタ、今年のは挽き肉入りで作ってみました。挽き肉入りのフィリングだと松の実とレーズンもよく入ってますが、そこへさらに栗を足しただけ。

2014.12.05 gemista me kastana2

基本的な作り方は普通の肉入りイェミスタと変わらず、玉ねぎみじん切りを炒め、挽き肉、ニンニク、松の実も加えしっかり炒めます。洗った米も加え炒め、レーズン、調味料、トマトの中身をFP 潰したもの(全部加えずに、上からかける用にも残す)を加え軽く煮て火から下ろします。ここに割った栗(軽く茹でても生でもOK )を加えフィリングのできあがり。調味料は塩胡椒をしっかり目に。香り付けには、今回は乾燥ミント、シナモン、オールスパイスを使いました。
ほんのり甘くて暖かな香りのスパイスが、栗や挽き肉によく合います。


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