ギリシャのごはん

ギリシャ料理のレシピと、ギリシャで私が作っているごはんの記録。

タグ:魚介類

ずっと食べたいと思っていた小鯛の押し寿司を、やっと。

2016.09.21 oshizushi

どれくらい「ずっと」かというと、数年単位かも?市場で小鯛を見るたびに、あれで作った押し寿司を食べたいな〜と思ってたのですが、タイミングが悪かったりやる気が出なかったり。こんな感じで保留にしているものがいっぱいある私、ちゃちゃっと行動するようにしたいです(汗)


2016.09.21 fish

写真がブレてしまいましたが、こんなお魚さんたちでした。ビフォーアフターで並べてみるとなんだか切ない気が……。

ささ漬け風に〆た小鯛を、そのまま、そしてお寿司も2回分楽しめて満足でした♪


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聖枝祭の日曜に食べる予定だった干し塩鱈の料理、週末忙しかったので月曜に持ち越しとなりました(宗教的には、それだと全く意味がないんですが)。

2016.04.25 salt cod1
Μπακαλιάρος με κρεμμύδια και σταφίδες στο φούρνο

解釈によりますが、ギリシャ正教のレント(サラコスティ)の期間中に魚を食べていい日は2度あって、3月25日の生神女福音祭、そして復活祭の前の日曜にあたる聖枝祭です。

いずれも干し塩鱈の料理がポピュラーで、特に衣(卵やミルクの入らないもの)をつけて揚げた鱈にガーリックディップを添えた「バカリァロス・スコルダリァ」が定番ですが、おいしい干し塩鱈の料理は他にもいろいろ。我が家でもやはり揚げたのが人気だけど、それ以外の料理も作りたくなります。

そんなわけで今回は、じっくり炒めた玉ねぎとカランツをたっぷりのせたオーブン焼きにしました。
身の厚い鱈は塩抜きしても結構塩気があるのですが、玉ねぎとカランツの甘さが絡み、濃厚な一品となります。

味がしっかりしているので、パンやピラフを添えてどうぞ♪

【その他の干し塩鱈レシピ】
干し塩鱈のルクマデス
干し塩鱈のフライ、ガーリックディップ添え
干し塩鱈のケフテデス
干し塩鱈と青菜の煮込み
干し塩鱈とオリーブのギリシャ風リゾット


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もうすぐギリシャ正教のイースター。
主に動物性食品の摂取が禁じられる断食期間(サラコスティ)も、残すところあとわずかとなりました。

2016.04.14 souvlaki pita1
Πίτα με γαρίδες σουβλάκι και μαϊντανοσαλάτα

うちは断食はしてないのですが、サラコスティメニューは気になるんですよね。ギリシャのファストフードショップのサラコスティメニューなど、期間限定モノが少ないギリシャではなかなか貴重です。
別に食べに行くわけでもないんですが、私だったらこういうのを作りたい……とか、妄想が広がります。

ギリシャの代表的なファストフードと言えば、やっぱりスブラキ!スブラキとは、日本の焼き鳥にも似たシンプルな串焼きのことです。いろんなバリエーションも見られますが、基本的に豚肉で作られ、次いで鶏肉が一般的です。普通に串のまま食べるほか、ピタサンドにするのもポピュラー。

今回はニスティシモ(断食に適した)バージョンで、エビスブラキのピタサンドを作ってみました。エビは、タコ、イカ、貝類に並んでニスティシモの食材。動物性の食品は禁じられているけれど、これらは血が出ないからOKなのだそうです。ボリューム満点のファストフードだけに、全く節制になってない気がしますが(汗)


2016.04.14 souvlaki pita2

中身はこんな感じです。
スブラキは、殻を剥いたエビに塩、胡椒、ディジョンマスタード、おろしにんにく、オリーブオイルのマリネ液をもみ込み、赤ピーマン(好みで玉ねぎも)と交互に串刺し。グリルで焼いて、仕上げにレモン汁とオレガノをふりかけます。

自家製のギリシャ風ピタパンに、エビスブラキ、ロメインレタス、玉ねぎ、トマト。ソースももちろん禁止食品の入ってないもので、マイダノサラタ(パセリのディップ)を合わせてみました。お好みで塩とホットパプリカをふりかけ、くるっと巻いてできあがり♪

※スブラキとわかるように串のままで写真を撮ってますが、ピタサンドにする時は串から外してくださいね。


2016.04.14 souvlaki pita3

食べ応えがありますが、野菜たっぷりでヘルシーです。
ピタに薄くオリーブオイルを塗って焼きましたが、もちろんオイルなしでもいいですよ。


2016.04.19 souvlaki pita1
Πίτα με πικάντικες γαρίδες σουβλάκι και σως ταχίνι

味付けを変えた別バージョンも。


2016.04.19 souvlaki pita2

スブラキのマリネ液にクミンとホットパプリカを加えスパイシーに仕上げ、レモンの効いたタヒニソースを合わせました。
ピタとスブラキをオイルなしにすれば、油抜き食にも適応しています(ギリシャ正教の油抜き食でタヒニは許可されているので)。


2016.04.19 souvlaki pita3

こちらもアップで、どどーん!
皆さんは、どちらがお好み?

他のバリエーションとしては、ソースをアボカドの「スコルダリァ」にしてもおいしいですよ。アボカドのスコルダリァは、アボカドを軽くマッシュし、塩、レモン汁、おろしにんにくで味付けします。


【関連レシピ】
ピタやソースのレシピはこちらを参照してください。
ギリシャ風ピタパン
マイダノサラタ
タヒニソース


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ムール貝の米詰めを作った時、余った貝でパスタにしました。

2016.03.13 mussel pasta

いつも言ってるけど、ギリシャのムール貝はどうも身が小さいんですよね〜。ムール貝って冬場は身が小さいんでしたっけ?他の時期に買ってもあまり大きかったことはないんですが。
そんなわけで、貝そのものをシンプルに味わうよりも米やパスタの料理に使っちゃうことがうちでは多いです。

パスタはやはり、ヘリオスパスタで^^
リングイネとほぼ同じなのですが、ラザナキというパスタを使いました。

なんせ身が小さいので(笑)ちょっとボリュームを出すために今回はクリーム系のソースにしました。風味づけにはワインでなくウゾを使い、ほんのりアニスの香りがポイント。仕上げに加えたチャービルも、アニス風味を引き立ててよく合います。



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カーニバルが終わり、復活祭(イースター)までの長い断食期間が始まりました。
今年の西方教会の復活祭は3月27日なのでもうすぐですが、ギリシャをはじめ東方教会は5月1日。まだまだ先です。

2016.03.14 kathari deftera

サラコスティと呼ばれる断食期間は昨日のカサラ・デフテラ(聖灰月曜日、クリーン・マンデー)からスタート。サラコスティ中は肉、卵、乳製品、魚が禁止で、日によっては油も駄目だったりするのですが、人によって解釈や節制の度合いは違ってきます。
周りを見ていると、聖灰月曜日と復活祭直前の1週間だけ実践するという人が多いようです。普段から肉やチーズなどたっぷり摂っている現代ギリシャ人。復活祭にはまた肉・肉・肉のごちそうを食べまくるので、せめてこの時期は節制するぐらいがいいと思います^^;

うちは、私以外の家族は洗礼を受けてるので一応クリスチャンではあるものの、サラコスティも普段どおりの食生活で、全く節制はしていません(元々、肉もたまにしか食べませんし)。
そんなわけで宗教的な理由はないのですが、子供にはなるべく伝統行事を体験させたいのと、そしてもちろん私がシーフードを食べたいという理由で毎年この日はサラコスティメニューにしています。

断食には、贅沢を禁じ身を戒める意味がありますが、聖灰月曜日はほとんどの人が家族や親しい人と一緒に飲んで食べて楽しむ日。凧揚げをしたり野山でピクニックをするのも伝統です。ここ何年かは聖灰月曜日に天気が崩れるのがジンクスのようになっていて、昨日も雨がぱらつく一日だったのですが、近所からはイカフライを揚げる匂いが漂ってきたり、みんなシーフードの料理をつまみながら楽しく過ごしていたよう。

2016.03.14 mydia dolma

うちのサラコスティメニュー、2016年版は全部前もって作っておける料理にしました。手間はかかってるのですが、当日は並べるだけなのでゆっくりできるのがうれしい。

まずはムール貝の米詰め。これはトルコ料理ですが、ギリシャでもコンスタンティノープル料理として知られます。貝のうまみを吸ったピラフが最高〜。


2016.03.14 dolmadakia me fakes

ベジヴァージョンのドルマデス(ぶどうの葉包み)も定番。ハーブライスを詰めた「ヤランジ」と呼ばれるドルマデスが一般的ですが、久しぶりにシミ島の郷土料理のレンズ豆入りドルマダキァ(小さなドルマデス)を作りました。

シミ島ではレンズ豆やファヴァという豆を入れたり、オイルではなくタヒニ(ごまペースト)を使った精進ドルマデスがあるのですが、これがおいしいんですよ。ぶどうの葉は瓶詰めではなく、若葉を冷凍しておいたのを使ったので、葉の風味も抜群でとても柔らかに仕上がりました。


2016.03.14 pickles etc.

さっぱりとしたサラダやピクルス類も。
青唐辛子のピクルスとオリーブは市販品ですが、ムスカリ球根は市販品だとおいしくないので手作り。これもちょっと手間がかかるけど、手作りはムスカリ独特のフローラルな香りも楽しめる春の味。さらしたり茹でこぼしても少し苦いんですが、長女はこれが大好きです。

ビーツに添えてあるのはパセリのディップ、マイダノサラタです。にんにくは葉にんにくの根元部分を使ったので、私好みのマイルドな風味に仕上がりました。

左後ろにぼんやり写っているのは、ギリシャ版のやわらか煮のような、レフカダ島の漁師風タコの煮込み。以前にも載せましたが、エヴィ・ヴチナさんのレシピを少しアレンジして作っています。見た目は地味だけど、ウゾが進みまくるおつまみなのです。


2016.03.14 taramosalata & lagana

そして、忘れてはいけないラガナとタラモサラタ!
ラガナは買いに行くのが面倒だったし結構高いので手作りしました。ラガナとは、聖灰月曜日に食べられる伝統的な平たいパン。本来は酵母の入らないパンのようですが、現代で見かけるのはただ単に平たく成型してごまをまぶしたパンです。

タラモサラタは、たらこを濃縮したようなタラマという魚卵ペーストで作ったディップ。パンかマッシュポテトをつなぎにして作ることが多いです。

いつもは白いんげん豆のスープ(ファソラーダ)も作るのですが、今年はなしで代わりに黒目豆サラダにしました。あとは、フライパンで焼いたなすとトマトのサラダ。このなすにタラモサラタをのせて食べるのがお気に入りです。


【レシピ&関連記事】
ムール貝の米詰め(ミディア・ゲミスタ)
シミ島風レンズ豆と米のぶどうの葉包み(ヤプラキァ・メ・ファケス)
パセリのディップ(マイダノサラタ)
シンプルなビーツのサラダ(パジャリア・サラタ)
ムスカリの球根のオイル漬け(ヴォルヴィ・トゥルシ)
タコの漁師風やわらか煮(フタポディ・トゥ・プサラ)
タラモサラタ


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