ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:飲み物

まだ6月だと言うのに、先週はアテネでも40℃超えという熱波に見舞われ完全に夏になってしまいました。

2024.03.24 mastiha soda
暑さ寒さどちらにも弱い私はすでにバテ気味ですが、今週は暑さが若干ましになりひと息ついているところです。料理をする気力も少し戻ってきたので、今日は果敢にもオーブンフル稼働でイェミスタ(スタッフドベジタブル)を作ったり、余熱を利用して保存用にサワーチェリーを干したり。

それはまた次回にでも載せるとして、写真は春に作っていたマスティハソーダです。確か、日本のテレビ番組でマスティハソーダが紹介されていたとかで、妹が飲んでみたいと言っていたのでした。

「前に持って行ったマスティハ、どうせ使わないなら砕いて炭酸水に浸けてみたら?」

……と思いつきで提案した手前、自分でもちゃんと試してみました(妹はやらないだろうけど)。

作り方は簡単で、細かく砕いたマスティハをお茶パックに入れて炭酸水に丸一日ほど浸けておいただけ。量は、1リットルの炭酸水に小さじ1/2ぐらいの粒を入れたでしょうか?一応、ちゃんとマスティハ風味の炭酸水になりました。

マスティハ風味の炭酸水はギリシャだとスーパーで普通に売ってるのでわざわざ作る必要はなく、そして日本ではマスティハ自体入手が少し難しそうなので、特に誰かの役に立つ情報ではないですけど。持て余しているマスティハがあれば、こういう使い方もいいかもしれません。


【関連記事】

マスティハの飲み物と言えば、以前リキュールも作っていました


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ここ何日かは風が涼しく、とても過ごしやすいです。
今週後半は36度ぐらいの予報で、また暑くなるかもしれないのですが、すでになんとなく秋の気配も……。

2016.08.14 tsai1

夏が終わらないうちに、暑い時期にぴったりな飲み物も載せておきます。
ギリシャのハーブティーといえば、代表的なのは何と言っても山のお茶(チャイ・トゥ・ヴヌー、グリークマウンテンティー)。バルカン半島やギリシャに自生するシデリティスという植物を乾燥させたもので、産地によって「オリンポスのお茶」「タイゲトスのお茶」「パルナソスのお茶」などという風に呼ばれることも。
ギリシャには17の品種が自生するそうで、見た目も少しずつ違ったりします。

味はあまり癖がなく飲みやすいハーブティーのひとつで、また、さまざまな薬効や健康効果も期待されます。ギリシャでは万能ハーブティーのような位置づけで、免疫力を高めたり、胃腸の調子をととのえたり、また特に風邪にはよく効くと言われています。ちょっと調子が悪いかも?という時に私もまずこのお茶を飲むのですが、なんとなく効いてるような気がします。


2016.08.14 tsai2

この手のハーブティーはホットで飲むのが好きなのですが、夏はアイスティーもおすすめです。子供たちがアイスティー大好きなので、少しでもヘルシーなものを飲んでもらいたいという気持ちもあり、よく作るのがこれ。

普通の紅茶などを淹れるのと同じ要領で、沸騰したお湯にハーブを入れ(1人分=1本ぐらい目安で、短く折ったのを軽く洗ってから)3〜5分ぐらい蒸らします。
レモンバーベナ、ミント、セージなどといった他のハーブをブレンドしても。うちはお料理にも使うスペアミントを入れることが多いです。好みで蜂蜜を加え、甘味をつけます。

ジャグに氷をたっぷり、レモンのスライスも適量入れ、ハーブティーを漉し入れてできあがり。やさしい味のハーブティー、機会があればぜひお試しください。


※山のお茶は、日本では主に通販で買えるようです。「シデリティス」「マウンテンティー」「ムルサルスキー(これはブルガリア産のもの)」などの名前で販売されています。


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ヨーロッパ各地の猛暑より少し遅れ、先週末ぐらいからじわじわ気温が上がっているギリシャ。しばらく暑い日が続きそうです。

2014.11.20 tsitsibira
Τσιτσιμπύρα

暑い時に、やっぱり欲しくなるのが冷たいドリンク。
水やお茶など、なるべく甘くないもので済ませたいのですが、水が一番好きという次女はともかく、長女は全く逆なので困ります。あまり我慢させすぎても反動がきそうなので(笑)なるべく市販の炭酸飲料などは避け、若干ヘルシーな自家製のレモネードやチチビラを飲ませています。

チチビラ(ジジビラとも呼ばれる)は、ケルキラ島(コルフ島)で好まれるジンジャービールのことです。19世紀、イオニア諸島がイギリスの保護領であった時代にイギリス軍によりジンジャービールもたらされましたが、とりわけケルキラ島の人々に気に入られました。ギリシャ風に訛った「チチビラ」としてそのまま定着し、島の名物のひとつとなっています。

ジンジャービールの製法はいくつかありますが、ケルキラ島で作られるチチビラは酵母で発酵させるタイプ。ジンジャーパウダー、砂糖、レモン汁、イースト、水のみで作られるヘルシーなドリンクで、近年の伝統食品ブームによりギリシャ全土でも知名度が上がりました。

市販のチチビラは通年売られていますが、伝統的には復活祭のころから秋までの暖かい(暑い)時期の飲み物です。冷蔵庫のなかった時代は、春に作ったチチビラを井戸に沈め夏まで保存したそう。

チチビラは自然な発酵飲料で、また、生姜の効果もあり、消化を助けると言われ健康を気にする人にも好まれる飲み物です。胸焼けがしたりお腹の調子が悪い時に飲むと、心なしかすっきりするような?
発酵させる期間は1〜数日と短く、アルコールは発生しないので、子供にも飲ませることができるソフトドリンクです。

材料は、もともとはジンジャーパウダーを使用するようですが、現在のアテネでは生の生姜の方が手に入りやすいので、我が家ではフレッシュジンジャーのチチビラが定番となっています。酵母は生姜から起こしてもいいですが、お手軽な市販イースト使用のレシピをご紹介します。

とっても簡単なので、ぜひお試しください。


※阪急交通社の現地情報ブログで、ギリシャで売られているソフトドリンクをいくつかご紹介しています。→ギリシャのソフトドリンク事情


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ギリシャ各地で作られる伝統的なアーモンドドリンク“スマダ”(スマーダ)を作ってみたいな〜とずっと思っていました。

2012.08.18 soumada
Σουμάδα

スマダとはアーモンドシロップのことで、すり潰したアーモンドに水を加えて絞ったアーモンドミルクに大量の砂糖を加えて作り、飲む時は水で割ります。

名産品として売り出している一部地域を除いて現代では忘れられつつあるようですが、その純白な色から、結婚式や婚約式、また洗礼式などおめでたい席で振舞われる伝統的な飲み物でもあります。

作り方は地方によってさまざまで、ビターアーモンドとスイートアーモンドを混ぜたもの、スイートアーモンドだけのもの、オレンジフラワーウォーターで香り付けしたものなどあるようです。

私はビターアーモンドの薫り高いスマダが好きなのですが、ビターアーモンドが入手できないので杏の種を使って作ってみました。思い立ったのが結構遅かったため、杏の種をいっぱい集めることができなかったのですが……。それでもなかなか香りのよいのが出来ましたよ^^

正統派に冷水で割ってこそスマダだと思うのですが、他の飲み方も美味しいです。コーヒーに加えたり、冬はホットで(お好みでシナモンを振って)飲んだり。

2012.08.21 soumada & ouzo cocktail

ずっと前にニシロス島(スマダが名物!)在住のyetiherderさんに教えてもらった飲み方は、ウゾを加えたカクテル。アーモンドの香り(杏の仁ですけど…)とウゾのアニス風味がマッチして美味しい。今年のバカンスには自家製スマダとウゾを持参し、海を眺めつつ午後のカクテルタイムを楽しんでいました♪

もちろん、お菓子にも大活躍します。

2012.09.17 soumada panna cotta

上の写真は、まったり濃厚タイプの杏仁豆腐を食べたい気分だった時に作ったスマダ・パンナコッタです。

2012.09.21 soumada ice cream

生クリームが余ってたので、スマダ味のアイスクリームも作ってみました。これも美味しい♪

……いろいろ遊んでみましたが、やはり水で割ってこそのスマダなので、もしお菓子にするならゼリーやグラニータの方がそれらしい気もします^^;

レシピは追記に。今年はもう杏の季節は過ぎちゃいましたが、機会があれば是非お試し下さい。

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早いもので、もう8月。
連日4時頃まで夜更かしして夏休み満喫中なのですが、こんな生活もあと少しだと思うと心に秋風が吹き始めますね
ボーっとしてたら夏らしい飲み物の写真も季節はずれになってしまいそうなので、忘れないうちにサクッとアップしておきます^^;

2011.07.23 lime lassi soda

タイトルだけで作り方がわかりそうなものですが、高校生の頃によく行ってた京都のインドネシア料理屋にこういう飲み物があったんです。
今はもうそのお店は無くなってしまったし確認のしようがないけれど、確かこんな感じ……と、たまに気が向いて作ってみているもの。

私の作り方では、プレーンヨーグルトにライムの絞り汁と砂糖を入れてよく混ぜ、氷と炭酸水を加えています。
当時はライムって手に入りにくかった気がするし、お店のはライムシロップか何かを使ってたのかな〜と思うのですが。

甘いのが苦手な方には砂糖無しのさっぱりヴァージョンもよさそうです♪


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