ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:行事

今日は、キリストのエルサレム入城を記憶する日である聖枝祭。
ギリシャ語ではキリアキ・トン・ヴァイオン(棕櫚の日曜日)といいます。

2025.04.13
復活祭前の断食期間中に魚食が許される日は3月25日の生神女福音祭と聖枝祭の2日。聖枝祭は移動祝日である復活祭に連動して毎年日付が変わるのですが、復活祭の前の日曜にあたります。

ギリシャの独立記念日と重なる3月25日はとにかく干し鱈フライ!という感じなのに対し、聖枝祭の魚食はそこまで力が入ってないような気がします。私の身近な範囲に限っていえば、夫の家族はあまり行事の時の料理など張り切るタイプではないので、聖枝祭に魚料理を食べていたという記憶もないそう。

まあでも行事食には乗っかりたい日本人の性で、今日は昼ごはんを魚のメニューにしてみました。プタスダラ(ギリシャ語ではプロスフィガキ=難民の子という名前)に小麦粉をまぶして揚げたのをメインに、オリーブオイルとレモンをかけて食べる茹で野草(ホルタ)。あと何か豆料理も欲しいな〜と結構直前になって思い立ち、すぐできる黒目豆ごはんも追加しました。

シンプルな豆ごはんは付けあわせとしても汎用性が高いので、分量は出してないですが作り方を記しておきます。パラッと仕上げても汁気多めでリゾット風でもおいしいので、ざっくりレシピに恐れずお試しを。

黒目豆ごはん(マヴロマティカ・メ・リジ)

1.黒目豆は水戻ししなくてもOK。洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を加え沸かして一度茹でこぼします(アク抜きと、色が黒くなりすぎるのを防ぐため)。もう一度水を加えやわらかくなるまで20〜30分茹でます。

2.その間に、豆と同じくらいの量の米を洗ってしばらく水に浸け、ざるに上げておきます。今回は炊いて冷凍してあったごはんを使ったのでその場合の作り方も書いておきますが、どちらでもお好みで。

3.フライパンに刻んだ玉ねぎとオリーブオイルを入れ、あまり色づかないように炒めます。やわらかくなったらにんにくも刻み入れて香りが立つまで炒め、お好みで赤唐辛子フレークも加えます。

4a.生米の場合はここで加えオイルが回るまで炒め、茹でた豆も加え適当に水加減して塩こしょうを加えふたをして炊きます。パラッと仕上げの場合は5分くらいで炊けるので、しばらく蒸らしてからかき混ぜ、味見して足りなければ塩こしょうでととのえます。

4b.ごはんで作る場合、3に豆と水または茹で汁を加え塩こしょう(ピラフのように仕上げたい場合はごはんがやわらかくならないよう水分量控えめに)加え数分煮、ごはんを加え混ぜふたをしてごく弱火にして、全体が熱くなるまで炊いて火からおろししばらく蒸らします。

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ギリシャは今、3週間に渡るカーニバルシーズンの2週目。

2023.02.16
この週は肉週間。復活祭に向けての長い節食期間に入る前に肉を食べておくのですが(ただし厳密には水曜は油もなし、金曜は油やお酒は摂ってもいい節食)そのハイライトとなるのが木曜日。肉を焼く時に焦げて煙が出た匂い(チクナ)の木曜日(ペンプティ)という意味でチクノペンプティと呼ばれ、その名の通りこの日はギリシャ中にバーベキューの匂いが漂います。

肉を焼いてお祭り騒ぎをする風習は元々は古代ギリシャ・ローマ時代のもので、それがキリスト教の行事に受け継がれていると考えられています。

うちは節食もしないし別にいいかな……と思いつつ、やはり行事食の魅力には抗えず昨日は肉のメニュー。毎週土曜も似たようなものを食べてるので、ちょっと趣向を変えて「ポークチョップの、あのお店っぽいやつ」にしてみました。

薄めに切ったポークチョップをこんがり焼いて山積みにし、お供には浅いステンレス皿で焼いたトマトとフェタと唐辛子。ブユルディという料理のバリエーションのような感じです。
あとは、焼いた肉にぴったりなジャジキとオニオンスライス。ギリシャの焼肉料理ってそれ自体はシンプルな味つけなんですが、サイドディッシュとの組み合わせがいいんですよね。レシピ本の「ギリシャのごはん うちで楽しむ、とっておきレシピ74 増補新装版 (旅のごはんBOOK) 」でもいろいろ紹介してますので、ぜひお試しください(宣伝)。


明後日の日曜日はアポクレオと呼ばれ肉とさよならする日。ギリシャ正教の節食ルールに従う場合この日で肉は断って、復活祭(今年は4月16日)まで一切口にしません。


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カーニバルが終わり、復活祭(イースター)までの長い断食期間が始まりました。
今年の西方教会の復活祭は3月27日なのでもうすぐですが、ギリシャをはじめ東方教会は5月1日。まだまだ先です。

2016.03.14 kathari deftera

サラコスティと呼ばれる断食期間は昨日のカサラ・デフテラ(聖灰月曜日、クリーン・マンデー)からスタート。サラコスティ中は肉、卵、乳製品、魚が禁止で、日によっては油も駄目だったりするのですが、人によって解釈や節制の度合いは違ってきます。
周りを見ていると、聖灰月曜日と復活祭直前の1週間だけ実践するという人が多いようです。普段から肉やチーズなどたっぷり摂っている現代ギリシャ人。復活祭にはまた肉・肉・肉のごちそうを食べまくるので、せめてこの時期は節制するぐらいがいいと思います^^;

うちは、私以外の家族は洗礼を受けてるので一応クリスチャンではあるものの、サラコスティも普段どおりの食生活で、全く節制はしていません(元々、肉もたまにしか食べませんし)。
そんなわけで宗教的な理由はないのですが、子供にはなるべく伝統行事を体験させたいのと、そしてもちろん私がシーフードを食べたいという理由で毎年この日はサラコスティメニューにしています。

断食には、贅沢を禁じ身を戒める意味がありますが、聖灰月曜日はほとんどの人が家族や親しい人と一緒に飲んで食べて楽しむ日。凧揚げをしたり野山でピクニックをするのも伝統です。ここ何年かは聖灰月曜日に天気が崩れるのがジンクスのようになっていて、昨日も雨がぱらつく一日だったのですが、近所からはイカフライを揚げる匂いが漂ってきたり、みんなシーフードの料理をつまみながら楽しく過ごしていたよう。

2016.03.14 mydia dolma

うちのサラコスティメニュー、2016年版は全部前もって作っておける料理にしました。手間はかかってるのですが、当日は並べるだけなのでゆっくりできるのがうれしい。

まずはムール貝の米詰め。これはトルコ料理ですが、ギリシャでもコンスタンティノープル料理として知られます。貝のうまみを吸ったピラフが最高〜。


2016.03.14 dolmadakia me fakes

ベジヴァージョンのドルマデス(ぶどうの葉包み)も定番。ハーブライスを詰めた「ヤランジ」と呼ばれるドルマデスが一般的ですが、久しぶりにシミ島の郷土料理のレンズ豆入りドルマダキァ(小さなドルマデス)を作りました。

シミ島ではレンズ豆やファヴァという豆を入れたり、オイルではなくタヒニ(ごまペースト)を使った精進ドルマデスがあるのですが、これがおいしいんですよ。ぶどうの葉は瓶詰めではなく、若葉を冷凍しておいたのを使ったので、葉の風味も抜群でとても柔らかに仕上がりました。


2016.03.14 pickles etc.

さっぱりとしたサラダやピクルス類も。
青唐辛子のピクルスとオリーブは市販品ですが、ムスカリ球根は市販品だとおいしくないので手作り。これもちょっと手間がかかるけど、手作りはムスカリ独特のフローラルな香りも楽しめる春の味。さらしたり茹でこぼしても少し苦いんですが、長女はこれが大好きです。

ビーツに添えてあるのはパセリのディップ、マイダノサラタです。にんにくは葉にんにくの根元部分を使ったので、私好みのマイルドな風味に仕上がりました。

左後ろにぼんやり写っているのは、ギリシャ版のやわらか煮のような、レフカダ島の漁師風タコの煮込み。以前にも載せましたが、エヴィ・ヴチナさんのレシピを少しアレンジして作っています。見た目は地味だけど、ウゾが進みまくるおつまみなのです。


2016.03.14 taramosalata & lagana

そして、忘れてはいけないラガナとタラモサラタ!
ラガナは買いに行くのが面倒だったし結構高いので手作りしました。ラガナとは、聖灰月曜日に食べられる伝統的な平たいパン。本来は酵母の入らないパンのようですが、現代で見かけるのはただ単に平たく成型してごまをまぶしたパンです。

タラモサラタは、たらこを濃縮したようなタラマという魚卵ペーストで作ったディップ。パンかマッシュポテトをつなぎにして作ることが多いです。

いつもは白いんげん豆のスープ(ファソラーダ)も作るのですが、今年はなしで代わりに黒目豆サラダにしました。あとは、フライパンで焼いたなすとトマトのサラダ。このなすにタラモサラタをのせて食べるのがお気に入りです。


【レシピ&関連記事】
ムール貝の米詰め(ミディア・ゲミスタ)
シミ島風レンズ豆と米のぶどうの葉包み(ヤプラキァ・メ・ファケス)
パセリのディップ(マイダノサラタ)
シンプルなビーツのサラダ(パジャリア・サラタ)
ムスカリの球根のオイル漬け(ヴォルヴィ・トゥルシ)
タコの漁師風やわらか煮(フタポディ・トゥ・プサラ)
タラモサラタ


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今年の正教の復活祭は遅く、5月5日でした。
復活祭休みも日本のGWとほぼ被ってて、今はまだ休み中……。少し前から完全に夏の暑さになってしまったため、夏休みに錯覚してしまいます^^;

2013.05.05 easter eggs

暑さのせいでやる気がなくなったのもありますが、忙しかったり体調いまいちだったりで今年はさらにミニマルに。一応、チュレキやイースターエッグは用意しましたよ

巷でも例年より地味にお祝いしてるおうちが多かったように思いますが、どうでしょう?


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昨日はカサリ・デフテラ(聖灰月曜日)。復活祭前の断食期間が本格的に始まりました。

2013.03.18a

この期間は肉、卵、乳製品や魚などは禁止されてるのだけど、血の出ないシーフードはOKなので、カサリ・デフテラの食事は結構豪華なものとなります(本当は、贅沢は駄目なので質素に少量の食事を心がけるべきなんでしょうけど)。

我が家の場合、シーフードを食べるのは私しかいないので、毎年かなりシンプルなメニュー。ここに写ってるものに加え、角ピーマンローストのサラダとカリフラワーピクルスだけでした。
絵面もほとんど同じだから写真を加工して変化を出してみたつもり(笑)


2013.03.18b

毎年長女のリクエストで作っているファソラーダ(豆スープ)は、今年は白いのにしてみました。好みでレモンをかけても美味しい♪

作り方は前に載せたノンオイルヴァージョンのとほぼ同じなので、こちらを参考にトマト抜きで作ってみて下さい。
今回オリーブオイルは入れてますが、無しでも美味しいです。長時間煮込んでも豆のとろみが出にくい場合は少量を取り分けミキサーにかけてから鍋に戻すと簡単にトロトロのファソラーダになりますよ。


2013.03.18c

カサリ・デフテラに食べるラガナという平たいパンには、ディップを添えて。

タラモサラタや、その他禁止食品を使ってないもの数種類があると、これだけでお腹がいっぱいになります^^
今回はタラモサラタだけでいいや〜と思ってたのだけど、冷凍してあった焼きナスでメリジャノサラタも作りました。


2013.03.18d

タラモサラタはじゃがいもヴァージョンにしたので、久々に手作業で作りました。パンをつなぎにするタイプだと大丈夫なのですが、茹でたじゃがいもで作る場合は粘りが出すぎて糊みたいになりやすいのです。フードプロセッサーで作るなら、くれぐれも混ぜすぎに注意。

まずは、無着色タラマ(たらこみたいな魚卵の塩漬け)と玉ねぎをよく潰します。タラマの粒を潰して旨味を引き出すつもりで……


2013.03.18e

茹でてなめらかになるまで潰し、冷ましておいたじゃがいもを加え、癖のない植物油とオリーブオイルも加えつつ混ぜます。レモン汁を加え、味を調えて出来上がり。


2013.03.18f

ラガナ全体像。
50cmぐらいあるのですが、どっしりしてて食べ応えがあります。


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